チーター アサガオ


■テーマ:水遊びをするアライグマ
■活動時期:6月下旬
■画材:墨、コンテ、画用紙(白)
■ねらい:墨での線描、コンテでの彩色
■導入:
 図鑑を見ながら、「アライグマって他のクマとどこが違うかな?」「今日はアライグマが森で水遊びをしているところを描こう」
■園長のコメント
 広島県廿日市市のつくし幼稚園の作品です。
 このページに3作品紹介していますが、テーマにある共通点があることに気づきました。
 アライグマは川遊びで、実際園の行事にも、これから川遊びに出かけるし、園内のプール遊びも間もなく始まる時期です。
 チーターは足が速い動物で、この園では年中時からリレーをされていて、チーム名も子ども達がつけますが、チーターは命名率がかなり高いことからしても、子ども達にとって憧れの対象です。
 アサガオは導入でもあるように、現在子ども達は園内で自分の鉢でアサガオを育てていて、早く花が咲かないかと心待ちにしています。
 単に対象物を描き写すだけではなく、子ども達の心理をうまく捉えたテーマ設定だと言えるでしょう。なので、導入時、アライグマの外観の特徴だけではなく、川の中でどんなことをするだろうかを具体的に掘り下げるともっと絵が変わったかもしれません。ただし、まだ6月の作品です。2学期ほどまだ描く力が育っていないとの判断もできるので、是非、2学期にもうひと工夫した導入で試みてもらいたいものです。実際、この時期でも「川遊び」まで描けている作品もあります。
■活動時間:線描:30分〜60分 彩色:30分〜70分





























■テーマ:草原を走るチーター
■活動時期:7月上旬
■画材:墨、コンテ、画用紙(浅緑)
■ねらい:墨での線描、コンテでの彩色
■導入:四つ足の動物で一番速く走れる動物は何だ? そう、チーターだね。チーターってどうして速く走れるのだろう?チーターの身体の模様ってどんなのかな?
 今日は強くて走るのが速いチーターを草原に連れて行こう。
■園長のコメント
 広島県廿日市市のつくし幼稚園の作品。
 動きを描くのは子ども達にとってとてもハードルが高いため、走っている表現までには至っていませんが、細い筆を使って墨で緻密に描いたり、コンテで丁寧に塗り込む経験は充分に達成した作品でしょう。導入でどうして速く走れるかを言葉でやりとりしても、実際には描きにくいことを事前に指導者が分かっていたら、無理矢理子ども達に不自然な絵を描かせる愚行には走らないはずです。多分、導入時に足の爪などを強調しすぎたのでは?不自然な描き方になっているので、このような注目は避けるべきでしょう。ネット上でも動画が見られるので、動きのある対象物の場合は活用してみては如何でしょうか?少なくとも言葉でのやりとりよりは子ども達に伝わりやすいと思います。
■活動時間:線描:25分〜50分 彩色:30分〜60分






























■テーマ:アサガオ
■活動時期:7月上旬
■画材:コンテ、画用紙(白)
■ねらい:コンテのみの描画(線、面、混色)
■導入:みんなが育てているアサガオの花、早く咲かないかな?今日は待ちきれないから、花がいっぱい咲いているアサガオを描こう。
■園長のコメント
 広島県廿日市市のつくし幼稚園の作品
 当園でアジサイの切り花を花瓶に挿して描いてみました。確かに良く描けてはいたのですが、このアサガオほど伝わるものがありませんでした。当園の実践は観察画になってしまっていたのです。描く力がついてくると単純な観察画になってしまうのだと反省していた直後に、この実践を拝見しました。
 子ども達が自分の鉢で育てているアサガオは蔓も少し伸び、葉もつけていますが、まだ花は咲いていません。タイミング的にも子ども達の気持ちをしっかり掴んだテーマです。
 パスなどの線描の後、コンテで塗るのではなく、コンテの使い方(角で描くと細い線になり、寝かすと広い面が塗れたり、混色も可能なこと)は事前に知らせていますが、それ以外は一切言わないで最初からコンテのみだと子ども達はどう描くかを知りたくて実践してもらいました。予想通り、必ずしも輪郭線を描いてから塗っていない作品もあるし、味わい深く仕上がっています。
 ひとつ気になるのが蔓の表現方法です。単に螺線でしか描いていません。まだ咲いていない鉢植えのアサガオの観察から描き始めたらどうかなとも考えました。花を咲かせる前に蔓が伸び、葉も出ることを子ども達が知っていれば、決して「手順」ではなくても、もっと蔓の表現が変わったのではないかなとも考えました。
 白い画用紙に、色鮮やかな花がデザイン的に描かれていて良い実践には違いありません。
■活動時間:35分〜40分