|
■かもめ
清々しい風と、夏のような日差しに惑わされた5月は、「寒い」「暑い」と、スモックの出し入れに大忙がしの日々でした。
天王寺動物園への遠足でも、怪しい天気に戸惑いながら出発しましたが、動物園に着くと、遠足日和と言えるほど太陽が顔を出し、「暑いなぁ」と言いながらスモックを脱ぐ姿も多くありました。気まぐれな太陽のお陰で、子ども達は自分で服装の調整が出来るようになっていたのです。ひとつずつ成長していく子ども達と一緒に過ごせるということに、改めて魅力を感じる毎日です。
今月は行事が沢山あり、一人一人が新しい一面を見せてくれました。
園庭のさくらんぼ採りでは、友達が登っている脚立を、私と一緒に支えてくれる子がいると思えば、中にはザルの中から真っ赤に色付いた実を探し、他のザルへとひたすら移している子もいました。
「美味しそうなのだけ集めてんねん」
そうなんです。何人かで役割を決めて仕分けし、皆で協力しているのでした。
昼食の時間に、自分達で採ったさくらんぼを頬張る姿はとても微笑ましかったです。
その日の給食のメニューに、たまたまさくらんぼが入っていましたが、皆で丁寧に採った、「美味しそうな実」は、それに劣らず立派に給食のさくらんぼと一緒に並んでいました。自分達で採り、食べることの楽しさや、そこで生まれる友達との会話で、またクラスの輪が大きくなったように感じ、嬉しい一時でした。
先日は野菜の種を植えました。
ミニトマトやきゅうり、なすびなど、小さな種を一粒ずつ蒔き、皆で育てるという期待に胸を膨らませました。お泊まり保育の頃には食べられるのではないでしょうか。今から楽しみです。
6月には朝顔も植えます。自ら種を蒔き、育てることで、野菜や植物などに興味を持ち、自然の素晴らしさを少しでも感じられる皆になってくれたらと思っています。
年長になり、2ヶ月が経とうとしています。
最高学年としての意識も高まり、自ら気付き行動する姿をよく見掛けます。
友達との関わり方も4月当初に比べ、随分活発になり、分からないこともクラスのみんなで教え合ったり、ときには起こる喧嘩の仲裁も子ども達だけでしてくれる姿も見られるようになりました。
こうして少しずつクラスがまとまっていくのだと、子ども同士の関わり方の成長を見守るのも、楽しみの1つになりました。嬉しいことです。
■あひる
あひるの部屋の朝は、いつも静まり返っています。なぜ?子ども達はこんなに元気一杯なのに??それは、正門からは遠くても、園庭遊具には一番近いこの場所に原因があるようです。なぜなら、目の前にある遊具に、誘惑されない日はないのですから。少々、雨が降っていようが、皆には関係ありません。部屋を空にして遊具と遊んでいます。
「これくらいやったら遊べるで」「のぼり棒の所やったらいい?屋根あるし」
もう、体がうずうずして仕方がないのです。
文句なしの晴れの日は、着替えを終えると、「外に行ってきまぁす!!」と殆どの子が園庭へ遊びに行きます。
雨の日はというと、外が駄目なら廊下があるさ、とダンゴ虫やアリを追い掛け、皆で虫の観察をしています。なので、気付くと部屋は空っぽ状態で、静かさを保っていたのです。決して、子ども達に元気がない訳ではありません。そのエネルギーは朝から、園庭に向けられているのです。
これだけ存分にエネルギーを使っても、部屋での活動でもパワーは衰えることはないのです。恐るべし、あひるのパワーは今日も全開です。
そんなパワーを引っ提げて、今月のビックイベント、天王寺動物園に行ってきました。
長い間、電車に揺られながら、「ライオン、見られる?」「ゾウもいるよね?楽しみ」と、ずっと動物園の話をしていた皆のテンションは、上がり続けていました。
動物園に着いた頃には最高潮で、「何から見る?」「早く出発しよっ!」と、目を輝かせていました。
キラキラの目って、まさにこういうことなのね!と皆の表情に、私のテンションも連られて上昇していました。
チンパンジーから始まり、見る動物全てに、「おぉー!!」「うわぁ〜!」「すげぇー!」と色んな歓声を上げてくれました。皆の反応には、きっと動物達も見せ甲斐があったのではないでしょうか。
そんなに喜んでくれるなら、とさっきまでじっとしていたオラウータンが、「うんてい」を披露してくれたり、工事中であまり見れないキリンが、ひょっこり顔を出してくれたりと、手厚いサービスを受けた皆は大喜びでした。
沢山歩いて疲れた表情を見せながらも、「楽しかったね」と大満足な一日でした。
来月も盛り沢山の行事にどんな反応を見せてくれるのでしょうか。お楽しみに!
■かなりや
太陽の日差しも強くなり、夏の訪れと共に、子ども達は体操服姿で園庭へと元気一杯出掛けて行きます。
男の子は虫探しに夢中で、枝を片手に木の下で地面と睨めっこをしては、幼虫やだんご虫、アリ、カナブンと沢山の虫を見つけてきてくれます。
虫籠をみんなで囲んでは、討論会が開かれ、「この虫、おれが捕まえたんやで」「これ女王アリや!」と見ているだけで楽しくなります。
女の子は追い掛けっこが大好きで、園庭で私を見つけると、タッチをしては猛ダッシュで逃げて行きます。負けじと追い掛けると、可愛い声が上がり、笑顔一杯です。
遊びを通して広がっていく友達を見つける度に嬉しい気持ちになります。
天王寺動物園への遠足では、前日に子ども達から、「み仏様にお願いする!」と声が上がり、真剣な表情でお願いをしていました。
翌日は雨が止み、みんなの強い思いが届いたのでしょうね。
動物園では沢山の動物を見ました。
アシカの池では、「アシカが近くに来てくれるようにみんなで呼ぼう」と言うと、「うぉうぉ」と自然と鳴き真似をして呼び掛ける子ども達でした。その声にアシカ達も答えてくれ、大喜びする姿が可愛いかったです。池では、10分ぐらい池の柵に張り付いていました。
羊に餌やりもしました。
少し緊張しながらも、ぺろっと手を舐められると、「くすぐったい〜」とみんな笑顔一杯です。
「次、トラにあげる」と爆弾発言も飛び出し大笑いでした。
帰りの電車では、疲れているのにも関わらず、他のお客さんに席を譲る姿に、心が熱くなりました。立っている子を見ると、また他の子が席を替わってくれて、今でも昨日のことのように思い出される素敵な一日となりました。
最近よく、子ども達から自然と出る、「ありがとう」の言葉を耳にすることが多いと思います。
バスの運転手さんや図書室にいるお母さんへ「ありがとう」。掃除や片付けを手伝ってくれた友達へ「ありがとう」。
私から言わなくても自然と伝える姿は、とても感心させられ、みんなから大切なことを教えてもらったように感じます。
そんなみんなと一緒にいられることを幸せに感じながら、来月からも、盛り沢山の行事を笑顔一杯過ごしていきたいです。
父の日参観や塗たくり参観と、園での子ども達の様子を、是非、楽しみにしていて下さいね。
■つばめ
4年連続はないだろう。あった…。
天王寺動物園遠足の日、人の心配をよそに見事に雨が降りました。年長歴4年の私を、雨女と決定付ける雨でした。
その日を楽しみにしていた子ども達には、動物とお菓子の他にも、張り切る理由がありました。壁面です。
話し合いの結果、動物園への期待がそのままテーマになったのです。
グループ毎に動物を決めて、いざ延期日を迎えました。雨は止んだ!よかった!!
動物園に着くとすぐに、チンパンジーの熱い歓迎を受けました。期待は膨らむ一方です。
緑グループのアシカに会いました。厳密にはアザラシ担当だったのですが、似ているからと変更です。
そのアシカ達が目の前で泳ぎ始めたから、もう大興奮で、「アシカはオレ達やぞ」と得意気な声も聞こえました。
次は赤グループのコアラです。
コアラを驚かせないように静かに歩を進めました。ユーカリ葉っぱが美味しそう。
ピンクグループのサイに向かう途中、ラクダを見付けました。
「コブの中には何が入ってるんやろう」と黄色グループは顔を抱え、油だと分かっても、「何に使うの?」とまた抱えていました。
そしてサイは運悪く、岩場にすっぽりと隠れていたので、皆で必死に訴えました。
「ごめん下サイ」「出て来て下サイ」
しかし最後まで、立派なツノを見せてはくれませんでした。
昼食を挟んでワニの所に行きました。
実は作り物のそのワニに、「強そう」「こわ〜い」の声です。当の青グループはヘビに心移りしていました。
最後にオレンジグループです。
しかしここで時間が来てしまいました。そう、雨女は方向オンチでもあり、シマウマを発見できなかったのです。
「見んでも作れるよ」と優しい言葉に救われました。
こうして心も知識も満たされた子ども達の壁面製作が本格的に始動しました。
パン給食に入っていたバランや、使い終えた教材の切れ端を見て、「草とか木に使おう」と皆で集め出す姿に、壁面への意欲と、クラスのまとまりが感じられ、猿のように心が跳ねました。
5月ももう終わりです。
最近、つばめ組の階段の途中にある小窓に、子ども達が貼り付いています。ツバメの巣が見えるのです。かわいいヒナ達に出会える頃、子ども達の動物にも会えるでしょう。
■はと
暑い日が続き、いよいよ夏らしくなってきたかと思えば雨が降り、肌寒く感じる日もあり、曖昧な天候が続いています。
そんなことはお構いなしに、子ども達は毎日元気一杯の姿を見せてくれるので、嬉しいです。
雨で、一度順延になった天王寺動物園遠足の前日、「今度こそは晴れますように!」と皆でみ仏様にお願いしました。
「てるてる坊主も作るわ!」の一言に、「私も」「俺も」と次々に声が上がり、皆早く行きたいんだなと伝わり、私も晴れて欲しいと強く思いました。
前日の天気予報では雨が降るかもしれないとのことで、また延期だったらどうしよう?皆に何て言おう?と悩みました。
朝、起きてみると曇り空でした。皆の願いをみ仏様が叶えてくれました!幼稚園へ向かう途中、皆の喜ぶ顔が思い浮かび嬉しくなりました。
南千里の駅で待っていた私のところに到着した皆は、もちろん笑顔で、可愛かったです。
電車の中では、外の景色に夢中で、「踏み切りや!」「ここ俺の家の近くやで!」と興奮しながらも、周りのお客さんに迷惑が掛からないように、静かにしてくれた皆が素敵で、頼もしかったです。
動物園に到着すると、朝の曇り空はどこへ行ったのでしょう!?太陽が顔を出してくれました。
早速探検です。最初は、チンパンジーを見ました。思ったよりも大きく、少し驚いていた皆が可愛かったです。皆で手を振ると、なんとチンパンジーも手を振り返してくれたのです!きっと皆を歓迎してくれたのでしょうね。皆も私も大喜びでした。
ペンギン、コアラ、ライオン、オオカミ、トラ、カバ…書き切れないほど沢山の動物に会いました。
ヒツジには餌もやりました。
今までにない経験をして、嬉しそうな皆が印象的でした。
でも、岩に隠れて見られなかった動物がいます。「サイ」です。サイに会いたい気持ちを込めて、呼び掛けました。
「出て来て下サイ!」
でも、出て来てくれません。
そうだ、呼び方を変えてみよう!
「ごめん下サイ!」
それでも出て来てくれませんでした。
心残りはありましたが沢山の動物に会えて、とても楽しかったです。
帰りの電車は皆疲れて寝てしまうかな?と思ったのですが、まだまだ元気で動物の話しに花を咲かせていた皆が、微笑ましかったです。
来月も、楽しい行事が盛り沢山です。皆の笑顔が沢山見られますように。
■うぐいす
「大きい組さんって忙しいなぁ」「違うで、年長組さんやで」と、子ども同士の会話はとても可愛らしく、一つ一つの言葉にはしっかりと思いが詰まっています。
この間まで、「中くらい組」だったみんなが、意識して一歩一歩、「年長組」になってくれています。
年長ならではの行事には、最初不安を抱えている子も少なくないと思います。それでも、「僕は年長組なんだ」と、自分達の足で踏ん張り終わった後には、「楽しかった!」と、目を輝かせてくれています。
12日には園庭のさくらんぼを採りました。
その何日か前から木の下には、さくらんぼがあっちにもこっちにも転がっていたので、何人もの子が拾い、御仏様へ供えに来てくれたり、私にも両手が一杯になるほど持って帰って来てくれていました。
前日にさくらんぼを採ることを伝えると、めきめきとみんなの心には、正義感が生まれていました。
「年長さんが採ってあげないと、まだ小さい組さん達はあんな高い所に手が届かへんもんな」「可哀相やなぁ」「どれくらい採ったら小さい組さん達も食べられるんやろ」「とにかくいっぱいやで!」と、その頼もしい会話に、私は子ども達が誇らしくなりました。その心や顔つきはまさに「年長組」でした。
さくらんぼ採りが始まると、子ども達が自ら力を合わせてくれていました。
さくらんぼを採る子以外にも、ざるを持って実を受け取めてあげる子、はしごを支えてあげる子、採り易くするために枝を引っ張ってあげる子など、一人のためにみんなで協力し合えるのだと嬉しくなりました。
これから色んな場面できっと大きな力になるだろうと期待しています。
そんな心優しいはずのみんなが、土粘土遊びのときは違いました。
私に容赦なしの土粘土攻撃です。
手、足と、最初は可愛い攻撃でした。しかし、気が付くと背中にも受け、頭にも受け始めました。もうみんなからの攻撃は止まらなくなり、最後は顔まで土粘土だらけになってしまいました。
そんな無邪気さや、終わった後に、「先生、早く顔、洗った方がいいで」と、心配してくれる姿はやはり可愛く、このクラスで良かったと思わせてくれました。
でも次は、塗たくり遊びがあります。次は絵の具まみれになるのではと、少し恐怖ですが、遊ぶからには思っきり遊んで、私もみんなに負けないようにしたいです。
■ぺんぎん
「先生暑い!」「先生も暑い!」「扇風機ないの?」「ない!」梅雨も明けていないのに、ぺんぎん組はもう夏です。
「明日は晴れますように」
延期になってしまった天王寺動物園遠足の前日、明日こそは行きたいと、皆で空に向かってお願いしました。
毎日のように、降園時間に話しをしてきました。
「何の動物が見たい?」「象!キリン!オラウータン!」「ふーん。先生は皆にあの動物を見せたいんだよねー」「何何?」「秘密」
皆を驚かせたくて、言いたいのを我慢して1週間が過ぎ、やっとこの日がやって来ました。
当日の朝、皆の願いも天に届き、見事に晴れて、行けることになりました。
初めて皆で乗る電車では、車内放送に耳を傾け、「次はー○○ー○○ー。左の扉が開きま…」「右や!!」と開く方のドアと反対側に移動するのを楽しみながら行きました。
電車を降り、胸を弾ませながら歩き、動物園に着くと、皆の心は周りの動物達に首ったけでした。
まずは羊に餌をやり、それから沢山の動物を見て回りました。
「トラさーん、起きろー!」「猿さーん、ぺんぎん組だよー!」「ラクダさーん、こっち向いてー!」と大きな声で動物を呼び手を振る姿は凄く可愛く、微笑ましかったです。
「あー!!可愛い!!」
皆が1番くぎづけになったのは、やはりぺんぎんでした。嬉しそうにはしゃぐ皆を横目に、私はウシシとあの動物が近づいていることに胸を高ならせていました。
平然を装い段々と近づき、いきなり、「見てー!!」と皆を呼び集めました。その動物を見た瞬間、皆は息を飲み、氷つきました。
「…大っきー!!!」
そうです。そこには、とてつもなく大きなぺんぎん達がガラスケースの中で遊んでいました。皆は目をキラキラ輝やかせて見ています。大成功だと心の中でガッツポーズをしました。
このぺんぎん達のように、皆も体も心も大きくなって欲しいなと思いました。
帰りの電車では、ぐったりかと思いきや、元気があり余っていました。きっと夜はぐっすり眠れたでしょうね。
次の壁面のテーマは氷の世界です。あの大きなぺんぎんを登場させるらしいので楽しみにしていて下さい。
年長になって、初めての体験が沢山あります。スイミング、お茶の稽古、プラネタリウム見学…とここでは書き足りないぐらいの思い出が一杯です。毎日忙しいですが、すべてを楽しさに変えてしまうぺんぎん組です。
明日は何があるかな?
|
|

■きりん
「今日は半袖で来たよ」「僕はランニング着て来た!」との会話が飛び交い皆の元気な声と笑顔が次々と部屋を包みます。
「○○くん、遅かったやん」「一緒にお外行こう!」と友達の名前を呼び合ったり誘ったりする姿が沢山見られ、クラスの輪がぐんぐん広がっていることを嬉しく思います。
「万博公園に出発進行!」と元気に声を揃えて出発しました。
皆で手を繋ぎ大きな円を作り、その場に荷物を置くと早速鬼ごっこの始まりです。
私とひつじ組の担任が鬼になると、「待て〜!」とクラス一丸となって捕まえに来てくれました。
パラバルーンを皆の前で広げると、「キャー!」と歓声が上がりあっという間に可愛い笑顔がパラバルーンの中に詰まりました。
時間が沢山あったので太陽の塔を見に行くと、「見て〜」と声があがり見ると、口を曲げたり目を細くしたり皆が顔を真似ていたので思わず笑ってしまいました。
青空の下一面に広がる芝生の上で走ったり転がったりと伸び伸びと遊べたので帰りのバスの中では疲れて静かかなと思っていたのですが、運転手さんがテープを流してくれると、「この歌、知ってる!」と誰からともなく歌い出し、バスの中で大合唱となり可愛い歌声に包まれとても素敵な一時でした。
講堂でいちご組と一緒に大型積み木で遊びました。
前日に私がそのことを伝えると、「いちご組さんに優しくしてあげような」「一緒に遊んであげるねん!」と優しい意見を子ども達から述べてくれ、私の心を温かくしてくれました。
自分達の体くらいある積み木を友達と一緒に運び思い思いの物を作っては、「見て〜!こんなん作ってん!」と誇らしげに見せてくれ、その中で遊ぶ皆の笑い声は絶えることはありませんでした。
今、父の日参観でお父さんにプレゼントする歌を歌っています。黒板に歌詞カードを貼っているのですが、朝の自由時間に私が庭当番から戻ると、皆がその周りに集まって歌詞カードを読みながら歌っていました。
「早くパパに聞かせてあげたいなー」「お父さん、この歌好きになると思う」と話してくれる皆に嬉しさのあまり思わず抱きしめてしまいました。
子ども達が大好きなこの歌をぜひ楽しみにしていて下さい。
来月も笑顔一杯、元気一杯で遊びたいです。
■ひつじ
園庭の木々は、枯れ色から新緑へと移り変わり、春の訪れを感じさせてくれます。暖かな陽気に誘われて、長い間眠っていた虫たちもあちらこちらで顔を出します。
虫籠を抱えた男の子達は、「ほら見て!すごいやろ!」と得意気な表情で見せてくれます。中を覗くと無数の虫たちに、ぎょっと驚いてしまいます。
そして女の子達は、草花を握りしめ、春の贈り物をしてくれました。まるでとなりのトトロに出てくる「めい」のようで、可愛らしくて思わず抱きしめてしまいます。
このように、子ども達は遊びの中で春を告げてくれるのです。
また、私はひつじ組の部屋が大好きです。その理由の一つに、窓辺に樹齢数十年ぐらいになりそうな大きな木が聳え立っているからです。手を伸ばせば届きそうなその大きな木は子ども達も大好きです。窓を開けていると、部屋の中にひらひらと葉っぱが舞い込んできます。これから季節とともにこの大きな木の移り変わりを皆で観察できると思うと嬉しくなります。
そしてもう一つ目の理由は、子ども達から出てきました。
園庭で体育をして汗びっしょりになって部屋に帰ってきた子ども達は何やら窓の近くで、窓の外を見ながらぼーっとしています。
不思議に思った私は、「何してるの?」と尋ねると、「ここ涼しいねん!」「立ってみて!」という子ども達の言葉に誘われ立ってみると、確かに、「わぁ!涼しい。気持ちいいね!」と子ども達とともに感動してしまいました。窓辺からの心地良い風が部屋から園庭側のガラスドアの方に吹き抜けるのでとても風通しがいいのです。
そして日当たりも抜群で一番いい部屋だなぁと密かに思っているのです。
五月九日、朝方雨が降っていて行けるかどうか心配された遠足でしたが、子ども達の思いが届き、五月晴れに恵まれ無事出発できました。
万博公園に着くとどこまでも広がる芝生に心も体も弾み、駆け出して行きます。
追い駆けっこをしたり、芝生の坂を転がったり、大自然の中で体をいっぱい動かして遊びました。
また、きりん組の子ども達と一緒になって遊んだ青空の下でのパラバルーンでは、空高く舞い上げたり、パラバルーンの中に皆で入り込んだり、皆で大きな風船を作って遊びました。子ども達の笑い声がどこまでも響き渡り、忘れられない思い出になりました。
このようにひつじ組34人でたくさんの経験をして、私自身、大きく成長していきたいです。
■ぞう
5月に入り、大型積み木や土粘土など、年少組と一緒に遊ぶ日がありました。
「今日は、ばなな組さんと一緒に遊ぶんだけど、皆はお兄ちゃん、お姉ちゃんだよね?どうしてあげたらいいかな?」と問いかけると、子ども達はすぐに、「優しくしてあげる!」「おいで、って入れてあげる」「泣いていたらヨシヨシしてあげる」などと、答えてくれました。
一年前の今頃は、自分達がしてもらっていたのに、と子ども達の心の成長を感じ、とても温かい気持ちになりました。
土粘土遊びでは、団子やケーキを作ったり、足を埋めたり、山を作ったりと様々でした。
なかでも、土粘土を両手に持ち、私を粘土まみれにしようと企てる子ども達には後惨してしまいました。
皆、普段は体験出来ない土粘土の感触を手や足に一杯感じ、「気持ちいいなぁ」「冷たい!」と友達と笑い合う姿はとても微笑ましく、私の口元を緩ませ見とれてしまいました。
そんな油断した私が、次の瞬間、土粘土まみれになったのは、言うまでもありません…。
土粘土遊びの期間、2階のクラスと部屋を交代することがありました。ぞう組がガレージに近いためです。クラス皆で違う部屋で食べた給食は一段と楽しく、「また、引っ越せたらいいね」と、皆で話しました。
初めてのハーモニカは講堂で園長先生に教えてもらいました。
小さな口で吹くと綺麗な音が出ることを知り、部屋に戻ってからも、口を小さくして、「こんな口で吹いたらいい音出たよ!」と私に教えてくれました。それを見た他の子も、ハーモニカを持つ真似をして、「きしゃきしゃフッフッフ」と『のりもの』の歌に合わせて今、教わったことを披露してくれました。皆の生き生きした顔を見ていると、私もハーモニカが大好きになりました。
ハーモニカは片付ける前に、吹き口に溜まった唾液を出すのですが、その際、皆は、本当に慎重にハーモニカを扱っていました。まるでガラスで出来ているかのように、そっとタオルに当てていました。手荒く扱うと壊れてしまうと思ったのでしょう。皆の想いに私は、心をくすぐられっぱなしでした。
「もう少し強くやっても大丈夫だよ」と伝えると、「このくらい?」と少しずつ力加減を増しながらタオルに当てる様子は、本当に可愛かったです。
これからも、皆と色々な活動を経験していくのが楽しみです。
■しか
5月のある朝、私が土粘土の準備をして部屋に入っていくと、「あ!先生やー。お早よう!」と、皆が駆け寄ってきてくれました。
「先生おらんかったけど、大丈夫やった?」と、私が聞くと、「大丈夫!先生おらんでも皆で遊んどったもん!」と、自信満々の返事が返ってきました。4月には、不安そうに部屋に入ってくる子が多かったのに、1ヶ月でこんなに変わるものかと、驚き、嬉しくなりました。
4日間ある土粘土の日の最後の日がしか組の土粘土の日でした。
他のクラスの子ども達がしているのを見て、だんだん待ちきれなくなり、「もう!いつになったら土粘土すんの?」「しか組さんはせえへんの?」「はよドロドロで遊びたいわ!」と、不満の声まで出ていました。
いよいよ、土粘土の日がやって来ました。
着替えも、ぞう組への移動も済まし、あれだけ待ち焦がれた土粘土のあるガレージへ行きましたが、さすがに大量の土粘土を見て、皆、固まってしまいました。
「どうしたん?今日はいっぱい汚れても、後でお母さん達が洗ってくれるからドロドロになってええで!」と言っても、まだ心配顔でした。
「今日は、先生につけても、先生怒らへんのになぁ」と言うと、「ほんまに?怒らへん?」と、ちょっと迷っていました。
その時、いちご組の担任が「よし!じゃあ、皆でしか組の先生に、いっぱいつけろー!!」と言うと、皆、人が変わったかのように、両手に大量の土粘土を持って、向かってきました。私も負けてはいられないので付け返しましたが、皆のチームワークの良さにはどうしても勝てず、全身、ドロドロになりました。
「ドロドロ星人だー!」と言って近付くと、「キャー!こっち来んといてー!」と逃げられてしまいました。
結局、1番楽しんだのは、私だったみたいです。
部屋に帰って着替えているときも、「先生汚なーい!」と皆に言われましたが、皆で一緒に、ドロドロになって遊べて良かったです。皆の目がキラキラ輝いていたのを思い出します。
水でドロドロの土粘土に抵抗があり、最後まで固い土粘土しか触れない子もいましたが、土の団子やおにぎりを、沢山、作ってくれました。
6月には、絵の具を使った、塗たくり遊び参観があります。今から楽しみです。父兄の皆様、覚悟していて下さいね。
■りす
ゴールデンウィークが明け、私の顔がほてり始めてる季節になりましたが、長い休みから、照れた表情で登園する子が多く、少し不安な気持ちで、「皆、先生のこと忘れてた?」と聞くと、「覚えてるわ」「忘れてない」と、様々な声が飛び交い、不安な気持ちは消えてました。
その後は、「おばあちゃん家に行って来た」「ディズニーランドに行った」と、楽しい思い出話を沢山話してくれました。
講堂で、年少のばなな組と大型積木で遊びました。
講堂に行く前に、「ばなな組さんは初めてだから、皆教えてあげてね」と言うと、皆の目付きが変わり、年中組であることを実感したかのように、「一緒に積み木持ってあげる」「力持ちやし、手伝ってあげる」と、誇らしげな表情を見せてくれました。
講堂に入り、教師の話を聞くときも、真剣な眼差しは変わりませんでした。
「遊んで良いよ」の教師の声で、積み木を、友達と力を合わせて運んだり、「滑り台作ろう」と話し合う姿も見られました。勿論、部屋で話したときの言葉は嘘ではありませんでした。
一人で積み木を運ぶばなな組の子を見付けては、「持ってあげる」と一緒に運んだり、「ばなな組さん、遊びに来て」と、手を取って、皆で作ったトンネルや、家に招待したり、年中組であるとの自覚が子ども達の姿で実感しました。
「明日は、講堂でボックスホーンするよ」の言葉に、「やったー!!」の声が、部屋に響き渡りました。何故なら、ずっと心待ちにしていたハーモニカも初めて吹くからです。
それまでは、「先生、今日ハーモニカする?」と、何度も聞いて来ては、「今日は、しないよ」の答えに、顔を下に向ける姿を何度も見ていたので、私も早く、「ハーモニカするよ!」と言いたかったのです。
講堂で園長先生とハーモニカを吹き、部屋に戻ると、「楽しかった!」「明日もする?」と笑顔を浮かべて話してくれました。
壁面製作をしました。子ども達と話し合い、「皆で野原に遊びに行こう」と決め、墨を使って、「僕、私」を描きました。
「好きなところに貼って良いよ」と言うと、友達と、「一緒に貼ろう」と声を掛け合う姿も見られました。
製作後に、「壁面どう?」と聞くと、「楽しそう」「皆がいるから楽しそう」と言ってくれました。是非、見に来て下さい。
■くま
ある日、壁面のジャングルの下に子ども達と集まりました。
「誰もいなくて淋しいね、呼びたい人は誰かな?」と尋ねてみました。すると、「お母さん!」「自分が行きたいな」など様々な意見が飛び交い、想いの込もった人物が登場します。ジャングルの中が、一層賑やかになっています。
賑やかなのは、ジャングルだけではありません。最近、友達の輪が広がり、「○○ちゃんと△△君で探検に行って来るね」などと報告を沢山受けます。
昼食の時間も、グループの友達との話で持ちきりです。
「僕、昨日○○に行ったよ」「あっ、私も行った!」などと話が途切れることはありません。
この間、給食にそら豆が出ました。何人かの表情を見ると、今日のこのそら豆は残す子が多そうでした。
「どうせなら楽しく食べて欲しい」と思い、ジャックと豆の木の話をしました。昼食開始から3分ほど担任の1人芝居が始まり、その間ずっと耳を傾けてくれました。
話が終わると、豆を食べる子達が続出しました。中には、「先生!この豆1つ家に待っていい?」と大切そうに持って来る子も何人かいました。
また、「あっ!食べちゃったから、明日僕の頭の上につるが生えちゃう?」ユニークな発言もあり、笑いの絶えない1日でした。
このように、子ども達の発想には、毎日驚きと笑顔の連続です。
子ども達同士で仲良くなると、話を聞くときも私語がちらちら聞こえるようになりました。
いい機会だと思い、全員を集めて、「先生が話しているとき、友達を話をしてたらどうなる?」と尋ねてみました。すると、「話が聞こえない」、「そんなん小さい組みたい」など反応が返って来ました。
全員で出した答えは、「しゃべってたら話が聞こえなくて、自分も周りの友達も困ってしまう」です。正直、周りの友達のことを思いやる姿勢には驚かされました。4〜5歳の子達が、相手を思いやるというとても大切なことに気付いています。
だから、子ども達の喧嘩はすぐ仲直り出来る優しさが溢れているのかもしれません。
「話は最後まで聞こう」と皆で約束しました。これを子ども達は「あぐもの約束」と呼んでいます。ある子の提案で、あぐもは進化するという意味だそうです。
正に、1日1日子ども達が進化していると感じる毎日です。
■ぱんだ
「い〜れ〜て」「い〜い〜よ」
いつ頃からか、気付けば子ども達がこの言葉を交わし、男女問わずに多勢で花いちもんめやなべなべをする姿が毎日のように見られるようになりました。進級してまだ2ヶ月弱で、おそらく全員の顔と名前を覚えていない子の方が多いでしょう。でも子ども達にはそんなことは関係ないようです。朝の自由時間も昼食後の自由時間も、部屋には皆の元気な声が響いています。
私の胸には、始業式の日と同じ驚きと感動があり、再び、あの「直感」が正しかったことを感じました。
そして後から遊びへと入ってくる友達を、誰一人として嫌な顔をしないで笑顔で迎え、知らない間に10人20人と増えていく様子を本当に嬉しく見ています。
心と心が近付いてきたからこそ、喧嘩や思いが上手く伝え合えなくて涙することも増えてきましたが、「自分がされて嫌なことは友達にもしない」「思っていることや考えていることは言葉で相手に伝える」というこのクラスの約束を大切にし、子ども同士の間に、少しずつ、より強い絆が生まれるのを見守っていきたいです。
万博自然公園での園外保育では、太陽の塔に、皆で相談して決めた願い事をしてきました。
願い事の候補は幾つか挙がり、「明日晴れますように」「足が速くなりますように」「欲しいおもちゃが買ってもらえますように」などありましたが、話し合いの末決まったのは、「太陽の塔のように、すくすく大きくなりますように」でした。
目を強くつぶり、両手を合わせて真剣に祈る姿は、何とも可愛いらしく、改めて子ども達の心の真っ直ぐさも感じました。太陽の塔に負けないくらい、心も体も大きくなろうね!
年中になって初めてのボックスホンでは、もう一つ「初めて」のことがありました。皆ずっと楽しみにしていたハーモニカです。
講堂で園長先生に教えてもらい、ソの音を吹きました。ハーモニカに負けないくらい、皆の目も表情もピカピカ輝いていました!
部屋に戻ってからも、「ボックスホンもハーモニカもどっちも大好き!」「早くハーモニカしたい」と興奮気味でした。
皆の吹くソの音が、本当に綺麗で、ピアノを弾きながら感動して手が震えました!これから部屋でこの音を一人占め出来るのだと思うだけで嬉しくなりました。
来月も塗たくり参観や父の日参観など行事が目白押しです。皆で思い切り楽しみます!
|
|

■みかん
「先生、おはよう!」と、元気いっぱいの声が毎朝保育室に響くようになりました。
出席ノートの捺印もすっかり慣れ、「今日はどこに押すの?」と尋ねる子どもに対して、「今日はここだよ」と教えてあげている姿も見られます。
着替え終わった子ども達から、「今日は何するの?」「外に行ってもいい?」と言う声や、「○○ちゃんが来たよ」「○○ちゃん、おはよう!」との声が飛び交い、教師の入る隙間がないほど、賑やかな雰囲気で一日が始まります。
子ども達の間ではフォークダンスの、「かかとあげて」が大人気です。昼食後、何人かが食べ終えると、自然に手を繋いで輪になり、「お友達いーらっしゃい」と始まります。食べ終えた子が増えるにつれ、輪も増えていき、いつの間にか、「かあとーあげてー」と言う声が保育室をつつみます。
5月に入り、今まで経験したことのないような沢山の行事がありました。大型積木、木工遊び、母の日参観、土粘土遊び、色水遊びなど行いました。
1番は、小谷先生と一緒に行なった木工遊びが興味深かったようで、全員が教師の話を真剣に聞き、ノコギリやカナヅチを見る目は輝いていました。
初めのうちは、カナヅチの音だけが響いていて、子ども達の必死さが伝わってきました。
木に沢山釘を打ち、「これ鯨だよ」と言う子や、「電車作るね」と言う子に紛れ、「2人で先生のおうち作ってあげる!」と言う声も聞こえ、2人で力を合わせて、木を切っている姿を見て、とても力強く感じました。
「そろそろ、片付けしようね」と言う声掛けに、「もっと遊びたいよー」と言う声も聞こえましたが、また次も遊べることを伝えると、納得したようで、片付けを始めました。次回は何を作ってくれるかのか、私も楽しみです。
初めての園外保育は、前日の雨のため、延期になってしまいました。
前日からてるてる坊主を作って来てくれた子や、当日延期になったのを知り泣き出す子を見ていると、とても楽しみにしていた気持ちが伝わり、私も悲しくなりました。
しかし、そのような気持ちもすくに吹き飛び、「私の水筒はこれだよ」「僕と○○君の水筒同じだよ」と、水筒の話に夢中になり始めました。
弁当も、「今日は部屋で遠足だから、丸くなって食べようね」と言うと、「このハンカチ敷いて食べるの?」「私はこんなの持ってきたよ」と笑顔で弁当を出して、「先生、おいしいね」と言う声が和みました。外でみんなと食べる弁当が、とても楽しみです。
あっと言う間の1ヶ月でしたが、6月も沢山の行事を、子ども達と共に経験し、1日1日を楽しみたいです。
■すいか
4月には蕾だった草花が、色とりどりの花を咲かせるようになりました。
入園して間もない頃の子ども達の心は不安や緊張で一杯だったことでしょう。しかし、入園から2ヶ月が経とうとしている今では、子ども達の顔にも笑顔が溢れ、すいか組にも色とりどりの花が咲いたように明るくなりました。毎日笑顔で元気に登園してくれるようになったことは本当に嬉しいです。
5月に入ると、様々な活動が増えてきました。
土粘土遊びでは、普段使っている粘土と違った感触に戸惑う姿も見られましたが、すぐに慣れて、みんな思い思いの遊びをしていました。
団子を作るだけでなく、手足を土粘土に埋めたり、山に向って投げたりと、土粘土の特徴を生かした、土粘土ならではの遊びをされていました。
「先生も一緒にしよう」と目を輝かせていた姿は微笑ましく、とても可愛らしかったです。
段ボール遊びでは、予め箱に組み立ててあある段ボールをノコギリを用いて切る活動をしましたが、皆上手にノコギリを使えました。
初めは、切り易い角の部分から切り始め、最終的には側面の平らなところも切れました。ほんの数分で出来るようになったことに、とても驚きました。
その後、その段ボールの中に入って、風呂や船に見立てて遊びました。今までの姿とは打って変わって、友達とはしゃぐ姿を見せてくれました。
「先生も入って」と言われ、張り切って飛び込んだものの、私の大きなお尻で破壊してしまいました。
すると、そんな私の無粋な様子を見て、子ども達は大喜びでした。恥ずかしながらも、子ども達の心を掴んだことに、「しめしめ。ウケたぞ」と内心ガッツポーズでした。やはり子ども達の笑顔は幸せな気持ちにしてくれます。
これからも、もっと沢山の笑顔を引き出したいです。
今、子ども達は日々着実に成長しています。
着替えや用便など、4月には出来なかったことが、5月に入って出来るようになったり、昨日は一口しか食べられなかった給食を今日は半分食べられるようになったりと、子ども達の成長を見ては感動しています。
これからも子ども達と沢山触れ合っていき、どんなに小さな変化にも着眼し、成長を見逃さないで皆さんにお伝えしたいです。
■もも
登園してすぐ、園庭に咲き誇るパンジーに、「おはよう!」と笑顔で挨拶する子、一目散に仲良しの友達の元に駆け寄る子、ミニブタのルルの様子を恐る恐る見に行く子と、一人一人違っていても、どの子も毎朝元気一杯です。さあ、私達の一日が始まります。
ほんの数週間前までは、一人での着替えが苦手だった子も、今では自ら進んで着替えられるようになり、得意げに、「先生出来たよ!」と見せにきてくれます。
しかし、スモックを後ろ前反対に着てしまう子もいて、こちらが、「どこか変だよ」と指摘すると、「あれ?」と首を傾けつつも着替え直しに行く背中は、一人で出来ることの喜びを得たようで、頼もしくあり、微笑ましくもあります。
遠足前日、「明日は皆で近くの公園に行くよ!」「バスに乗れるの?」「お母さんも先生も一緒?」と話す子ども達と共に、私自身も心待ちにしていた初めての園外保育でした。
しかし、残念ながら雨で延期となったため、せめて遠足気分を感じてもらえるようにと、皆で保育室の真ん中で円になって昼食をいただきました。みんなも、まだ行ったことのない園外保育を心に描きながら、とても楽しくいただきました。
ところがそれかから一週間、子ども達は、「明日は遠足に行くよね?」「今からバスに乗って行く?」などと口々に問い掛けてきてくれましたが、日程が定まらず曖昧な返事しか出来なかったので、胸が痛かったです。
また、土粘土遊びでは、初めての感触に「ヌルヌルして気持ち悪い」と戸惑う子ども達でしたが、最後には、「いつもの粘土と違って楽しい!」と笑顔で取り組んでいました。
感触からイメージしたのか、子ども達の造ったハンバーグやおにぎりは、お母さんの弁当とよく似ていたので驚いたのを今でも覚えています。
そして色水を使って遊んだときは、汚れることも気にしないで、スポンジに広げた色水の上で飛び跳ねる子や、様々な色を組み合わせてジュースに見立ててくる子など、それぞれ思い思いの楽しみで色の楽しさを身体いっぱいに感じていました。
保育者として色水の楽しみ方を伝えるつもりでいました。しかし、子ども達が進んで新しい遊びを発見したり、生み出したりしている姿を見て、「ときには伝えないで、子ども達に任せる」ことも保育には必要なことだと再認識することができ、保育者として有意義な時間を過ごせたことに感謝しています。
春からお母さんの許をほんの少し離れた子ども達は、日々新しいことに一人果敢に挑戦しています。
保育者1年目の私ですが、そんな子ども達を支えつつ、共に成長していきます。
■ぶどう
入園から2ヶ月が経ち、朝から部屋には元気な声が響き渡るようになりました。
「先生、おはよう」「先生!来たよ!」と満面の笑みで挨拶を終えあっと言う間に着替えてしまいます。早く外へ遊びに行きたいからです。
「行ってきます!」と、ときには友達と手を繋いで走って行く姿も見られるようになりました。
最近、色々な宝物を子ども達からよくもらうようになりました。それは、変わった形の小石だったり、綺麗な色の落ち葉やダンゴ虫だったりするのですが、それらをもらう度に、子ども達は色々なことを発見する天才だな、と感心します。
「宝物見つけた!」
そう言って見せてくれる石は確かにあまり見かけない形をしていたり、落ち葉も1枚1枚見てみると、生い茂っているときには分からなかった色の美しさに気付かされたりします。大人になって見えなくなってしまった物を、子ども達がいつも教えてくれるのです。
きっとこの1年を共に過ごすことで、そんな経験を沢山させてもらえるのでしょう。とても楽しみにしています。
砂場遊びをしました。
この日はぶどう組だけの砂場で、水も使いました。裸足になった子ども達は、その感触だけで、気分も高まっていました。
「冷たい!」「気持ち良い」とあちこちから聞こえてきます。
いつもは使えない水を使って、様々な物を作りました。泥んこジュースに団子、川、そして風呂も作りました。
穴を掘り、水を汲んできてくれたのですが、茶碗一杯の水はすぐに砂に吸収されてしまいました。皆不思議そうです。
「無くなっちゃった… 」
そこで声をかけました。
「皆で沢山持ってきたら大丈夫だよ」
そして皆で何度も何度も汲んできて、ようやく出来上がりました。初めは泥が付くのを嫌がっていた子も、楽しそうな声に誘われて、いつの間にか、一緒に入っていました。
先日は、りす組と大型積み木を使って遊びました。
いつもよりずっと沢山ある積み木に大喜びです。1人では運べない重たい物は友達と一緒に運び様々な物が出来ました。
城、迷路、トンネルとありましたが、特に人気があったのは滑り台です。何度も何度も滑っていました。
片付けた後にも、「もっとやりたかったな」という声もあちこちから聞こえていました。
日に日にパワルルになってきている子ども達と、これからも沢山の行事を楽しみたいです。
■めろん
気が付けば、いつの間にか皆の制服が半袖になりました。入園式から約2ヶ月が経とうとしています。
子ども達は日々少しずつ友達の名前を覚えていて、「○○ちゃんのお鞄だよ!」と床に置き去りになっている鞄を友達に渡してくれる姿も見られるようになり、とても微笑ましく思いました。
ある日、部屋の前で賑やかな歓声が沸いていました。気になって皆の集まっている所を覗いてみると、十数匹のダンゴムシが見事に引っ繰り返っていました。
皆の真っ直ぐな瞳に心を打たれてしまい、この十数匹のダンゴムシを部屋で飼うことになりました。
何を食べるのかわからないので、取り敢えず枯葉も一緒に入れてあり、皆のダンゴムシへの優しさが伝わりました。
造形遊びをしました。
私の話を真剣な眼差しで聞いてくれていました。入園当初を思い返すと目を疑うような光景です。私の問い掛けに必ず答えてくれて、泣いている子は一人もいませんでした。約2ヶ月でこんなに落ち着いた状態になるのだと改めて子ども達の成長を感じました。
牛乳パックやいろいろな芯やガムテープを使って様々な物を作っていて、一人一人の工夫がありここでも感心してしまいました。
「出来た!」と言って私に見せてくれた物は、私の予想を上回っていて驚きを隠せませんでした。
牛乳パックに透明のフィルムを巻いて、芯を挟んだ物を風船に見立てていたり、プリンカップの上に透明のフィルムを被せてかき氷を作っていました。また後日に造形遊びの参観があるのでその日を楽しみにしていて下さい。
色水遊びをしました。
カラフルな色水を混ぜ合わせて、「メロンジュース」を作って皆で、「乾杯ー!」と言って遊びました。
自分の好きな遊びを自分で見付けて遊びますが、中でも一番人気は水鉄砲でした。
新聞紙を目がけて力一杯に色水を掻けていて、新聞紙に命中すると満足気な皆の表情がとても印象的でした。皆と一緒に遊べることを思い浮かべるだけで、私の胸はわくわくで一杯になります。
これからも子ども達を温かい目で見守ってくださいますようお願い致します。
次号は初めての園外保育の様子をお知らせしたいと思っています。楽しみにして下さい。
■いちご
昼間はとても暑くなり、活動で、スモックを着ていても、「先生、脱いでもいい?」と聞くほどで、皆半袖で走り回っています。
友達の名前を呼び合う声や、歌声も日々大きくなってきているのには驚かされます。
海賊体操の掛け声は一番大きく、「1、2,3,4,キンチョール」と部屋が割れんばかりです。いつもは私達が前に立ち体操をしているのですが、着替えのときは少し違います。
着替えが終了した子の待ち時間にも体操するのですが、そのときは私達は着替えを手伝っていて前に立てないので、声のみで体操に参加していました。
ある日、「先生になろう」と一人の子が先生役になり前に立ちました。するとそれが楽しかったのか、次の日から小さい先生が日々増えて行きました。普通に体操するときより顔付きも自慢げでとても頼もしく、その光景は微笑ましいです。
土粘土遊びをしました。
初めは大量の粘土に驚き、「うわー、いっぱいあるね」「これ全部使うの?」と目を丸くしていました。
話を聞き遊び開始です。
年少さんらしく、「気持ち悪い」柔らかい粘土を触るのや汚れるのを嫌がる子もいましたが、恐る恐るでも粘土を触り、「気持ちいいね」と感触を楽しんでいる子もいました。
足を埋めたり、山を踏んだり、部屋の粘土では出来ないことに大はしゃぎでした。
女の子はアイスクリーム屋さんをしていました。普通のアイスクリーム屋さんとは違います。とても高く粘土を山のように積み上げて、背の高いアイスクリームケーキを作っていました。倒れないように慎重に積んでいて、出来上がったときは顔を見合わせ皆で喜んでいました。
時間が経つと手もドロドロになりました。
突然、「先生」と背中を叩かれました。そして、何か企んだような笑顔をしていました。背中を見ると粘土がべったりと付いていました。
1人がすると、その後は大勢で攻撃開始です。私のトレーナーは粘土だらけになり、ドロドロマンが見事完成しました。
段ボールや木を切ったり、ノコギリも使い始めました。「恐い」と言う子もいなくて頼もしい子ども達でした。集中して黙々と切り口を見て、しっかりし手を動かしていて、初めて使ったとは思えないほどでした。
これからも、塗たくり遊びなどダイナミックな遊びが続くので、どれほど遊んでくれるのか、今から楽しみです。
■ばなな
入園式から、2ヶ月が経ちました。
最初は緊張した表情をしていた子ども達も、今では朝から元気な声で、「先生、おはよう」と言ってくれるようになりました。
友達と話すときも、初めは恐る恐る近付いているようでしたが、最近では自分達から積極的に手を繋いで、「一緒に遊ぼう」と誘い合って園庭に出ていく子が多くなりました。
部屋の中でも、皆で一緒になってカラー積木を運んだり、組み合わせて滑り台や家を作って遊んでいて、少しずつ友達の輪が広がり、一人一人、個性を発揮してくれるようになりました。
そのみんなの新しい表情を発見するのが、毎日の楽しみになっています。
微笑ましい心配事をひとつ紹介します。私達の名前についてです。
朝、登園すると、「○○先生、おはよう」と挨拶をしてくれるのはいいのですが、その名前が、「たつば先生」「たけのこ先生」や、「ばななの先生」なのです。
最初、それを聞いたときは大笑いしました。でも、未だに、「たつば先生」「たけのこ先生」なのです。子ども達は決して私達を揶揄しているのではなく、そう覚えてしまったようなのです。
来月までには、私達の名前をきちんと覚えてくれるように、子ども達にもっともっとアピールします。
壁面製作を作りました。
その日はアンパンマンの誕生日で、ご馳走を作ってあげようとの想定で行ないました。
一人一人いろんな皿を作り、その上にケーキ、スパゲティ、おにぎりを乗せて、「アンパンマンに食べさせてあげるねん」と嬉しそうに見せてくれました。
驚いたのは、「納豆、作ってん」と張り切って見せてくれたことです。本当、子ども達の発想の豊かさにはつくづく感心させられてしまいます。
ある日、クラスの前の廊下で、叫び声が上がりました。何が起こったのかと急いで駆けつけると、天井にある巣の中に、何か黒い物体が見えるではありませんか。正体は「ツバメ」でした。
つばめは、子ども達の頭上を飛び回り、それに釣られるように子ども達の頭も旋回していました。
「餌、上げてるんやない?」「赤ちゃん、いるかな?」と興味津々でした。
それから毎日ツバメの観察が始まりました。
ツバメが飛び出して行くと、誰かがそのことを伝え、廊下で見上げている姿があります。
ツバメもばなな組の一員です。部屋に来られたら、是非廊下の天井を見上げて下さい。
これから更に皆の新しい一面が見られるのが楽しみです。
|
|