3つの実践にはそれぞれ問題があります。ひとつめの実践は、教師の思いと子ども達の想に隔たりがあること。2つめの実践は想が狭すぎ、3つめは広すぎる点です。
そもそも、パスは輪郭線を描く材料程度にしか使っていない園も多いのは、パスだけではなかなか作品にならないからです。3番目のクラスのように描きたいとの思いがあっても、散漫な印象の作品になります。だからと言って線描の後で絵の具を使う方法ばかりでは表現として偏りが生じます。
パスでしっかり塗り込む部分と、それ以外ではコンテを使うと広い面も丁寧に塗れて、年長の子ども達には描きやすいようです。 |
絵の具で描いた後、人物など小さなものをパスで描く方法がよく取られますが、その段階でしっかりと描く子は殆どいなく、作品としての印象も雑になるので、これは絶対に避けるべきです
。
このように、パスは扱いやすい画材のようですが、手軽に描けてしまうため、充分に使いこなすには幼児にはかなり難しい画材です。だから、指導者には充分にその特性を知った上でのテーマ設定が求められます。是非挑戦してみて下さい。時期はもっと後ですが、園内での活動をテーマにした良い作品が昨年のページで紹介してあるので参考にして下さい。 |