ぶどう おにぎり タコ

おにぎり いちご すいか トマト


■テーマ:ぶどう
■活動時期:6月下旬
■画材:絵の具(紫(2色)、茶)、四つ切り画用紙(白)
■ねらい:多色絵の具の経験
■導入:ぶどうの絵ガードを見せ、何か尋ねた後、「先生ね、ぶどうを食べたことないんだ。つぶつぶの沢山ついたぶどうを描いて、先生に食べさせてくれる?」と投げかけました。

■園長のコメント

 千里敬愛幼稚園では6月上旬にダイナミックな絵の具の塗たくり遊びを行なっています。
    
 そのときの楽しい感触が忘れられないからか、直後の絵の具での描画では、塗たくってしまう子も少なくなく、絵の具の描画は塗たくり遊び前と、塗たくり遊び後は3〜4週間ほど時間をあけてから絵の具の描画を取り入れていました。
 今年度は若干早めに2色の絵の具での活動を入れましたが、大きな問題は見られません。2色を混ぜでしまう子もいますが、使い分けをしている子も多いです。
 むしろ、混ざっても汚くならない同系色を準備したり、絵の具の濃度などの配慮が生きているでしょう。
 ■昨年度の絵の具「ぶどう」

 「丸」を描くのを基準にテーマを選んでいるのは、5月の「顔」と同じです。その固まりとしての「房」の表現にまで繋がらなくても、この時期の「経験活動」としては充分です。なので、茶色を準備していたようですが、使わなかったようです。特に必要ないでしょう。
 線描きした後に塗り込んだり、ぬたくっているようでも、下に丸を描いている作品もあります。
 1学期はすべてにおいて、その学年での「経験の学期」として捉え、無理に作品を作るのではなく、2学期の本格的な描画活動につながる経験活動を多く準備すべきでしょう。

 なお、小さなことですが、「ぶどうを食べたことがない」とのウソは不要です。「先生、ぶどうが大好きだから、みんなも描いて先生に食べさせてくれる?」で充分です。導入時にあまりウソはつかないように。
 
■活動時間:5分〜15分





































■テーマ:おにぎり
■活動時期:6月下旬
■画材:絵の具(白、黒)、四つ切り画用紙(白)
■ねらい:多色絵の具の経験
■導入:野原に遠足に行こう!と切り出し、遠足に行くのに何も持って行かなかったらお腹が空いちゃうから、皆でおにぎりを持って行こうと誘い、手遊びでおにぎりを作って遊んだ後、描きました。

■園長のコメント

 絵の具の2色は濃いめに溶いておき、白を先に出してから時間を少しおいてから黒を出しています。「おにぎり、出来たかな?じゃあ、海苔で巻こうね」と言えば良いでしょう。
 ただし、とても危険を伴うテーマです。白い上から黒を重ね塗りするからです。子ども達がよくも思い止まって塗たくりに走らなかったと感心します。おにぎりという身近な食べ物だったことと、絵の具の濃度が良かったからでしょう。
 握ったご飯全体を海苔で巻いている子もいます。でも、決して塗たくってしまっているのではなく、元のご飯の形の上に丁寧に海苔を巻いています。

 弁当箱らしきものさえ描いている子もいます。
 おにぎり自体も輪郭線だけではなくしっかり塗り込んでいます。子ども達の想にはぴったりと活動だと言えるでしょう。
 欲が出ます。黄色を準備して、「玉子焼きも持って行こう」と投げかけたらどうなるかな?
 一度に白と黄色を出して「目玉焼き」はどうかな?
 野原ではなく、画用紙全体を弁当箱に見立てて、数色の濃い色の画用紙でも良かったかな?色画用紙を複数種類準備して子どもが選ぶようにしても、男の子と女の子で大体分かれるだけだし、絵の具の色との調和がおかしくなるケースもありますが、おにぎりの配色なら、濃いめの色なら緑に限定しなくても大丈夫でしょう。
■活動時間:3分〜12分




































■テーマ:タコ
■活動時期:7月下旬
■画材:絵の具(赤、黒、白)、四つ切り画用紙(白)
■ねらい:多色絵の具の経験
■導入:(図鑑を見ながら)「タコって知ってる?タコってどんな生き物かな?」(足、吸盤について話す)「強いタコはどんなタコだと思う?今日は強いタコを描いて先生に教えてね」

■園長のコメント

 タコは丸と線だけでそれらしく見える、形にしやすいテーマです。ただし、過去には「海」を連想するようにと青い色画用紙に描いていましたが、赤とのコントラストが強烈すぎていました。
 昨年度は薄いブルーの画用紙に少しピンクがかった赤を準備しました。今年はタコの色は赤、画用紙は白です。
  色調として、遙かにこちらの方が自然だし、子ども達が色画用紙から連想していると思うは指導者側の都合だったことが分かるほど、白い画用紙で充分でした。

 大胆にも、赤と黒の絵の具を同時に出しています。
それなりに使い分けてはいますが、赤だけで描いている子も多いので、2色にする必然性は低いです。それでも身体を塗り込んだあと目などを黒で描いている子もいます。単色での「塗たくり」と「塗り込み」の違いを証明しています。今後の指導に配慮したいです。
 なお、吸盤の白は後から出し、指先でのスタンピングを教えていますが、指導者の概念の方が強すぎるようにも思えます。作品を作るための手段にも思えます。
 多色の絵の具では、色の必然性を子ども側から見て決めるべきでしょう。
■活動時間:5分〜15分