先生(担任)  カミナリ先生(体育の先生) 友達 


■活動時期:4月下旬〜5月上旬

■テーマ:お母さん、家族
■画材:八つ切り画用紙(白)、個人持ちパス


■昨年度は個人の描画の前に、模造紙での線遊びなどを取り入れていて、最初のパス画は6月でした。
 今年は1ヶ月少し早く、しかも、例年なら「好きなもの」と投げかけるだけだったのが、今年はいきなり、テーマ設定をしました。テーマ設定とは、そもそも子ども達の心像(イメージ)を具体化するために有効なので、むしろ「好きなもの」などの自由画的なテーマではテーマ設定と認めにくく思っていました。
 テーマ設定及び、導入時の投げかけ方で大切なのは、想(子ども達の思い、心像)を広げすぎると描きにくく、また狭めると指導者の意図通りの絵になってしまう点です。西光寺亨先生のご指導でも、最初の数年間は、教師のテーマ設定、導入時のなげかけが、広すぎる、狭すぎるの連続でした。
 今回、このページの「お母さん」「家族」の他、「先生(担任)」、「カミナリ先生(体育の先生)」「友達」というテーマで取り組みました。最も子ども達が書きやすかったのが、先の3つのテーマで、後の2つは時期尚早だったと判断して良さそうです。
 最初の描画だから、特にテーマにこだわるのではなく、先の3つのテーマ程度で充分でしょう。新入の年少児達がどの程度描けるのかを見る程度で充分です。
■さて、もうひとつ、例年と違う点ですが、これは従来の5月の活動の見直しに繋がります。
 これまでは、その経緯をはっきりと覚えている教員はいないほど随分以前から、年少の4月下旬から5月にかけては、大きな模造紙を壁やガラス戸に貼ったりして、古いパスで落書きのような活動を入れていました。開放的な活動としての意味合いは認めるものの、個人の描画活動の導入としてはあまり役立っていなかったようです。昨年までの作品はごく一部しか保存されていないので、単純な比較はできないまでも、今回の作品のような絵が入園直後に描けているとは正直思ってもみませんでした。







 個人持ちのパスで行なうとなると、いくつかの決まり事を知らせなくてはなりません。その観点からすると、古いパスでの活動は、これらの決まり事を知らせる必要がないので、落ち着いて話が聞けない子ども達にとっては、個人持ちのパスよりも良いと判断できます。しかし、もう落ち着いて話が聞けるなら、個人持ちパスでの描画に最初から取り組んだ方が、子ども達のそれぞれの描画能力を知る上でも、合理的だと言えるでしょう。
 なお、昨年の作品と、個人持ちパスを初めて使う際の注意事項はこちらのページで。
■描画は、特に形を描くのは、言語の発達と同様に、家庭環境がかなり影響すると考えています。上に兄弟がいると、見たり、ときには描いてもらったりするからでしょう。上に兄弟がいなくても、お母さんと一緒に描いたり、身近に紙やペンなどがあるだけでも違ってきます。
 整った形が描けるだけが、評価対象になるのではありません。如何に子ども達の思い(話)がその絵の中に詰まっているかが重要です。まだなぐり描きでもおかしくない時期です。ここにある絵はなぐり描きのように見えても、実際は一度描いた上から塗りつぶしていますし、そうでない絵も「丸」を描く下地となる腕の動きが現れています。形を描くようになる寸前の段階です 。
 顔から直接足が出ているのは、すでに次の段階に進んでいます。むしろ、この時期で胴体も描いている子の方が驚異的です。先の家庭環境、また誕生月の違いなどもあるはずです。

■導入の際、殊更「顔」は強調しなかったそうです。賢明です。最初の一枚は「子ども達がどの程度描けるのか」を知ることを第一の目的とすべきでしょう。そのためにテーマ設定も全クラス同じでも全く支障がありません。


















































先生(担任)  カミナリ先生(体育の先生) 友達  ■昨年度の作品■