■ぺんぎん
  「新しい友達です。では挨拶して下さい」「こんにちわ」
 ぺんぎん組に新しい仲間がやって来ました。それは少しぎこちない動きで自己紹介してくれました。なんでしょう?答えは扇風機です。
 取り合いになるだろうと思い、充分に注意事項を伝えました。しかし、それから毎日、じっとしていても汗をかくぐらい暑いのに、何故か誰も近寄ろうとしません。口を開けてあーと言って遊ぶ子や、指を入れようとする子なんて1人もいません。興味がないのか不思議でたまらない毎日です。
 プールが始まりました。
 「もう着替えていい?」「後で皆で着替えるからまだいいよ」と言ったのに、登園した子から全員着替えてしまうほど楽しみにしています。
 スイミングで水に慣れているので幼稚園のプールなんて屁の河童です。入った途端、水を掛け合い、潜ったり泳いだり、キャーキャー叫び、私の声も届かないぐらいはしゃいでいます。
 隣で遊んでいる年中組とは迫力が違います。1年で、ここまで変われるのだなぁと皆に水を掛けながら嬉しく思いました。
 次の新しい壁面は、素材を使わず、紙だけで、丸めたり折ったりして立体にし、そこから発想して色々な物を作るのに挑戦しています。
 子ども達は凄い集中力で、時間がいくらあっても足りません。
 「片付けしてね」と言うと、「早い!」「まだやる!」と怒られてしまいます。
 話し合いも高度です。
 「どうしたら回るかな」「真ん中に穴を開けて、中に…」「先生はあっち行って!」
 私が入ろうとすると、どのグループからも追い出されてしまいます。さすが年長!と思いながらもこうやって成長していくのかなと寂しい気もしました。
 気付くと、もう一学期も終わりです。嵐のような毎日で本当に早かったです。夏休みがもったいないような気がしてなりません。
 「夏休みもぺんぎん組だけ来たら?」と提案すると、「先生だけ来れば?」「暑いから無理」だそうです。
 そして!お泊まり保育まであと1週間になりました。
 今まで、教師になって3年、ずっと憧れてきました。だって、いつも遊んでるこの部屋で皆の寝顔が見れるのですもの!こんな幸せなことはありません。考えただけで涙が出そうです。
 「先生、皆が寝たら1人1人ぶちゅーってしにいくから早く寝てね」と言うと、「ギャー!!絶対嫌だ!!」と泣き叫ぶ皆が可愛くて仕方がありません。
 早く皆のパジャマ姿が見たいな。


■あひる
 「うわっ!!」「なんじゃこりゃ〜!!」
 部屋に大きな笹が届けられた朝、登園して来る皆は予想通りのリアクションを見せてくれました。予想通りのリアクション。そう、この4ヶ月間一緒に過ごし、分かったことの1つです。
 どんな些細な出来事にも、当たり前の日常の出来事にでさえ、見事なまでに、良い反応を見せてくれる皆なら、大きな笹が部屋のど真ん中を占領し、横たわっている光景を見れば、必ずと言っていいほど、驚きのリアクションを見せてくれるはず!と前日から皆の反応を楽しみにしていました。
 そして迎えた当日、皆の目に笹の姿が飛び込んで来た瞬間、「うわぁっ」「なんや!?」と驚く声が聞こえました。
 「きたー!!」心の中でそう叫んだ私の前に次々と、オーバーリアクションの皆が現れます。「でかっ!!」「笹お化けやー!!」
 素直なのか、単純なのか、どちらにしても、色んな場面で、予想通りの、しかもオーバーな皆の反応が毎日私の密かな楽しみになっています。
 笹に自分達で飾りを結び付けました。
 部屋に届けられたときは殺風景だった笹も、色とりどりに飾られ、賑やかな笹になりました。
 その賑やかになった笹を、廊下の柱に結び付けました。そのときの皆の反応はというともちろん、ねっ!想像出来たでしょ!?
 飾られた願い事を見上げる皆を見ているとどんな願い事も必ず叶うと思えてくるのです。だってこんなにも、真っ直ぐで綺麗な瞳の持ち主が、「いつかきっと叶いますように」と笹を見上げながら、真剣にこう呟くのですから。
 そう言えば、願い事を書くときに、「先生は何をお願いするの?」と質問攻めに合いました。
 散々悩んだ揚げ句、張り切って出した答えは、「可愛いお嫁さん!」です。
 すると、その発言を聞いた皆からは、大ブーイングが起こりました。あら?ちょっと無理があったのかしら?理由は恐くて聞いてませんがこればかりは、予想外の反応を見せた子ども達でした。
 さて、壁面がまた新しくなります。
 今はまだ製作途中ですが、かなりの自信作らしく、他のクラスの友達に、「これ見てや!」と自慢をしたり、虫が部屋に遊びに来る度に、「チョコレートケーキ、美味しそうやから食べに来てるで」「良い匂いするんちゃう」と興奮気味で話しています。また機会があれば、虫になったつもりで食べに来て下さい。


■かなりや
 「幼稚園で何して遊ぶのが好き?」と質問し、みんなに絵の手紙を描いてもらいました。
 しゃぼん玉遊びやプール遊び、そして数人の男の子が先月のぱぴぷぺぽで紹介したヤモリのアーマルドの絵を描いてくれました。みんなで、「アーマルド元気かな?」「ちゃんとお家に帰れたかな?」と懐かしく話していると、事件が起こったのです(子ども達はアーマルド伝説と言っていますが)。
 部屋の隅でちょこちょこと動くものがいます。近付いて見るとなんとヤモリのシッポだったのです。
 「アーマルドのシッポや!」とみんなは大喜びで、大興奮です。
 捕まえたシッポを虫籠に入れ、みんなで囲み、「アーマルド遊びに来たんかな?」「帰って来たんちゃう?」と話している姿は、とっても可愛らしく感じました。しかし、事件はまだ終わらなかったのです。
 「見付けた!」
 アーマルドを探しに行っていた男の子が戻ってきました。
 「アーマルドと色が違うかった!」「黄色い線が背中に付いてた」
 捕まえられずに少し悔しそうでしたが、見付けたヤモリの様子を教えてくれました。
 「アーマルドのお母さんと違うかな!」といつしか話し合いが始まりました。「きっと迷子になったアーマルドをみんなが助けたからや!」「”ありがとう”って言いに来たんちゃう?」
 話すみんなの表情は、笑顔一杯でした。虫籠を見ては、「また来てくれるかな」と呟いています。
 アーマルドの歌も完成しました。
 「アーマルド アーマルド、シッポがちぎれたアーマルド、お家に帰れて良かったね」とみんなが作詞、作曲した歌です。とても短い歌だけれど、みんなの想いが沢山詰まっています。
 元気になったアーマルドはみんなの歌を聞いて、また遊びに来てくれるかな?まだまだ伝説は続くかもしれませんね。
 最近よく、お泊まり保育の話がみんなから出てきます。
 「先生も一緒に寝るの?」「花火するんでしょ!」「園長先生の家で寝るの?」
 思わず笑ってしまう質問も飛び出します。
 話をする子ども達の様子から楽しみにしている想いがとても伝わり、嬉しく思います。今は、少し不安そうな表情の子も終わったときには飛び切りの笑顔が見られるよう、思い出に残る素敵な一日にしたいです。
 バスで見送るお母さん方も、笑顔で見送ってあげて下さい。宜しくお願い致します。


■うぐいす
 このクラスの子ども達は、どうしてこんなにも純粋で可愛いのでしょう。
 先月末に、退園の友達が一人いました。このクラスで初めての退園でした。しかも、退園が分かったのは三日前で、35人で過ごせるのはあと三日間しか残されていませんでした。
 その残りの時間を惜しむかのように、みんなは最後の三日間を大切にしてくれました。
 本当に小さな事ですが、園庭で見付けた花をプレゼントしたり、家から手紙を書いてくる子も多くいました。
 そして3日後、とうとう別れの日がやって来ました。
 手紙を書いてくる子も一段と増えていました。5歳の小さな胸でしっかりとその別れを受け止めているようでした。
 降園時間に、みんなから何か一つ言葉を贈ることになりました。
 私の勝手な考えで、全員で相談して決めると思っていたのですが、みんなはそれぞれの気持ちを伝えてくれました。一人に一つの取っておきの言葉でした。
 「沢山遊んでくれてありがとう」、「一緒にいてくれてありがとう」、「絶対忘れないからね」
 私の心にも深く響いて込み上げてくるものがありました。
 「先生、泣いちゃった?」とそんな私にも気付いて言葉を掛けてくれました。「みんながとっても優しくて嬉しいからだよ」と、みんながまた少し大きくなったように見えました。
 34人でまた新たにスタートを切り、夏の暑さと共にみんなの元気さも上昇しているようです。
 次々とやって来る新しい行事にも、目をキラキラさせて向かっていってくれています。
 土粘土遊びや塗たくり遊びで見せ付けられたパワーは、やはりプール遊びでも健在でした。
 水鉄砲で誰が一番高くまで飛ばせるか競う可愛い競争にもみんな真剣です。
 「うぐいすロケット発射3秒前、2、1、発射!!」の、掛け声と共に水が空高く上がると、みんなの顔は一瞬であの最高の笑顔になっていました。
 いよいよ一学期も残り僅かとなりました。目前にはお泊まり保育も迫っています。
 「ワクワクする!!」と期待してくれている子もいれば、少し不安に感じている子もいるようです。
 一回り成長してお母さんの元へ帰って欲しいなと思います。


■はと
 7月がスタートしました。いよいよ夏本番ですね。
 「暑いから裸足になっていい?」と毎日元気一杯です。「体操服も脱いでいい?」「体操服!?体操服はちょっと…」と返事に困ってしまうときもありますが、パワフルな皆に頼もしさを感じます!
 部屋にある扇風機も皆の汗を吹き飛ばそうとフル回転です。
 しかし、前半は風邪が大流行しました。
 10人もいないとさすがにはと丸パワーもダウンしたようで、「皆大丈夫かな!?」「はと丸パワーなくなったんかな?」と心配する声も上がり、さすが年長だなぁと感じました。
 先日、カミナリ先生と、「逆上がり」をして遊びました。
 「出来ないのが当たり前」の前提で試みました。でも、なんと9人の子が出来たのです!!カミナリ先生も驚いたようで、「はと組すごいなぁ!さっきのクラスは5人やったぞ!」と言ってもらい、出来た子は勿論得意気で、出来なかった子も、「はと組すごい!」と嬉しそうでした。
 私も挑戦しました。
 「先生も出来たら10人になる!」の声も上がり、皆期待を胸に私を見つめます。その期待に答えよう!それ!…あれ?おかしいな、もう1回やらせて!それっ…あれ?いつもは出来るのに朝ご飯食べ過ぎた?皆に見せる顔がありませんでした(笑)。期待に応えられなくてごめんなさい!
 気を取り直してカミナリ先生が皆に逆上がりが上手に出来るコツを教えてくれました。皆真剣な表情で聞いていて、出来なかった子も、「やるぞ!」と言わんばかりのパワーで、コツを跳まえて挑戦していました。
 その後、「おしい!」という子が急増しました。皆のやる気が感じられまた新たな一面を見せてもらえました。
 今では自由時間は逆上がりに夢中です!指導日に休んでいた子にも積極的に教えてくれています。全員達成も夢じゃないかな?楽しみです!
 もう一つ皆が夢中になっているものがあります。「花いちもんめ」です。
 女の子が火付け役です。いつの間にかクラス一体となって楽しんでいます。教師がリードしなくても自分達で進めている姿は、去年、一昨年からは想像出来ない姿でした。その成長の証に感動してしまいました。
 花いちもんめ、逆上がりブームはまだ続きそうです。
 さて、いよいよ、「お泊まり保育」です!楽しみにしている子、少し不安な子と様々ですが、私の望みは1つです。「皆で楽しみたい!絶対に楽しませてみせる!」です。お泊まり保育で見せてくれる皆の姿を楽しみにしています。


■つばめ
 6月のぱぴぷぺぽとの間隔が殆どない7月、手帳を広げ、数えてみると、たったの9日間しかありません。何が書けるのだろうかと思いつつ、プール当番を終え、つばめ組の階段を登っていました。そう、今月はプール開きで幕開けです。おまけに入水第一クラスです。
 階段を登り切り、目に映った光景に我が目を疑いました。
 コの字型に並べられた椅子の上に、子ども達がちょこんと座り、その子ども達の膝の上には、プール鞄がちょこんと座っていたのです。
 私の登場に待ちくたびれたように言葉が飛び交いました。
 「プールは?」「早く行こうや!」
 勿論、水着も装着済みです。スイミングと同じようにと、自分達で考えて着替えたのでしょう。せっかく水着の上に着てくれていたスモックとショートパンツを脱ぐよう伝えるのは、悪いことをしたと良心がとがめましたが、「はーい」と誰一人と文句を言わないで動いてくれました。
 衣服が散乱し、各々が自由に遊び回っている姿を想像しながら階段を駆け上がったなんて言えるはずがありません。心の中で謝まりました。
 そして、先日、ある教師に言われたことを思い出しました。「先生のクラスの子達はいつも、朝一番に何をするのかと尋ねに来ますね」
 そう言えばこの日も、つばめ組の窓から、屋上のプールにいた私へ、「今日は水着でいいー?」「いいよー」と園庭を挟んだ大きな会話をしていたっけ。きっとその会話が、挨拶のように子ども達の間を巡りに巡っていたのでしょう。一人一人の成長どころか、クラスの成長も見落とすところでした。そんなクラスの成長が感じられる場面が日々増えています。
 昼食後は、誰かの言葉があるわけでもなく、片っ端から机が畳んでいかれます。つばめ組の特権と言わんばかりに、講堂用のホウキとモップを駆使して掃き回っています。自分達より背が高い棒を振り回す様がマサイ族を連想させ、実はこっそり笑っています。これは絶対に言えません!
 そして今、「協力」が目に見える活動に子ども達は力を入れています。壁面です。テーマは「かっこいいつばめ組」です。数あるつばめ組の「かっこいい」を一つに絞るために、どれだけの話し合いを費やしたでしょうか。協力することを覚え、クラスへ誇りを持っていることが分かります。
 今日もまた尋ねに来たら、「壁面をするよ」と伝えてみます。きっと子ども達は、スモックを着てちょこんと座って待っているでしょう。もしかしたら、朝一番のその会話から壁面活動と呼べるのかもしれません。


■かもめ
 あっと言う間に7月になり、1学期も残り僅かとなりました。
 園内プールも始まり、子ども達の熱気は冷めることなく、汗びっしょりで毎日を過ごしています。
 園内プールでは、年長らしい発言を聞かせてくれました。シャワーの話をしたときのことです。
 水が冷たいので浴びる順番が決まっていることを伝えようとした途端、「足からやで!」「知ってるよ!心臓がびっくりするからやろ?」と次々に教えてくれたのです。1年振りなのによく覚えていたなぁと感心しました。そして、理由までしっかり身に付けていた子ども達に驚かされたのでした。
 プールに入ると、今まで経験しているビッグエスとは違う、満面の笑顔を見せてくれました。
 初めは喜ぶ姿が微笑ましく、園内プールの楽しさを皆と一緒に実感していたのですが、しばらくすると、私の声も聞こえないほどの歓声と水しぶきに包まれ、そこからなかなか脱け出せなくなってしまったのです。
 必死に笛を吹こうとする私に、更に子ども達から追い討ちをかけられるように水を浴びせられ、子ども達にはかなわないとわかっていながら、「じゃぁ、先生対皆!」と、つい口走ってしまいました。勿論、すぐに決着がついてしまうので、子ども達には物足りないのかもしれません。なぜなら、数秒後には、決着と言うよりも、助けを呼ぶ笛を吹く私がいるからです。それでもお構いなしの姿が、園内プールの魅力を物語っているかのように感じられ、何度もその笛を吹くことになってしまうのでした。
 さて、園庭では、プールとは違い、真剣な表情の子ども達がいます。「逆上がり」にチャレンジしているのです。
 先日、カミナリ先生から上手く出来るコツを教えてもらいました。そのとき出来たのは2人だけでした。しかし、他クラスの出来る人数を知ると、自由時間に鉄棒に群がるようになったのです。そして、何度も何度も挑戦しているのです。「手に豆が出来た」「水飲んでからまた来るわ!」「あとちょっとなのに」と悔しそうな表情を浮かべる子もいます。
 そして、「出来るようになった!」「昨日公園で出来た!」と、1人、2人と報告してくれ、見せてくれました。「もっと頭下げた方がいいで!」「手は伸ばしたらあかん!」と教え合う姿もあり、逞しい一面を知った出来事でした。
 もうすぐ待ちに待ったお泊まり保育です。期待や不安で胸一杯の子ども達は、最近この話題で持ち切りです。家族の方、この日だけは、普段見られない皆の寝顔を独占させていただきます!そして、一晩明けた後の子ども達の姿を楽しみにしていて下さいね。

 





■しか
 朝起きて、1番に窓の外を見ました。
 「やったー!」今日は遠足に行けそうです。皆の喜ぶ顔が目に浮かびました。その日、幼稚園に着くまで私の心はウキウキしていました。
 「お早う!今日は遠足行けるんだよ!」と登園して来る子ども達に聞かれる前に言ってしまうほどでした。
 水遊びの場所に行く皆の足取りはとても軽く、「まだかなぁ?」「早く遊びたいなぁ」など、いろいろな話をしながら行きました。
 川に入ってからは、袋に水を溜め、シャワーのように上から水をかぶるなどして遊びました。
 静かに遊んでいたのが、途中からは友達同士、また私への水の掛け合いになりましたが、たっぷり遊べました。
 よほど楽しかったのか、弁当を食べている間も、「また後で川に入る?」と言う子もいるほどでした。
 「今日はもう水遊びはしないけど、また幼稚園のプールで一杯遊ぼう!」と約束しました。
 7月の楽しみといえばプールです。
 まだプールが始まる前から、「先生!くま組の前にあるの、プール?」と、興味津々でした。「もうちょっとしたらプールやで」と、友達と話している姿も、よく見かけました。
 そしてプールの前日の降園時間、「明日はプールだよ」と伝えると、「やったー!」と大きな歓声が上がりました。そして、「先生、朝はプールの用意でお部屋にいないけど、今から言うお約束、守れるかな?」と言うと、「守れる!」と、頼もしい返事が返ってきました。
 当日、準備を終え、期待しながら部屋へ行くと、昨日の約束通り、プール鞄はきちんと外のコート掛けに掛かっていました。
 曇っていたので、皆、心配だったのか、「先生、今日プールあるやんなぁ?」と聞いてきました。プールがあると伝えると、「私、お水かかっても大丈夫やで!」「先生にまたいっぱいお水掛けるんや!」と皆、嬉しそうに話してくれました。
 曇っていたので、水は冷たかったけれど、水を掛け合ったり、プールをお風呂に見立てて、プールにつかって遊ぶなど、普段とは違う遊びもできて、違った姿も見せてくれました。
 もうすぐ夏休みです。しか組になって、もう4ヶ月が経ちました。どの行事も年少の時は不安で一杯でしたが、年中では楽しみながら友達同士で話し合いながら取り組めています。毎日子ども達の成長ぶりに感動しています。
 夏休みは家族の方と一杯遊んで、また2学期に元気な顔を見せてくれるのを楽しみにしています。


■ぱんだ
 「花火がいいんちゃう?」「お〜!それいい考えやん!」「でも難しくない?」「作れるよ」「じゃあ決定〜!」
 6月末に、新しい壁面製作のテーマを話し合った際の子ども達の会話です。私が一言も口を挟まず子ども達だけで決めました。
 自分達でテーマを決めたことや、他クラスよりも素晴らしい壁面にしたいという気持ちが、皆の壁面製作に対する意欲を引き出したようで、様々な場面で子ども達の壁面に対する強い思いを感じました。
 使用する画材や色について家に帰ってからも考えてくれ、登園後も開口一番に、「先生!花火に金と銀も混ぜたい」と提案してくれたり、「折り紙も使いたい」「この紙にコンテで描いたら綺麗じゃない?」と、私の固い頭では思い付かない方法を沢山考えてくれました。
 こちらで作っておいた絵の具に、「もっと白い色がいい」と注文が出たり、貼り方についても、「そこじゃなくて、この花火はもっと上にして!」と指摘を受けることも多々ありました。
 そして出来上がっていく壁面を見ては、「いい感じ〜」とにんまり笑い合うのです。
 製作中も、細かい部分まで集中して作り、「いい感じ〜」の声が所々で聞こえていました。
 壁面が次々と足されていく度に、子ども達の満足気な表情や達成感に満ちた顔が見られました。
 最近では他クラスの教師や友達に得意気に紹介している姿もよく見掛けます。自分達が作ったものに、これだけ自信と愛着が持てたのだと私も嬉しくなります。
 私もこの壁面が大好きで、毎日子ども達の背景にこの花火が見え、その前には花火に負けないくらい華やかで逞しい皆の表情が見られ、私しか味わえない、特等席に座れる幸せを毎日感じています。子ども達が、「いい感じ〜」を連発している壁面を、お家の方も是非見にいらして下さいね。
 くま組前にプールの骨組みが設定されてから、指折り数えて心待ちにしていたプール遊び初日は、生憎の曇り空でしたが、水を恐がる様子もなく、シャワーもプール入水でも、皆の飛びきりの笑顔が見られました。子ども達の、生き生きとした、あの輝いた表情を見るだけで本当に楽しく幸せな気持ちになれます。
 何と言っても担任がかなり強力な雨女なので、予定通り行なえるかの心配もありますが、この季節、この遊び、このクラスだからこそ味わえる楽しみを皆で充分分かち合いたいです。
 もうすぐ長い夏休みになりますが、時々はぱんだ組や私のことを思い出して下さいね。


■ひつじ
 夏空の下、爽やかな笑顔と元気な声で1日が始まります。
 こんなに蒸し暑く、太陽が照り付ける7月なのに、子ども達と体を動かして遊んでいると、暑さなんて忘れてしまうものです。
 つい最近、「花いちもんめしよー!」との声から、園庭のど真ん中で、最初は数人で花いちもんめを始めました。するとそれを見ていたひつじ組の子ども達が、「入〜れて!」と集まり、ひつじの部屋からその様子を見ていた子ども達も次から次に園庭に飛び出してきて、そのうちひつじ組のほとんどの子ども達が集合して大人数での花いちもんめが始まりました。私が集合をかけたわけでもなんでもありません。自然に集まったのです。
 空の下での子ども達の笑顔は部屋で見る笑顔とはまた違い眩しく見えました。そんな何気ない一時でしたがとても幸せに感じました。
 単純な私は、花いちもんめで、「先生が欲〜しい」と言われると、無性に嬉しくなってしまうのです。
 夏休みに入るまで、暑さに負けないでいっぱい遊ぼうね!
 そして、待ちに待った、プール遊びが始まりました。
 皆プールが大好きです。着替え終わると、「早く行こー!まだー?」「早く泳ぎたい!」と、気持ちはどんどん高まります。子ども達のワクワクした嬉しそうな表情を見ると、私まで子どもに返った気持ちになります。
 そして興奮気味の気持ちと共に水の中に足を入れた瞬間、子ども達の顔から笑みがこぼれます。
 それもつかの間、水の中に入ると足をバシャバシャ、手をバシャバシャ、水しぶきがやみません。子ども達vs私で水のかけ合いスタートです。しかし、子ども達に適うわけがありません。
 ワニになって水の中に顔までつけて潜ったり、ウサギになって跳んだり、跳ねたり、プールの底に手を付かずに、すいすい泳ぐことだって出来てしまいます。
 また、ボールの水鉄砲で、「お空の太陽に皆で水かけてあげようか!」と言うと、子ども達の元気な声が夏の空に響き渡ります。
 「5.4.3.2.1.0発射!」
 空高く水が舞い上がり大喜びです。子ども達の笑顔が水に反射してキラキラ輝いて見えます。子どもの笑顔は、私のパワーの源!と改めて思いました。
 プールから上がったあとも、「もっと入りたかったー!」「あ〜楽しかった!」と笑っている子ども達を見ると、嬉しさが込み上げてきます。雨でプールに入れない日が続くと、「てるてる坊主作ってきてあげる!」と心優しい子ども達です。


■くま
 プールが始まり、部屋前から歓声が聞こえる毎日です。
 子ども達は、「僕らは明日かあ」とプールに入らない日は、大変羨ましそうな眼差しで見つめています。
 その分、プールの日は朝から、「先生、もう入りたい!」と待ちきれない様子です。
 プール遊びは、今1番楽しみにしている活動で、太陽が反射して輝いている水以上に、眩しい笑顔が見れます。
 特に、担任対子ども達の水中での勝負は凄いですよ。ぜひ見に来て下さい。
 思いやりとは、「持ちなさい」と言って持てるものではないと痛感した出来事がありました。
 ある日、クラスのM君が骨折し、ベビーカーに乗って登園して来ました。
 足を使っては駄目なので、抱っこかはいはいかベビーカーで移動しなければなりません。
 本人は、「赤ちゃんみたいと言われるんじゃないか」と心配していました。
 子ども達を集めて事情を説明すると、「大変だから手伝ってあげる」、「私も助けてあげる」と優しく声を掛けていました。
 それ以来、椅子に座るときは、「はい、どうぞ!」と必ず誰かが椅子を持って来てくれます。
 体育遊びに行くときも、画材やクレパスや絵本(見学用)を用意し、運んでくれます。中には自分のものより先に、M君のものを準備してくれる子もいます。
 しかし、ある日、M君が初日に言っていた心配が的中してしまいました。他クラスで、足を骨折しているという事情を知らない子が、「なんでベビーカー乗ってるん?赤ちゃん?」と尋ねたのです。尋ねた子は、からかっているわけでもなく、素朴な疑問を口にした様子でしたが、M君は真っ赤になりました。
 まずいと思い、私が口を開こうとした瞬間、周りにいた子ども達が、「怪我してるんや!赤ちゃんと違うで」、「骨、折れたから歩けないんやで」などと必死に説明してくれたのです。自分のこと以上に必死になり、言葉足らずですが、そこにはM君を思いやる優しさが溢れていました。
 尋ねた子も、「そっかぁ!大変やな〜」と納得し、最近は荷物を持ってくれます。
 M君も助けてあげようと手伝う子達も笑顔の毎日です。子ども達は素敵ですね。
 最近の悩みは、子ども達の中でM君の手伝い争奪戦が勃発することです。嬉しい悩みです。
 もうすぐ夏休みですね。楽しく、元気に過ごして下さいね。


■きりん
 「何だあれは?」「うわぁー怪物や!」全員が廊下に出て目を丸くしながら見上げる先には、屋上から干されているプールカバーの影が屋根の上に広がっていました。
 突然現れたその影にすっぽりと包まれながらお互いに顔を見合わせて、「クジラかもしれへん」「そんなわけないやん!」「じゃあ何!?」と影の正体について熱い議論を交わしていました。
 そんな皆のやりとりをもう少し聞いていたいと思い答えを尋ねられた私は、「屋上のプールに行ったときのお楽しみ」と返しました。
 そらから毎日現れる大きな影を、「今日もあるで〜!」と指さしながら見上げたり、ブロックで作った武器で挑んだりしています。
 「これかが終わったらプール?」「明日プール?」「いつプールなん?」とこんな質問が毎日飛び交うほど皆の心はプール遊びで一杯のようです。
 女の子の中には、「パンツで入るの恥ずかしいよね〜」と話し合う子もいて微笑ましかったですが、いざプールに入るとそんなことはお構いなしです。
 プールの底に一歩足を付けた瞬間、悲鳴にも近い笑い声が水しぶきと共に上がりました。
 「先生、行くで〜!」の声で皆からの水攻撃が始まります。拭っても拭っても止むことのない水しぶきと皆から向けられる溢れんばかりの笑顔に見事完敗です。
 その笑顔を更に輝かせてくれたのは一台の小さな滑り台でした。
 一段ずつしっかりと階段を踏み締めた後には甲高い笑い声と共に勢いよく滑って来ます。着地した所で私は手を広げて待っていたのですが、皆は懸命に手の平で顔を拭いながら私の前を通り過ぎ、すぐに並びに行くので、少し寂しさを感じつつも一人一人の表情を見つめながら、気付けば私の口元は緩んでいました。
 沢山遊んだ後は、「あ〜楽しかった!」と誰もが口を揃えて言っています。
 着替えも自分達で済ませ、そのうえ誰からともなく濡れた床を雑巾で拭いていました。
 1学期に行なわれた幾つもの合同遊びのなかで、「皆で遊んだ後は皆で片付け」ということをしっかりと受け止め実践してくれていたのでした。
 新しく作った夏祭りをテーマとした壁面も完成しました。なぜ夏祭りが良いのか尋ねると、「だって楽しいもん」という答えと同時に、「行きたいから!」という答えも多く返ってきました。
 夏休み明けに元気な皆に会えるのを楽しみにしています。


■りす
 夏だ!パンツだ!プールだ!
 やっとこの季節がやって来ました!
 蒸し暑さも忘れ、賑やかな声と、満面な笑顔が溢れていた1回目のプールは、朝から、「先生、まだプールしないの?」「早く行きたい」と高ぶった気持ちが押さえ切れずにいる子ども達で一杯でした。
 男女に別れて水の掛け合いをしたり、じゃんけんをして負けた子が勝った子の股を潜って遊びました。
 「先生に掛けて良いよ!」と言ってしまった一言に、目の色が変わり、私を目掛けて飛んでくる滝の水に、思わず手を合わせて拝んでしまうほど、必死で水を飛ばす姿にプールを楽しんでいることが伝わってきました。
 何やら怪しい雲の隙間から、はっきりしない太陽の光が園庭の水溜まりを照らしていたプール2回目は、「先生!今日プールやろ?」「水着、持って来たで」と、続々に聞こえてくる、期待で弾む声に、「中止」の一言が私の喉を詰まらせていました。「明日は、プールだよ!」「やったー!」と、目を輝かせて降園した姿を思い出し、「天災には子どもの声が聞こえないのか」と、心で呟きました。
 御仏様に、朝の挨拶をしていたときに、一人の子が、「御仏様に、プールに入れるようお願いしよう!」と言いました。勿論、他の子ども達の気持ちも舞い上がり、「うん!そうしよう」「晴れるようにお願いしよう!」の声で一杯です。
 「御仏様、お願いします!本当に!」と、呟き、「そうだね。いつも見てくれているし、お願いしよう」
 この一言が、また皆の気持ちを左右してしまうんだと思いながら、お願いしました。さて、どうなるのでしょうか。
 遠足の日も、てるてる坊主を御仏様に飾り、無事に行けたことを思い出しました。「きっと!」
 壁面が完成間近です。
 構成遊びで道を作り、一人一つの店を飾りました。グループ毎に、模造紙を切り、繋ぎ合わせて作った道では、思い思いに切るグループもいれば、「ここを切るから、こっちから切って」「大きい道を作ろう」と、話し合って作るグループもいました。
 箱に画用紙や素材を貼り、サインペンやクレパスで絵や文字を描いて作った店は、ケーキ屋さん、ジュース屋さん、ロケット!と、皆の思いが詰まっています。是非、遊びに来て下さい!
 さて、暑さと戦ってきたりす組の賑やかな声は、9月まで一時休戦です。真っ黒になって会いましょう!


■ぞう
  頭上注意!−と言っても、決して工事中ではありません。ぞう組の真上にあるもの、そう!それは、プールです。
 7月に入り、プール遊びが始まってから、時々、部屋の前の植木や廊下に、頭上注意報が発令されます。
 プール初日は、勢い良く地面で弾ける水の音に、皆は、「うわっ!雨なん?何の音?」「何か、水が降って来たー!」と、何が起こっているのか分からず、外を見て驚いていました。
 数人の子から、「分かった!どっかのクラスがプールで遊んでるんや!」と、水の塊の正体が暴かれると、今度は一転して、「ぞう組のプールはいつ?」と質問の波が私に押し寄せてきました。天気が良かったら、翌日にプール遊びがあることを伝えると、満開の笑顔が返って来ました。
 しかし、皆の期待と裏腹にプール日和になる自信がなかったので、また、先月同様、「晴乞い」をしていました。
 翌日は、皆の願いが届き、プールに入れました。この日の頭上注意報は、子ども達にとって、プールへのカウントダウンだったようで、水音が地面で弾ける度に、「プールまだ?」と懇願にも近い眼差しで見つめていました。
 その期待に早く応えたいと思いながらも、ぞう組のプールは3交代目です。「もうすぐだよ」と皆に伝えたものの、プールを終えたクラスがスロープを下りて来るのも、今からプールのクラスが部屋の前を楽しそうに通るのも全て見えてしまうので、子ども達の期待は益々膨らみます。
 ふと、以前にもこんな体験をしたことを思い出しました。それは、「土粘土遊び」です。やはり、近くで楽しいことがあると、気になるものです。でも、僅かな不安は、翌日には消えていました。
 皆もプールの楽しさを体験したからでしょうか?それとも、慣れたからでしょうか?今では、「先生、今日は○○組がプールの日やね!次のぞう組の日が楽しみだね」と言ってくれたり、頭上注意報に一番驚くのが私だったりと、子ども達は他のクラスの楽しみを自分達のものと分けて考えてくれているように見え、本当に感心してしまいました。
 やっと、プールの準備をする時間になると、全員が話をしっかりと聞き、黒板に描いた「脱いだ服の置き方の絵」と自分の服を見比べ、あっという間に準備を整えてくれました。準備の出来た子から、自然と集まり整列してくれる姿にも、子ども達の成長を感じ嬉しく思います。
 2学期も沢山の感動がありそうです!





■ばなな
 
 少しずつ日差しが強くなり、外遊びから戻って来た子は、汗で髪が濡れ、「あぁー暑かった」と言いながら、部屋に入る季節がやって来ました。
 入園してから、あっと言う間に3ヶ月が経ち、早くも夏休みは近づいています。
 入園当初は、泣き声の嵐だった部屋も、今では、元気な笑い声で一杯です。
 最近、みんなの間では、「ちちんぷいぷいのぷーい」と言う魔法の言葉が流行っています。その理由は、ばなな組に魔法の扉があるからです(実は、ぺんぎん組につながっている扉なのですが)。
 その扉に触れると、言葉が話せなくなり、動物の鳴き声でしか話せなくなるのです。
 その扉を私が触ってしまったときの話です。ブタの泣き声で話しをしている私の姿を見て、初めは大笑いをしていた子ども達ですが、次第に真面目な顔をして戸惑い始めました。怖さで泣き出しそうな子もいたので、私も内心、焦り出してきていました。
 そのときです。
 「魔法をかけたらええやん」と言う一人の子の言葉に、みんなの目が変わり、口々に、「ちちんぷいぷいのぷーい」と言い出し始めました。そのおかげで、私の魔法も解け、みんなの顔に笑顔が戻りました。
 みんなで一緒に私の魔法を解こうとしている姿を見て感動しました。
 入園当初は、一人遊びを楽しんでいた子ども達も、今は友達を誘って外へ遊びに行きます。また、登園して来たときも、友達の名前を一番に呼び、挨拶をしたりと仲間意識が少しずつ芽生えてきているように感じます。
 そんな姿を見て、これからどんなクラスの色に染まっていくのかとても楽しみです。
 プール遊びをしました。
 プール遊びの前日に、「明日は、プール遊びがあるよ」と言うと、一斉に、「キャー」という歓声が沸き上がり、とび跳ねている子もいました。その姿に、私達も胸が高鳴り、興奮していきました。
 しかし、プール初日は、曇りで、少し肌寒く子ども達の気分も下がっているのではないかと不安になっていましたが、登園して来るとすぐに、「プール持ってきたよ」と笑顔で見せてくれたり、プールの時間まで、何度も、「プールは?」と聞く姿を見て安心しました。
 プールに入ると、曇った空も吹き飛ぶような大はしゃぎ振りで、休憩中も、「まだ入らへんの?」「もっと入りたい」と言っている姿を見て、私達も大満足の初日でした。
 もうすぐ夏休みですね。いっぱい遊んで下さい。夏休み明けに会えるのを楽しみにしています。


■みかん
 入園してから、はや3ヶ月が経ちました。
 子ども同士の関わりが増え、登園すると真っ先に私達に話しかけていた子ども達も、今では友達に先に話すようになり、「○○ちゃんのお母さん、風邪ひいたんだって」など友達の口から伝わるようになりました。
 入園当初は泣いていた子が、泣いている子を慰めている姿もあり、子ども達の成長の早さに驚いています。
 7月には入り、待ちに待ったプールが始まりました。
 先月の園庭水遊びでは、鉄砲やじょうろで、元気一杯に遊んでいた子ども達だったので、プールではどのような遊びが広がるのか、私も楽しみにしていました。
 登園するとすぐに、「今日はプールするんやろ?」「私はプリキュアの鞄を持ってきたよ」と、部屋の中はプールの話でいっぱいになりました。
 「今日は何をする日かな?」との問い掛けにも、「プール!」と全員の大きな声が返ってきました。
 部屋でのシャワーのシュミレーションを、真剣な表情で行っている子ども達が、とても可愛かったです。話を聞き終えると、いよいよプールに出発です。
 屋上に着くと着替えが始まります。
 「脱いだ服はどうするの?」「パンツがないよ」など、いろいろな声が混じり、屋上はすぐにとてもに賑やかになりました。初めての着替えなので、戸惑っている子もいましたが、子ども同士で教え合う姿もあり、いつの間にか全員パンツ姿になっていました。
 体操を済ませ、シャワーが出るのを見ると、少し緊張した表情をしていましたが、「どこから洗うんだったかな?」と問い掛けると、「足!」と元気に答え、「冷たい」「次、私」と楽しそうにシャワーを浴びている姿を見て、私も楽しくなりました。
 消毒を済ませてプールに入り、「まずはみんなで洗濯機になるよ」との声掛けに、一斉に回り始めました。
 「キャー」と笑いながらプールを走り回る子や、壁に沿ってゆっくりと歩いている子など様々で、気づけば水が本当の洗濯機のようにグルグルと回っていました。
 初めは教師の言葉掛け通りに遊んでいましたが、プールに慣れ始めると、急に水を掛けてくる子や、バタ足を始める子なども出てきて、全員がプール遊びを楽めました。
 もうすぐ夏休みに入り、子ども達と会えなくなると思うと、とても寂しいです。けれど夏休みを終え、少し成長した子ども達に会うのを想像すると、今からわくわくしています。
 2学期、元気に登園して沢山夏休みの話をしてくれるのを、楽しみに待っています。


■めろん
 ついこの間、号泣しながらの入園式でしたが、あっという間にもう7月がやって来ました。友達の名前も覚えて、それぞれあだ名で呼び合う子や、園庭から、「池田先生ー!」と笑顔で手を振ってくれる子など、園生活に慣れ、少しずつ成長している姿を感じずにはいられません。
 最近は、ダンゴ虫採集から、トンボやアリ採集に変わり、めろん組の前の花壇はいつも満員です。私は虫が苦手なので、椎葉先生に虫籠に入れてもらって皆で様子を観察しています。次はどんな虫を見つけて来るのか内心恐怖で一杯です。
 先日、めろん組に子どもの手の握り拳1個分の蜂が入って来ました。一番恐がっていたのは私で、子ども達はそんな私を見て勇ましい声で、「あっちいけー!」とその蜂を追い出してくれたのです。皆で、「めろん組が強いぞ!!」と掛け声を掛けている姿は、正義のヒーローのようでした。
 初めて皆が力を合わせて一つになった記念の日となりました。
 7月といえば、プール遊びです。朝、プール鞄を手に笑顔一杯で、「先生、今日プールでしょ?」と口々に言っていて期待で一杯の表情でした。
 どんなプールがあるのかと心を弾ませながら、屋上のプールに向かい白いパンツに履き替えて、体操をしました。元気一杯の声で皆で、「ちちんぷいぷいのえい!!」と合い言葉を言うとシャワーの水が出たので、皆は目を丸くしていました。その姿は本当に可愛いく印象的でした。
 先月、水遊びを経験していたので、最初は泣いてしまう子もいましたが、直ぐに笑顔で入水していました。
 宝探しをしました。
 皆が目隠しをしている間に宝をプールの底に沈めて、「よーいどん!」という声で宝探しがスタートしました。
 もう少し時間が掛かるのではと思っていたのですが、子ども達は直ぐに宝を見つけ出して、両手に溢れるほどの宝を持って見せに来てくれる子や、「こっちにもあったよ!」と友達を誘って見つけている子もいました。
 2回目のプール遊びでは、滑り台で遊びました。その日は生憎の曇り空で、少し肌寒かったので遊んだ時間は短かったのですが、大きな滑り台を目の前にすると、さっきまで寒いと言っていた子も目を輝やかせていて、滑り台の下で待つ私の胸にとびきりの笑顔で飛び込んで来てくれました。
 夏休みになると、皆の賑やかな声が聞けなくなってしまうのは寂しいですが、、また9月に笑顔で皆と再会するのを心待ちにしています。


■ぶどう
 園庭での水遊びでは、溢れんばかりのパワーを見せてくれた子ども達が、プールではどんな姿を見せてくれるのだろうかと楽しみにしていました。
 プール遊び初日の朝から、「パンツで入るんでしょ?」「もう着替えようよ」と待ちきれない気持ちが伝わってきました。
 水遊びのときのことを思い出す子もいて、「水鉄砲やろうね」と友達と話をしていました。
 プールでは改めて漲るパワーを感じました。
 初めは顔に水が掛からないように、慎重に遊んでいた子も次第に大胆になっていきました。
 「ゴリラになりたい!」というリクエストに応え、皆でゴリラになって遊ぶと初めは、「ウッホッホ」と鳴き声と共にゴリラになって遊んでいたのですが、1人が水面を叩いてから、ゴリラの太鼓の演奏会の始まりです。
 水しぶきが顔に掛かってもいつの間にか平気になっていました。より大きな音を出そうと思いきり水面を叩く子が少しずつ増えていったのです。夢中になることで超えられる物があるのだと改めて感じました。
 プール遊びではプールだけでは終わりません。満喫してくれたのでしょう、その後、部屋でもよくプール遊びをしているのです。
 積み木でプールを作って入って遊んだり、移動のときには、「泳いで行ってくる!」と手足を動かしたり、楽しんでくれたのだと嬉しくなりました。
 先日、皆で子ども達の七夕飾りを飾ってある笹を見に行きました。
 「願い事が叶うように皆でお願いしょう」と話をすると、それまで賑やかに話をしていた子ども達が、自然に手を合わせ、目を閉じ始めました。
 私が声を掛ける前に自然に行われたことに驚き、そして嬉しかったです。
 子ども達の願い事は夢に溢れていました。そして、それを話すときの輝いた表情はとても素敵でした。
 「大きくなったらアンパンマンになりたい。先生も助けてあげるわ」「プリキュアになる!」とどの子も嬉しそうに話してくれ、夢を持つことの大切さを改めて感じました。いつまでも素敵な表情で夢を語れる人であってほしいです。
 長い夏休みが始まります。
 2学期には真っ黒に日焼けした子ども達から、思い出話を聞かせてもらえるのを楽しみにしています。


■もも
 「先生、今日はもっと大きいよ」
 毎朝子ども達が私達に投げ掛けてくれる言葉です。クラス前の花壇はパンジーに変わり、向日葵になりました。大空に向って力強く咲く向日葵に元気よく手を伸ばし、子ども達は挨拶をして保育室に入ります。
 いつものように保育室に入る子ども達は、出席ノートに捺印し、それぞれ1人での着替えに挑戦します。
 ある日、2便でやって来た子ども達と靴箱で挨拶をしていると、ある光景が目に飛び込んできました。先に登園していた女の子が、2便で後から登園して来た女の子の着替えを手伝ってあげていたのです。何やら会話もしています。耳を澄ませてこっそり聞いてみると、「これは、コーナーの下に置いてね」「次はこれ」と、1つ1つ丁寧に説明しながらボタンを外してあげ、楽しそうに着替えをしていたのです。私が驚いた表情で見つめていると、着替えはあっと言う間に完了し、2人はカラー積み木で遊び始めました。
 たった数分間の出来事ですが、日常の何気ない光景から子ども達の成長を感じ、そのような場面に遭遇出来たことがとても嬉しく、幸せに思う瞬間でした。
 今月から子ども達が楽しみにしていたプール遊びが始まりました。
 初日は曇りで少し肌寒かったために、子ども達の反応が気になりました。
 ところが私の心配をよそに、皆は初めてのプール遊びに期待と不安が入り混じった表情ながらも軽やかな足取りで、屋上のプールへと向いました。
 早くプールに入りたいのでしょう、入水前に使用する消毒用のタライに腰まで浸かりながら、「1,2,3,4,5!」と、カウントするその声は、次第に大きくなりました。
 タライから上がった子ども達は、慎重に足を水の中へと運び入れ、口々に、「わあ、冷たい!」「気持ちいいね!」と、友達同士で満面の笑みではしゃいでいました。その姿を見て、朝に感じた不安は吹き飛びましたが、次回以降のプール遊びでの新たな不安が頭をよぎりました。
 今回、子ども達は水の楽しい面を知りましたが、まだ水の怖さを感じられずに終了の時間がきてしまいました。
 実は私自身、水が苦手なのです。幼少の頃、水の恐怖を知らない私は、海で溺れた経験があります。今思えば、当時水への理解がほんの少しでもあれば、事故は防げたかも分かりません。子ども達に私と同じ思いはさせたくない。楽しいばかりのプール遊びでではなく、正しい水の知識を伝えたい。プール遊びに対する私の気持ちです。


■すいか
 毎日じめじめと蒸し暑く、日差しも強くなってきました。いよいよ夏本番、過ごし辛い日が続くようになってきました。
 しかし子ども達はそんな暑さを吹き飛ばすように元気一杯活動しています。
 7月に入り、待ちに待ったプール遊びが始まりました。
 6月に行なった水遊びでは、水を嫌がったりする子は殆どいなく、皆びしょ濡れになって思い切り遊んでいました。だから、プール遊びも楽しんでくれるだろうと思ってはいたのですが、ジョウロやホースでの園庭での水遊びとは比較にならない水の量を目の前にして、全身が水に濡れたり、顔に掛かったりすることを恐がる子がいるのではという心配もありました。
 しかし、子ども達はそんな私の不安を掻き消すかのような満面の笑みを浮かべ、プール鞄を片手に嬉しそうに登園して来てくれたのです。
 「これなら今日のプールは大丈夫」
 そう思わせてくれました。
 そして、プールの時間がやって来ました。
 子ども達はシャワーや消毒をする時間も惜しむように、「早く入りたい!」と急かします。そしてプールに入った子ども達から歓喜の声が上がりました。
 「キャー」「冷たい!」と、私の不安をよそに、楽しそうに遊んでいました。
 早速、友達と水を掛け合っている子、肩まで水に浸かって水の感触を味わう子と、思い思いに水と戯れる姿はとても微笑ましかったです。
 ウサギやワニに変身したり、電車ごっこをしたりと色々な遊びをしました。でも中でも一番子ども達に人気だったのが、「先生綱引き」でした。
 男の子チームと女の子チームに分かれて、プールに浮かぶ教師の手足を引き合う遊びです。
 「よいしょ、よいしょ」と必死で私達を引っぱっていました。子ども同士で力を合わせて奪い合おうとする姿は、とても逞しく、担任としての喜びも味わえたひとときでした。
 そして、滑り台は予想以上に楽しかったようです。
 滑り台を設定するや否や滑り台の前には行列ができました。
 そして自分の番が来ると、キラキラと目を輝かせて滑り降りていました。あまりの嬉しそうな姿に、1度しか滑らせてあげられないことを残念に思ったほどでした。
 1学期も終盤になり、いよいよ夏休みが始まります。夏休みが明けた9月に、笑顔で元気に登園してくれることを願っています。
 そして真っ黒に日焼けした子ども達と話が出来るのを楽しみにしています。


■いちご
 今月の目玉行事は何と言ってもプール遊びです。
 プール遊び初日は活動が入ってなかったので、子ども達は、「○○組さんいいなぁ」「いちご組さんはいつするの?」と心待ちにしていました。
 そして迎えたプール遊びは天候にも恵まれ絶好のプール日和でした。
 朝から自慢のプール鞄を見せてくれて、「先生早くプール行こうよ」と催促の声も聞こえてきました。
 着替えも時間が掛かると思っていたのに、私の予想は大外れでした。私の所に、「出来ない」と着替えのパンツを持って来る子は殆どいなく、「先生もう出来た」と自慢げに見せてくれたかと思うと、友達の着替えを手伝う子まで出てきて、あっという間に着替えが終わりました。
 体操もいつも以上に気合いが入り、掛け声も屋上から園庭に響き渡るほど大きく圧倒されてしまいました。
 いよいよ入水です。
 水の恐い子が恐る恐る足を入れたかと思うと隣で水に入った瞬間に頭から水に入る激しい子もいて反応も様々でした。
 ウサギやワニになって遊んだり、電車を作ってプールの端を回ったりと少しずつ水慣れから始めました。
 徐々に水にも慣れてくると、水の掛け合いが自然と始まっていました。
 「キャー」と歓声が上がり大はしゃぎです。
 男女に別かれて水の掛け合いの競争もしました。
 「よーいドン」の掛け声を聞くと、男の子は一斉に前へ前へ進んで掛けていました。女の子はというと顔を後ろに向けたりしていて、男の子の勝利でした。
 今度は私との勝負です。
 私にはホースの心強い味方がいましたが、子ども達のパワーは時間が経つにつれて勢いが増していき、結果的には惨敗でした。
 入水のときに怖がっていた子も、最後には恐さを忘れ笑顔で水を掛けていたのを見てとても嬉しかったです。
 壁面もリニューアルしました。
 今回はグループ毎に大きな花を作りました。特に花びらは模造紙を破って作りました。
 「誰が一番長く破れるか」を競争です。ゆっくり手を動かし、真剣な表情で破っていました。
 その後は自慢大会です。
 「僕のはこんなに長いもん」と至る所で大騒ぎしていたほど、負けず嫌いな子ども達でした。