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| 3年保育は早期教育ではありません。3年保育が必要なのは、子どもの社会性の発達に基づくもので、もし、周囲に同年齢前後の子ども達が大勢いた時代なら、3年保育はそれほど必要でもないでしょう。しかし、兄弟も少なくなり、周囲にも子ども達の姿がめっきり減ってきている現状から見て、3年保育はとても重要になってきています。 2歳頃から反抗期が始まります。これは子どもの自我が芽生え始めているからで、学者によれば第二の誕生とも称しています。この頃から、子どもはお母さんの胸の中から一人歩きを始めようとします。そして、お母さん以外の、特に同じような年齢の子ども達に関心を向け始めます。 この時期では、まだ直接子ども同士がコミュニケーションを持つことは殆どありませんが、一方の子の年齢、月齢が高いと接触も生まれます。 この接触を多く作れる集団が子どもには必要ですが、現代社会では意外と難しいのです。 ひとつは、子どもが少なくなっていることです。 もうひとつは、家庭でも子どもが少ないので、どうしてもお母さんが手をかけすぎてしまうからです。 上の子が、2,3歳のときに赤ちゃんが産まれたら、上の子は赤ちゃん返りをすることがよくあります。今までその子にかけていた手を、下の子に奪われるための一種の嫉妬だと言われています。 赤ちゃん返りは、お母さんのストレスの原因にもなるのですが、本人も当然ストレスを感じています。ストレスが赤ちゃん返りさせているのですから。 そこで重要なのが解決方法です。大人と全く同じです。前向きな見方です。子どもは本来、常に明日を見ているので、意外と簡単です。 ●同世代の子ども達の遊びが楽しいと思えること。 ●少し年長の子どもがいて、その子に憧れの気持ちを育て ること。 以上の2点です。 年少から、教えることばかりを重視すると、子どもは周囲を見る余裕がないため、上記二点の利点も、集団生活であっても充分に活かされません。年少なりの子ども同士の関わりを保証する必要があります。 もちろん、赤ちゃん返りを防ぐためだけに三歳児保育の意義があるのではありません。ひとつの例として取り上げました。 もっと重要なのは、歩み始めた自我を子ども同士の関わりを通して健全に育むことです。 母子分離のお手伝い。 これが3年保育のキーワードだと私は考えています。 お母さんによれば、できるだけ手元に置いておきたいと思われます。しかし、この頃の子どもの自然な欲求は「一人歩き」なのです。お母さんの愛情が成長の妨げにもなる危険性があります。 でも、この頃の子どもは、まだまだお母さんの愛情を身体一杯に浴びていたい時期でもあります。「幼稚園には行きたいけど、お母さんと離れるのは寂しい」との葛藤に揺れる時期です。 子どもの背中をポンと叩いてやれば解決できる場合もありますし、それまでの母子関係が一卵性双生児のようだったら、多少時間が必要な場合もありますが、時間をかけてゆっくり対応してあげれば(多少のわがままには目をつぶりながら、取り敢えずは幼稚園に行くことは必要条件)、全く問題なく園生活を楽しんでくれます。 そのためにも、お母さんがお子さんの園での様子を多角的に見られるシステムを持った幼稚園がいいですね。 2年保育と3年保育を経験した子の差が、どれほどのものか、残念ながら科学的な裏付け調査はありません。しかし明言できるのは、結局は2年保育がいいか、3年保育かよりも、子ども達の幼児期を過ごすには、どのような環境が最適なのかの見極めが最も重要です。子ども達を一定の型にはめ込もうとする教育を3年間受ける悪影響は2年間よりも強いものでしょう。保育年数が長くなればなるほど慎重な幼稚園選びが、益々重要になってきます。 自慢話で恐縮ですが・・・。 千里敬愛幼稚園の3年保育は平成元年度からスタートしました。それまで2年保育だけで、ほぼ定員に達していたからです。 初年度は50名募集したところ、潜在的な希望者が多かったのか90名近くの希望者がありました。その後ずっと前年度を下回ることなく増え続け、平成13年度は210名に達しています。3年保育を評価していただけている証だと思っています。 | 幼稚園選びのポイント | 子育てQ&A | | 幼稚園にいじめはない | 自由保育と設定保育 | | 障害児と健常児 | お役に立てば | |
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