■かもめ
  冬も本番となり、今年も残り僅かとなってしまいました。
 リレー大会では、最後まで温かいご声援をありがとうございました。結果は7等でしたが、1日目に比べ、更に真剣な子ども達の姿と、最後の最後まで諦めずに走った皆の心は、とても輝いていました。
 しかし、子ども達の目の前には小さなトロフィーが置かれてあるだけです。何とも言えない表情で眺める姿があちらこちらで見られました。
 そんな姿を見ていると、もう一回り、いや、二回りも三回りも大きいトロフィーを取らせてやりたかったと、自分を責め、悔やみました。
 子ども達にどんな言葉を掛けるべきなのか考えていると、「7等でもいいやんな、皆頑張ったんやから」「そうやで、諦めてなかったしな!」「先生、縄跳び大会1等取るわ!」と、子ども達が交わす言葉に、様々な想いで胸が一杯になりました。次のステップへと踏み出すきっかけを作ったのは、子ども達自身でした。
 主人公の子ども達を、サポートしなければならない私が、いつも皆に励まされ、助けられていることを、改めて感じさせられました。悔しさをバネに、次に立ち向かう子ども達のパワーは、どのクラスにも負けていません。運動会、ミニミニ運動会、リレー大会と、悔しさを重ねたからこそ、チャレンジする気力を手に入れたのかもしれません。
 3学期の縄跳び大会に向けてでしょう、最近は毎日、「縄跳びを家に持って帰ろう!」と声を掛け合う姿もあります。私も子ども達の気力に負けないよう、サポートしていきますので、冬休み、ご家庭でも是非、縄跳びで体を温めてみて下さい。
 さて、クラスでは、まだまだ造形遊びが続いています。
 最近では、他のクラスを招待し、大賑わいの毎日です。
 隣のしか組が遊びに来ると、「これすごいやろ」「私達が建ててんで」「年長は木で作るんやで」と、得意気に教える姿もあり、感心している年中児に大満足でした。
 内装も日増しに細かく作られ、店によっては、割引商品も出てきました。よく観察しているなぁと感心し、笑わせてくれました。
 もうすぐ店じまいで寂しいですが、残りの日々も、発展していく街を楽しみにしています。
 それでは、よい冬休みを過ごして下さい。


■うぐいす
 「みんな、ありがとう」
 リレー大会2日目が終わり、私が最も強く感じたことでした。
 1日目はとても寒く、途中からは雨も降り出し、子ども達もなかなか思うようなレースが出来ていない様子でした。子ども達もとても歯痒い思いをしていました。
 1日目が終わり部屋へ戻ると、全員で話し合いをしました。
 「悔しい」、「応援出来てなかったかな…」と、一人一人が少しずつ胸の想いを話してくれました。
 「みんなの気持ちがまだ一つになってなかったんじゃない?」
 一人の子の意見に私もショックを受けました。みんなでいつも大切にしていた約束でした。31人の力が重なったとき、このクラスは何にも負けないパワーがあると信じていました。それを2日目には絶対に発揮してやろうと、1日目の想いは次へと繋がりました。
 2日目、天気も良く子ども達の表情もどこか1日目とは違っている様子でした。ただ全員が揃ってこの日を迎えたかったのですが、二人欠席でした。朝から子ども達も大騒ぎです。それでも、「○○君の分まで絶対力出し切る!」「きっと家でパワー送ってくれてるよ」と、欠席の子も一緒に戦ってくれているんだと、みんなにもその気持ちが届いていたようです。
 レースが始まり子ども達の緊張が、私にも伝わりました。私に出来ることは精一杯応援すること、みんなの力を信じることだけでした。
 真剣な顔で必死に走っているみんなを見ていると、何とも言えない熱い気持ちが込み上げました。
 転んでも、すぐに前を見て立ち上がる姿、友達を心から応援する姿、そのどれもが私にとって何より大切で愛すべき子ども達なんだと思いました。
 思うような結果が出せなかったと涙した子や、決勝のレースで転んで悔しくて泣いてしまった子もいました。途中から私も涙を止めることが出来ませんでした。
 部屋に戻ると、そんな私を見て子ども達が、「大丈夫?」、「縄跳び大会31人全員で1位獲ろうね」と、声を掛けてくれました。
 私が思っている以上に本当に優しくて強い心を持っています。リレー大会が終わってから、より一層力を合わせることや人を想う気持ちを強くしてくれています。
 朝や帰りの挨拶、昼食の挨拶でさえも、「元気一杯みんなで言おう」と、その声は響き渡っています。このクラスの担任になれて幸せです。
 みんなとならきっと3学期も最高な毎日になるだろうと楽しみです。


■かなりや
 「かなりや組は一つやから、みんな頑張ろう」「自分のチームが負けてもかなりや勝ったらいいねん」
 クラスのみんなを信じ、気持ちが一つになったからこそ出たこの言葉を胸にリレー大会の日を迎えました。
 寒さで震えながらもバトンを繋いだ一日目、大会を終え、図書に行く合間に子ども達に話しをしました。
 「先生みんなに謝ることがあるの、ごめんなさい」「なんで?」「悪いことしたん?」
 心配するみんなに、リレー大会を迎えるのが恐かったこと、一位になれなかったらと心の何処かに不安な私がいたことを率直に謝りました。
 「いいよ!」
 笑顔で返してくれたみんなに励ましてもらい、大会二日目はもう一度みんなのようにリレーを楽しみ、精一杯応援しようと思いました。前向きな子ども達に私はいつも助けてもらっています。
 迎えた二日目は、朝からみんなが大慌てでした。一人休みが出たのです。その子のリレーに対する思い、リレーが大好きなことをみんなはちゃんと分かっています。
 「休んでる子の分も頑張る!」
 また気持ちが一つになりました。
 そして4チームそれぞれが最後のレースとなったとき、「自信を持って」と送り出しました。なんと全チームが一等を取りました。今まで取れなかったチームも念願の一等を取り、みんな大喜びです。
 「クラス優勝おめでとう!」
 もらったトロフィーを手にした子ども達の輝いた笑顔はずっと忘れられません。
 休んでいた子が翌日には体調が良くなり、登園してくれました。
 「来た来た!」とその子の周りを囲んで、「みんなからのプレゼント」と渡されたトロフィーを手にして、目は大きくなり、「うわ〜すごい!重いな!」と大興奮でした。とても嬉しかったです。
 リレー大会で温かい声援を送って下さったお母さん、本当にありがとうございました。
 公園で一緒に走って下さったり、「速く走るには」と子ども達と考えて下さり、とても嬉しく聞いていました。本当にありがとうございました。
 リレー大会でのみんなの姿だけでなく、応援する大切さや最後まで諦めないこと、これまでの話し合い、全てが忘れられない思い出です。
 「優勝おめでとう!また一緒にリレーしようね!」


■つばめ
 「先生、おはようございます。皆さん、おはようございます」
 一日の始まりのその挨拶は、普段、部屋でするものです。しかし、つばめ組には例外がありました。朝からリレーがある日だけは園庭で挨拶します。早く走りたいとみなぎる気持ちが子ども達を園庭に連れ出すのです。そしていつしかこの形が定着していました。
 リレー大会の日も例外ではなく、園庭に集合し、挨拶を済ませてレースに臨みました。
 そして一日目が終わってみると、1位通過という夢のような結果に皆で喜びました。
 しかし問題は二日目です。子ども達が部屋から降りて来ないのです。いつもならとっくに挨拶を済ませているはずの場所に誰の姿もありません。
 早くから応援に来てくれていた保護者の方と、「いつもちゃんと並んで降りてくるんです」「へぇ〜」なんて言葉を交わしながら、いろんな想いが頭の中を駆け巡りました。何かあったのではないかという心配と、もう降りてくるだろうという期待に加え、休日を挟んだせいで気持ちが切れてしまったのではないかという不安も襲ってきました。
 今すぐ飛んで呼びに行くのは簡単です。しかし、団結力が問われるリレーの、しかも本番でそれをしてしまったら、子ども達の力を否定しているような気がして足が動きません。
 どれくらい待ったでしょうか。依然変わらない状況に限界を感じ、結局部屋に向かいました。
 「こんなんじゃ勝てないよ!」と乱暴な言葉をぶつけたい気持ちで階段を登ると、「先生が来た〜」という静かな声に合わせて何やらバタバタしています。苛立ちが募り、「こんな日に何してるの!?」と勢い良く部屋を覗きました。
 あれ?誰もいない…。
 「せ〜の」「ハッピーバースデー!」
 造形遊びの物陰から子ども達が一斉に飛び出しました。驚きのあまり言葉を失い茫然とする私に沢山の拍手もくれました。
 「びっくりしたやろ?」「ずっと待っててんで!」
 そこには満面の笑みが溢れていました。
 決して走力が優れていたわけでもなく、四月に行なったクラス対抗のリレーでは最下位で、今年は難しいと思ったことを思い出しました。
 しかしその子ども達が今日、クラス成績2位を取ったのは事実です。あの頃と何が違うのかなんて言うまでもありません。リレーは走りではないんだと確信しました。
 お祝いをしようと、頭隠して尻隠さずの格好で私を待っていてくれた子ども達が何ともかわいく、誇らしい気持ちでいっぱいです。


■ぺんぎん
 「しー!行くよ!」
 リレー大会前日、降園時間に忍び足で向かったその先は、いつもの場所、お地蔵様の前でした。
 今まで幾度となく、沢山の願い事をしてきました。今回の願い事は、勿論、「1位になれますように」です。
 そう叫ぶ皆は、力強く、自信たっぷりでした。それまでのリレーは、毎回いつでも4クラス中4位ばかりでした。
 「走ってもどうせ4位…」
 皆も私も落ち込み、どんよりとした空気が流れていました。
 そんな暗い私に、「あんたがそんなんじゃあかんやろ!」と喝を入れてくれたのは、先輩の先生でした。目が覚めた私は、素直な気持ちを皆に伝えることにしました。
 「いつも4位で悔しい…」と話しながら、自分の暗い気持ちがこんなにも皆に影響していたことに申し訳なく思い、涙がボロボロ出てきました。そんな私を見て、皆は更に申し訳なさそうです。
 「ペンギンって飛べない鳥だけど、初めからどうせ飛べないもんって諦らめるペンギンと、いつかきっと飛べるはずって信じて頑張るペンギン、どっちが最後勝つと思う?」
 「頑張るペンギン!」
 「先生もそう思う。ごめんね。先生が諦らめてたね」
 「絶対リレー頑張る!!」
 その日から、朝も昼も、本当によく走ってくれました。そして、リレー大会、最後まで諦らめることなく、全ての力を出して走ってくれました。結果6位という素晴らしい結果を残してくれ、本当に嬉しかったです。達成感で一杯でした。
 今回、子どもたちから教わることが沢山あって、「教育は共育」という言葉を身に沁みて感じれました。先輩の先生にも感謝しています。
 リレー大会後、満足気に給食を食べながら、1人の子が、「食べたらリレーする人ー!」と投げ掛け、「はーい!!」と皆が手を挙げていて、ご飯を吹き出してしまうほど笑ってしまいました。なんて可愛いんでしょう。次は、縄跳び大会です。皆ならきっと、沢山跳んでくれるでしょうね。
 最後のリレー大会が終わり、最後のスイミング、最後の餅つき、最近、「最後の」という言葉を使うことが多く、感傷気味な私です。定番のコメント、「冬休み皆幼稚園来ていいよ」と言うと、「やったー!!くるー!!」と予想外な答えが返ってきて、思わず、「先生いないけどね」と照れてしまいました。「はー!?もー!!」と怒る皆が愛しいです。
 最近部屋では、サンタさんからのプレゼントの話で持ちきりです。私は、皆ともっと一緒にいれる時間をお願いしようかな。


■あひる
 様々な葛藤があり、子どもながらに複雑な心境を抱きつつ、リレー大会へ向け日々話し合いを重ねて来ました。
 ある日、「○○って遅いねんで」と、友達同士の会話を耳にしたこともありました。日々のリレーで、他のクラスの子に抜かれた友達に対し、「なんで抜かれてんねん!」と苛立ちを口にしていた姿もありました。
 しかし、クラス対抗のリレーを重ねる度に、皆の変化が見られました。
 スタートラインに立つ友達に、「大丈夫やぞっ頑張れよ!」と声を掛ける姿や、走る友達が抜かれると、「俺が抜き返すから大丈夫!」と叫ぶ姿もありました。
 皆の気持ちが少しずつ1つになっていくのを傍で感じ、日々嬉しさを噛み締めていました。
 話し合いでも最初は、「しっかり腕を振る」「前を向いて走る」と言っていた皆も、いつしか、「最後まで諦めない!」「皆の力を合わせる!」と、力強い言葉を返してくれるようになりました。
 勿論、腕を振ることも、前を向いて走ることも大切だけれど、それよりももっと大切なこと、もっと必要なことを肌で感じてくれていたからこその発言だと思っています。
 決して運動が得意なクラスではありません。しかし、そんな皆が最後まで決して諦めずに、心を1つにして勝ち取ったあのリレー大会でのクラス対抗3位は何よりも素敵な結果です。最後まで堂々と、力強く闘い抜いた皆には心の1等賞を贈ります。皆おめでとう!
 部屋に飾った3位のトロフィーを見たみんなは、「3位だけど、すっごく大きいね!」と嬉しそうに話していました。そう素直に思えるみんなを見ると、思わず笑みが零れます。1位のトロフィーがもっと大きいことは知っているはずなのに。
 リレー大会は決してゴールではありません。この結果が、これからの皆を大きく強く成長させてくれる通過点なのです。
 様々な葛藤を乗り越え、いろんな想いを抱いたこのリレー大会がいつまでも皆の心にあり続けますようにと願わずにはいられませんし、そこから学んだ多くのことを礎にきっと大きく成長してくれると信じています。
 他の誰よりも温かく、そして熱い声援で、子ども達を応援して下さったお母さん達の声は、子ども達の胸にしっかり届いていました。大きな愛をありがとうございました。
 さてさて、駆け足で過ぎていった2学期も、もう終わりです。
 イベントが盛り沢山の冬休み、体を壊さないよう元気に過ごして下さいね。
 こけだけ素敵な感動を届けてくれた皆だから、サンタさんもきっと大奮発してくれるはずですよね!?


■はと
 リレー大会前日の帰り際のことです。
「ミニミニ運動会1等取れたはと組やねんから絶対リレー大会でも1等取る!」と子どもから自然と出てきた頼もしい一言を聞きました。
 きっと皆で手に入れた1等はとても大きな意味があり、皆の自信に繋がっているんだと伝わり、私もこの子達なら大丈夫!と心から思い、嬉しくなりました。
「絶対bP」と皆で心を一つにして迎えた当日、寒さにも負けず誰もが全力で走る姿は本当にかっこよかったです。
一日目終了後、クラス対抗の途中結果は残念ながら5等でした。
 子ども達から、「悔しい」と声が上がりました。そこで作戦会議を開きました。
「最後まで諦めない」「皆で応援する」など沢山の意見が飛び交いました。
 次の日、一人の子が作戦を紙に書いて持って来ました。それを見た皆は更に1等を取る!と意気込んでいました。5等でもまだまだ諦めない皆が嬉しく、とても逞しく感じました。
二日目の朝、また一人の子が作戦を書いて持って来ました。もう作戦会議は完璧です!2つの作戦表を見た皆は、一層心が一つになったように、リレー大会2日目に力が入っていました。
 二日目がスタートし、一日目よりも全力で走る姿が見られました。私も一人一人にはと丸パワーを送りました。このリレー大会で常に本気、強気な皆を目にして、本当にはと組で良かった!と心から強く思い涙が出そうになりました。
 結果は、「5等」でしたが、私は皆に、「文句なしの1等」を送ります!結果よりも何よりも、リレー大会を通してこんなにも素敵な皆に出会えて嬉しいです!
 お母さん達も最後まで子ども達を信じて応援して下さりありがとうございました。私も皆もとても心強かったです!
 一つ一つの行事が終わる度に皆への愛情が増していきます。世界で一番大好きな皆に沢山の感動をもらいながら、互いに成長しながら日々過ごしている私は世界一幸せです!
 ずっと一緒にいたいなぁと思い続けて過ごして来たこの8ヶ月は、あっという間に過ぎていきました。残り3ヶ月になってしまいました。この貴重な毎日を大切に過ごしたいとばかり思います。
 3学期は、いよいよ発表会です!どんな表現、そして感動を見せてくれるのでしょう?皆で作り上げられた、「魔笛」が、早く見たくて仕方ありません!
 3学期も、元気一杯に登園してくれますように!
                 (隈元)

 





■しか
  12月に入り、縄跳びが始まりました。
 11月に、年長の子達が使っているのを見て、「早よ縄跳びしたいなぁ」「跳べるようになったから、先生にも見せてあげる!」と、とても楽しみにしていました。
 自由時間に私の姿を見つけては、「見て見て!」と言って跳んでくれます。中には30回以上跳べる子がいたり、「一緒に跳ぼう」と私を誘ってくれたり、「電車に乗る人はいませんかー!」と縄で作った電車にも乗せてくれます。
 皆、縄跳びが大好きなようで、「寒いからお外行きたくない」と言っていた子も、「えっ!縄跳びしてもらええん?ほんならお外行ってくるー!」と元気に外で遊んでいます。このように、もうすっかり縄跳びと仲良くなりました。
 縄で遊んだら1日1個だけリンゴに色を塗る「縄跳び表」に色を塗るのも、とても楽しみなようです。誰が一番多く塗れるか楽しみです。
 餅つきをしました。でも当日は雨でした。
 子ども達は、「今日のお餅つきはなしなん?」と不安そうでしたが、講堂で行なうことを伝えると、それからずっとそわそわしていました。
 私達が準備していると、何度も講堂に見に来ては、「まだお餅つきせんの?」「それでお餅つくやろ?」「早よ食べたい!」と待ちきれないようでした。
 少し早めに講堂に移動し、年長児が餅をついているところも見ました。
 「皆も大きい組さんになったらお餅つくんだよ」と伝えると、今まで以上に興奮していました。
 お父さん達がついている間も、歌に合わせて応援してくれていました。
 部屋に帰り、お母さん達につきたての餅を配っていただき、皆で食べました。
 「おかわりは沢山あるからゆっくり噛んで食べてね」と何度も伝えるほど、すごい早さで食べていました。いつもは少食な子も何度もおかわりをしていて、私もお母さん達も驚きました。
 「お餅おいしーい!」「このお餅、お家に持って帰ってお母さんにあげる」「お土産にしたかったけど全部食べちゃった」など、皆満面の笑みでした。来年、自分達でついた餅は、もっと美味しいんでしょうね。
 ついこの間、運動会が始まったばかりだったのに、もう2学期も終わってしまいます。こんなに早く感じるのは、子ども達と過ごす毎日がとても楽しいからでしょう。3学期には発表会、リレー大会と、大イベントがあります。
 冬休み明けに、また元気一杯の皆に会いたいです!!


■りす
 「りーすっ」(教師)、「ファイット!」(子)、「りーっす」「ファイット!」「しーか!」「違うわー!!」
 幼稚園の周囲で、掛け声と共に笑い声も混ざりながら、朝のマラソンをしています。
 「疲れた!しんどい」と言って歩く子は一人もいません。吐く息の白さや、踏んだ落ち葉の音を感じながら、季節の変わりを楽しんでいます。
 以前までは「パパと遊ぼうよ」(父の日参観で歌いました)が、クラスで一番人気の歌でしたが、最近、順位に変動がありました!新しい歌の、「チューリップ」が、大人気なのです。
 今回、この歌を初めて歌うときに、絵に描いて歌詞を伝えました。チューリップ植えをした直後だったので、歌詞は直ぐに理解していたのですが、3番まであるので、1番だけを歌い、覚えた頃に、2番、3番と、分けて歌いました。
 父の日参観のときと同様に、かもめ組から歌声が聞こえて来ると、「かもめ組さん、上手やなー、先生、チューリップ歌いたい!」「小さい組さんや、み仏様や園長先生に聞こえるように歌おう!」と、気合いも十分です。
 驚いたのは、歌声です。
 「誰かに届けたい」という気持ちが大きいのでしょうか、いつも以上に綺麗な声が響き渡り、弾いている私も気持ちが入ります。
 まだ、歌詞があやうやになるときもありますが、「何色の花が咲くのか楽しみだな」という歌詞と、皆の思いを大切にして歌っていきたいです。
 そして、「誰かに届けたい」「歌いたい」という気持ちも、発表会までに、より一層強いものにして行きたいと思いました。
 餅つきの日は、雨天になってしまいましたが、朝から、「まだ?」「もう行く?」と、楽しみで一杯の気持ちが溢れていました。
 講堂に移動し、ぺんぎん組が餅をつく姿に、真剣な目をして見る子や、お父さんの力で臼から飛び出して来る餅に、笑う子など様々でしたが、年長になると餅をつけることに、楽しみと期待を持ったのではないでしょうか。
 つきたての餅の昼食は、「お代わり下さい」の長蛇の列でした。腹痛になるのではないかと心配する私に対し、「お代わり5回目!」「7回目!」と誇らし気に言い合う姿には、思わず笑ってしまいました。帰宅してから腹痛を訴えなかったでしょうか!?
 早いもので、今年も終わりに近付いて来ました。年が明けると、いよいよ発表会が始まります!餅好き、コタツ好き、昼寝好きの私ですが、食べ過ぎに注意し、来年も、元気な姿で会えるのを楽しみにしています。


■ぞう
 「山!」「川!」
 まるで、忍者の合言葉のようですが、そうではありません。少し早いのですが、3学期に部屋に飾るのれんと誕生壁面(誕生児の絵を貼る黒板横の壁面)のテーマ決めの話し合いの様子です。
 皆は沢山の意見を出してくれました。4月から何度も行なってきたので、「何を作りたい?」と投げ掛けるとすぐに皆の手が挙がります。そんないつもの光景だったのですが、ふと気付いたことがありました。それが、先述の「山」「川」です。
 その意見が出た一瞬、正直に言うと私の脳裏には、ある演歌歌手の名前が横切り、大切なことに全く気付いていませんでした。
 それは、友達の意見を聞き、そして自分でも考えるということです。危うく、皆の成長を見落としてしまうところでした。
 4月には自分の意見を私に向けて発表してくれていた話し合いでしたが、今は友達の意見を聞き、「山やったら川も作りたいな!」「じゃあ森もしたら?」「森は前やったやーん!」と子ども達だけで話し合いを進めていくこともしばしばです。改めて、今までに培われてきた皆の絆と成長を感じ嬉しくなりました。
 話し合いで決まったテーマで、魚を製作することになりました。
 まず、和紙に「にじみ絵」をして遊びました。サインペンの色がにじみ、混ざる様子に興味津々の皆がとても印象的でした。
 自分で作った虹色の和紙以外にも折り紙や画用紙を用意して、「世界で一匹だけの魚を作ってね」とだけ伝えました。
 何を使うのか、どうするのかは敢えて言わずに皆の様子を伺っていると、コンテやクレパスを持って来たり、紙を選んだりと想い想いに作り出してくれました。
 和紙を魚の形に切る子、鱗を1枚1枚付ける子、鋏で切る子手でちぎる子、自分で作った和紙には目もくれず他の紙で作る子など本当に様々で皆の発想に驚きっぱなしでした。
 ここでも、「どんな魚にするん?僕は、虹色の魚やで」と友達と話しながら、自分の考えたものを作っていく余裕に、皆がもうすぐ年長になるのを実感せずにはいられませんでした。
 皆が降園した後、改めて一人ひとりの魚を手に取ってみました。子ども達の考えや工夫が伝わってきて、自然に口元が緩んでいました。
 自分で考えることは難しいはずなのに、子ども達は見事にそれをやってのけてくれていました。
 これからも、皆の考える力を損なわないように、私自身もよく考えて皆と接していかなくてはと、魚達を見ながら改めて思いました。


■ひつじ
 あっという間に12月を迎えてしまいました。ひつじ組の子ども達と過ごせる時間は、あと2ヶ月もないのかと思うと信じられません。
 4月の頃を思い出し、今の子ども達を見ると驚くぐらい成長していて、日々変わっていく子ども達の興味や関心、そしてそれに対する反応に順応したり、出来ることも4月の頃に比べたら様々な方面に広がっています。
 その意欲を壊さず大事にし、伸ばしていくために、子ども達一人一人の成長に合わせた保育に日々奮闘しながら、子ども達から学ぶことがどれだけ多く、大切なことなのかを、子ども達自身から教えてもらえ、私にとってかけがえのない財産になりました。どんどん成長していく子ども達に負けないように、残りの時間を皆で楽しめるように、一日一日を大切に過ごしていきたいです。
 12月に入ると、皆が以前から楽しみにしていた縄跳びが始まりました。
 「今日は、皆にお母さん達からプレゼントがあるよ!」と伝えると、子ども達は喜びの声をあげながら、大きな袋を肩からかついで出てきた私に興味津々で、「先生、サンタさんみたい!」と大笑いしています。
 「じゃんじゃじゃ〜ん!」と縄跳びを袋から出すと、「な〜んだ、おもちゃじゃなくて縄跳びか〜」というような声が出るかなと予想していたのですが、意外や意外!「縄跳びだ〜!」と飛び上がって喜ぶ子ども達の反応を見て、「お〜!つかみオッケー!」と嬉しくなりました。
 初めての縄跳びでの活動では、縄跳びをしたことある子も、ない子も楽しめるように、縄遊びから始めました。
 縄跳びの端と端を持って片手で回したり、縄跳びを円にして地面に置き、その上を足を開いたり閉じたりして跳んだり、友達と引っ張り合いをして遊びました。皆で縄遊びを楽しみながら、縄跳びに親しみを持てたように思います。
 今では幼稚園に来るとすぐに縄跳びを持って園庭に駆け出して行ったり、昼ご飯を食べ終わるとすぐに、帰りの時間までも、子ども達は縄跳びに夢中になっています。その驚くぐらいの意欲と毎日の積み重ねで、何日か前、跳べなかった子も連続で跳べるようになっていたり、上達するスピードに感心させられるばかりです。
 縄跳びと平行して子ども達が興味を持っていることがマラソンです。
 園外に出て、同じ速さで長い距離を走ります。
 「ひつじ!」「ファイト!」と掛け合いしながら、冬の寒さに負けない声が空に響き渡っています。


■きりん
 「ちゅうりっぷがいい!」と毎朝全員が口を揃えて言います。朝に歌う曲のリクエストです。
 今月に入り初めて歌ったときから皆はこの歌が大好きになりました。しかし3番まである歌詞はすぐには覚えられません。黒板に歌詞の通りに順番に絵を描きながら皆でゆっくりと確認していくと、「(球根から花が咲くまでの)話になってる!」「もう覚えちゃった」と口々に話してくれました。
 「先生、ピアノ弾いて〜!」と一人が言うと、「早く早く!」と皆に急かされ、いつもと違う皆の反応を嬉しく思いながらピアノを弾き始めると次の瞬間、とても綺麗な歌声を部屋に響かせてくれました。自分達の想いや願いがそのまま込められているこの歌に子ども達は何かを感じたのかもしれません。
 歌い終わると、「もう1回歌いたい」という声が沢山上がりました。そんな皆に、「この歌は園長先生が作ったんだよ」と伝えると、「えっそうなん〜!?」「すごいなぁ、園長先生」と互いに顔を見合わせて驚いていました。すると一人の子が、「園長先生、歌作るのめちゃめちゃ上手やなぁ」と言ったので、微笑ましく聞いていると、「皆で上手に歌ったら、園長先生喜ぶなぁ!先生も嬉しい気持ちになるやろ?」と、とても温かい言葉を掛けてくれました。
 子ども達はこのように日々、小さな感動をプレゼントしてくれます。
 今月に入り、新しく縄跳びが始まりました。 
 真新しい縄を受け取ると、持ち手に書いてある自分の名前を確認し、どの子もとても大事そうに握りしめていました。
 「やったー!」と喜ぶ子もいれば、「縄跳び、跳べない・・・」と不安そうな顔を浮かべる子など反応は様々です。
 「大丈夫、大丈夫!」と伝え、早速園庭に向かいました。
 いきなりは跳べません。まずは縄で円を作り、「グーグーパーパー」と2跳躍です。縄跳びではこの2跳躍がとても大事だとカミナリ先生にも教えてもらいました。
 「前、後ろ」と皆で声を合わせて手だけで縄跳びをしたり、縄を引っ張り合って綱引きをしたり、、寒空の下、歓声を上げながら沢山遊んでくれました。
 年長児が縄跳びで遊んでいるのを見て、「僕達はいつ出来るん?」と何度か尋ねられたことを思い出しながら、皆が笑顔で遊ぶ様子に改めて月日の流れの早さを感じました。
 気付けば、顔つきも体つきもすっかり年長児に近付いています。今ある時間を大切に、一人一人の笑顔を大切にしていきたいです。
 どうぞ健康に気をつけて、楽しい冬休みをお過ごし下さい。


■くま
 「先生、今日段ボールで遊ぶ?」と毎朝子ども達は尋ねます。
 部屋の半分を占める巨大な段ボールの建物は、今1番子ども達を夢中にさせている様子です。
 この間、年少クラスを招待したときのことです。
 「小さい組さんが、くま組に遊びに来てくれるよ」と伝えると、「やったぁ!」、「沢山遊んであげる」と笑顔で答えてくれました。しかし、段ボールを見ると、子ども達の表情が固まりました。実は、前日にごっこ遊びをしたときに、壊れてしまった部分が沢山あったのです。
 「大変!すぐ直そう」と各グループが修理に向かいます。高くて届かない部分があると、「先生!手伝って」と呼んだり、椅子を自分達で持って来たりして対応しています。
 修理が終わり、一度子ども達を集めました。
 「もう少ししたら小さい組来るよ!どんなことしてあげたい?」と尋ねると、「遊び方を知らないかもしれないから優しく教えてあげる」、「楽しく遊んでて、間違って壊れちゃっても許してあげて、直してあげる」との声が沢山上がりました。
 自分達が前日に夢中でごっこ遊びをして、壊れてしまった経験が生きているからでしょうか。今、必至で直した宝物のような段ボールを壊されて嫌でない子は1人もいません。しかし、それ以上に子ども達は自ら自分達より小さい年少児のことを思いやり、考えていました。嬉しい発見です。胸が熱くなりました。子ども達は、本当に優しさが溢れています。素晴らしいですね。
 数日後、今度は年長クラスに招待してもらいました。
 くじ引き屋やレストランなど、自分達のクラスにない店や細かい工夫に感動した様子で、夢中で遊んでいました。
 部屋に帰ってからも、その興奮は冷めず、「面白かったな」、「あんな○○があったらいいね、作ろっか」と友達同士で言い合っています。沢山、いい刺激をもらえた様子で、これから益々パワーアップしていく予感がします。とても楽しみです。でも、遊べる日数は僅かしかありません。
 早いもので、2学期が終わろうとしています。この9ヶ月で、色々な発見があり、成長する姿を何回も目にして感動している担任です。まだお別れを惜しむのは早過ぎますね。最後の1日まで、一緒に笑い合って過ごしたいです。
 どうぞ、よいお年をお迎え下さい。そして3学期、もっともっと皆と一緒に楽しみたいです。


■ぱんだ

 「嬉しかったことを教えて下さい」
 毎日の降園前に、その日一日を振り返り楽しかったことや嬉しかったことを話し合うのが4月からの日課でしたが、「一人ずつ言おう」という何人かの提案が知らないうちに採用され、気付けば子ども達なりのルールができていました。
 「じゃぁ今日も教えてもらおうかな」という私の一言が合図となり、勢い良く沢山の手が挙がります。最初に書いた質問を全員で問い掛けると、「○○ちゃんと一緒に縄跳びをしたことです」「○○くんが隣に座ろうって言ってくれたことです」と、一日の中で一人一人に起きた嬉しかった出来事を話してくれるのですが、その話にはいつもぱんだ組の友達が登場します。何気なく話した会話の内容やいつもと変わらず遊んだことを、その日の帰りに振り返ったときに、皆が「嬉しかったこと」として友達との関わりを大切に話してくれるこの時間こそが、私にとっての「嬉しいこと」の一つでもあるのです。
 今週で2学期も終了ですが、これからもこのクラスの中で、沢山の友達との「嬉しいこと」が生まれ、3学期にはより固くて強い絆が生まれて欲しいものです。
 12月に入り園庭からは年長児のリレーの歓声や軽快な音楽が連日のように聞こえ、クラスでも話題の中心はリレーでした。
 年長児の雄姿に触発され、「年中のリレー大会は3月だよ」と伝えても、「リレー大会の特訓しよう」と誘い合って毎日園庭に駆け出して行き、今からチーム名やバトンの色などを、子ども達だけでよく討論しています。
 また、年長クラスへ行ってトロフィーや沢山飾られている賞状を見せてもらうと益々闘志に火が付いたようで、「絶対優勝する!」「アンカー走って1等になりたい」とそれはそれは意気込んでいます。大切なのは結果だけではありませんが、今子ども達の心にある熱い気持ちと意欲を大切に温め、また皆で力を合わせて優勝を狙います!
 冬休み中も、沢山外で走り込んでおいて下さいね。
 悪天候でガレージで行なわれた餅つきですが、皆の元気一杯の「ペッタンコ!」の声がガレージに響いていました。
 自分達で杵で打つ年長児を見て、「早く年長になってお餅つきたい!」とまた新たに進級への意欲が湧いたようでした。
 「クラスで食べるお餅は一回だけ」と皆で大切に食べました。
 このように、一つ一つの行事が終わっていくのが寂しいです。
 3学期も一日一日を大切に、このクラスらしく元気に思い切り楽しみます!





■すいか
 「ぺったんこ、それぺったんこ」
 12月13日の餅つきの日、元気な声が響き渡りました。
 この日は生憎の雨でとても寒かったのですが、子ども達は天気なんて関係なく、とても元気でした。
 朝、「今日はお餅つきだよ!」と話をすると、「やったー!」「知っとるで!ママが言ってたもん!」と嬉しそうに教えてくれたり、友達同士で、「楽しみだね」「黄粉好き?」などと楽しそうにお喋りする姿も見られ、とても微笑ましかったです。
 そして、いよいよすいか組にも順番が回ってきました。ガレージへ移動し、まず皆で蒸し上がった餅米を見ました。
 「このお米をぺったんぺったんするとお餅が出来るんだよ」と知らせましたが、子ども達の反応は何とも表現しにくいものでした。ご飯とお餅は見た目も食感も違うのに何故これがお餅になるのだろうと不思議そうに見ていました。
 しかし、餅つきが始まると子ども達の表情は一変し、そのキラキラと輝く目は餅に釘付けです。
 寒さも吹き飛ばすかのようなパワフルな声援を送っていました。初めに巻き起こったお父さん頑張れコールは、元気な歌声へと変わりました。
 「ぺったんこ、それぺったんこ」
 「皆とお父さんどっちが元気かな?」と言うと、子ども達の歌声は更に大きくなりました。汗を流して力一杯餅をついて下さったお父さん方にも、子ども達の歌の声援と共に子ども達の溢れんばかりのエネルギーも届いたことと思います。
 そしてついに餅がつき上がりました。
 長く伸びる大きな餅のかたまりにに興奮を抑え切れず、「うわー!」と歓喜の声が上がりました。
 出来上がった餅は、お父さんからお母さんへバトンタッチされ、小さな餅へと形を変えて行きます。その様子を食い入るように見つめる姿がとても可愛くて思わず笑ってしまいました。
 そして部屋へ戻り皆で黄粉餅をいただきました。
 「おいしい!」と友達と微笑み合って食べる子、黙々と食べる子、次々に口へ運ぶ子と様々でしたが、殆どの子がお代わりをしていました。皆大満足だったようです。
 手伝いをして下さったご父兄の方、ありがとうございました。
 間もなく冬休みが始まります。元気で楽しい休暇をお過ごし下さい。年が明けて、また楽しい思い出話を沢山聞かせてもらえるのをを楽しみにしています。


■ばなな
 園庭の木の葉も、殆ど散ってしまい、寂しくなってしまいました。
 雨が続き、息が白くなるくらい、寒くなってきましたが、そんな寂しさも吹き飛ぶような元気な声が園庭で飛び交っています。マラソンが始まりました。
 朝から、「今日はマラソンがあるよ」と登園した子に話していると、「どこへ行くの?」と興味津々に皆が集まって来ました。「幼稚園の周りを走るんだよ」と言うと、「えー走るの嫌だ」と言われてしまい、1人で張り切っていた私は、凄くショックでした。どうなるのか不安な気持ちのまま走り始めましたが、後ろを振り返ると嬉しい光景が目に入りました。満面の笑顔で、「1.2.ばなな」と言いながら、力強く走っていました。
 そしてもう1つ嬉しかったのは、誰一人、歩いている子がいなかったことです。一人一人自分なりに、力を出し切って真っ直ぐ前を見て、真剣に走っている姿が、目に焼き付いています。皆が一つになった瞬間でした。
 餅つきがありました。
 前日に、「明日は、餅つきがあるよ」と言うと、「餅つき、楽しみー」「おかわりある?」などと、予想していた以上に楽しみにしている子が多いのに驚きました。降園前に歌った、「おもちつき」の歌は、皆、目を輝かせながら、大きな声でいつも以上に、力一杯手を振って歌っていました。その姿を見て、私の胸は期待で溢れそうでした。
  餅つき当日は、朝から、「まだ餅つきに行かないの?」「いつ行くの?」と何人もの子から、何度も繰り返して質問されました。一刻も早く、餅つきに出発して、皆で楽しみたいい気持ちで一杯でした。
 到着すると、全員の視線は、初めて見る餅つきに、釘付けになっていました。誰も、一声も発しません。真剣に見ていて、私も大満足でした。
 暫くしてその雰囲気に慣れてくると餅つきに合わせて、「おもちつき」を大熱唱し、子ども達の気持ちは最高潮でした。
 自分達も、手を大きく動かし、体全体を使って、あたかも本当についているような仕草を楽しんでいました。
 昼食準備のために部屋に戻っているときは、「お餅は、まだ食べないの?」「早く食べたい」と待ち遠しい様子でした。
 餅が到着して食べ始めると、口を餅で一杯にして、「おいしい」と言い、その後は、おかわりの嵐で、私の姿が見えなくなってしまうくらいでした。子ども達の予想外の反応に、驚かされ続けた餅つきでした。
 新年に、再び皆に会えるのを楽しみにしています。
 どうぞ、良いお年をお迎え下さい。


■いちご
 寒さも徐々に増してきて、園庭の木の葉もすっかり落ちてしまいました。寒さを吹き飛ばす、元気な子ども達の声が響き渡っています。
 マラソンが始まりました。
 初日に、「幼稚園の外を走るんだよ」と伝えると、「えー」と自信がない返事が返ってきました。しかし、走り始めると子ども達の顔は輝き生き生きしていました。
 「1.2」と私が声を掛けると、「いちご」と続いて子ども達の割れんばかりの掛け声が響きました。その日は途中でこけてしまう子が続出しましたが、最後まで走り切り、頼もしい子ども達でした。
 2日目以降は途中でこける子も殆どいなくて、力強い走りに変わってきました。
 これから少しずつ距離を伸ばしていきます。子ども達のパワーが爆発してどこまで走るのか今から楽しみです。
 造形遊びは最終参観後もまだまだ遊びは続いています。
 他のクラスへも遊びに行きました。自分達の部屋にはない病院、カラオケ、映画館などに興味津々です。
 年長の部屋の病院では、待合い室に座り、絵本を読んで待ち、その後注射を打ってもらっていました。年長さんに遊んでもらい大満足で帰ったかと思うと、別の日、もも組の部屋へ遊びに行くと子ども達の様子は違っていました。
 初めは映画館にもも組の子と一緒に入っていたのですが、いつの間にか立場が逆転していました。
 「今からプリキュアの映画が始まるよ」と言っていたのは、もも組ではなくいちご組の子ども達でした。
 新しい遊びを見付けると、それを発展しようとする力がこれまでの造形遊びの経験から生まれたのだと感じました。
 3学期分の誕生壁面を製作しました。
 誕生日に欠かせない物といえばケーキです。今回は一人一人ケーキを作りました。
 苺やチョコレートなど土台も様々です。形もハサミで各自が自由に切って、「見て!ハート型」「僕、三角」と自慢げに見せてくれました。
 トッピングも画用紙で製作しました。もちろん、ろうそくも忘れずに立てていました。初めは白い画用紙を貼っているだけだったのも、一人が、「火を付けてない」というと皆一斉にクレパスで火を描き始めました。
 このように、一人の発言で皆が動いて一致団結する様子が多くなっています。発表会が益々楽しみになりました。早く3学期が来ないかな。


■もも
 朝晩は冷え込むようになりましたが、「全然寒くないよ」と子ども達は毎日元気一杯に遊んでいます。
 11月の半ばから造形遊びが始まりました。
 子ども達は、今までに見たことのない大きさの段ボール箱を目の前に、「先生、それ大きすぎだよ!」と少し驚いていましたが、団子屋や映画館、家、ボウケンジャーの基地、お化け屋敷などの様々な建物を創ると決めた途端、「おーい、こっちにくっつけるぞー」と両手一杯に抱えた段ボール箱を友達と協力しながら運ぶその姿は逞しく、笑い声と共にあっという間に外装を仕上げました。
 次は内装です。
 私の、「皆の建物って何処から入るの?」という問い掛けに対し、「ドアがなかった!」「先生、電気もないわ」と足りない物に気付き、卵パックやプリンカップで思い思いに作りました。
 テープの貼り辛い所や、手の届き難い場所でも、子ども達は私には頼まず、自分達で精一杯手を伸ばし、ゆっくり丁寧に作っていきました。その姿に成長を感じ、胸が温かくなりながらも益々完成が楽しみでした。
 そして、ごっこ遊びに入ると、毛糸で作ったラーメンや、色画用紙で見立てたジュースなど、沢山ご馳走してくれました。
 初めての造形遊びは、大きな段ボール箱に少し戸惑いながらのスタートでしたが、最後にはいつもの皆の笑顔が見られて良かったです。
 今月に入り、子ども達が心待ちにしていた行事、餅つきがありました。
 朝から子ども達は、「先生、見て」と空の弁当箱を見せては、待ちきれない様子です。そんな姿を見て、私も早く皆に食べさせてあげたいという思いでした。
 保育室で歌を歌っていたときに内線が鳴りました。しばらくして私は受話器を置き、ピアノの影からにっこりと顔を出すと、弾んだ声で一斉に、「お餅から電話?」と輝いた眼でこちらを見ていました。歌っている間に皆は、扉越しに次々と移動する友達が見えていたのでしょう。子ども達の観察力には思わず笑ってしまいました。
 講堂へ到着し、いよいよ餅つきが始まりました。
 餅米を見た子ども達は、「これがお餅になるなんて不思議!」と大興奮です。
 お父さん達に負けないように、子ども達も歌を歌いながら餅つきをしました。
 保育室に戻り、皆で美味しくいただいていると、私の後ろには、おかわりの列が出来ていました。つきたての餅を、「美味しいね、本当に美味しいね」と笑顔で頬張る姿はとても可愛らしく、私はその姿を見ているだけでお腹一杯になりました。
 冬休み明けも、そんな元気一杯の皆に会えるのを楽しみにしています。


■めろん
 12月に入り、マラソンが始まりました。
 園庭で体操をした後に外を走ります。私が、「何て言って走る?1.2」と言うと、「3.4」と大きな声が聞こえました。
 最初の頃は途中で歩いてしまう子がいましたが、今では、掛け声と共に力強い走りを見せてくれます。
 園に着くと、「今日、一杯走ったで!」と自慢げに教えてくれ、とても可愛いです。
 部屋に帰るときに園庭で、「先生の所までおいで!」と子ども達から離れた所から言うと、皆一斉に笑顔で走って来てくれます。マラソンの後でも、まだ元気一杯です。
 13日、餅つきがありました。
 部屋では以前から、「餅つき」の歌を歌っていて、その後に餅を伸ばしたり、丸めて食べる真似をして遊んでいました。
 前日に餅つきがあることを伝えると、「やった〜」、「餅、食べれるで」と大喜びです。
 当日、天気が悪かったので、講堂とガレージに分かれてしました。
 今からどこに行くのかを聞くと、「餅つき!」と元気な声が返ってきて、その表情はキラキラ輝いていました。
 ガレージに着くと、前のクラスがしていたので、子ども達からは話し声が消え、目の前に広がる光景に圧倒されていました。
 ロープの上に並び、すいか組と歌を歌いながらお父さんと一緒になって餅をつきます。
 「お父さん達、疲れてきたよ。皆、パワーをあげて」と言うと、歌声は大きくなってガレージ中に響き渡りました。その素直な気持ちが嬉しかったです。
 また、お母さん達が餅を丸くして黄粉を付ける様子を目を大きく開けて、興味津々に見ていました。もちろん、教室でいただいくときは皆、とてもいい顔で、いつもより沢山お代わりをしていました。
 造形遊びでは、自然にグループができ、家・船・ケーキ屋・映画館が出来上がりました。
 素材やハサミ、糊、ガムテープを上手に使い、ピザやうどん、ケーキなど必要な物を工夫して作っています。
 作ったり、ごっこ遊びを通して、「それ、ちょうだい」や「これあげる」、「これ使って良いよ」と友達との関わりも深まりました。
 他のクラスに遊びに行ったときには、自分のクラスにはなかった物に興味を持ち、すぐに遊び始めたり、少し眺めてから、「入れて」と遊ぶ姿が見られました。
 他のクラスで遊んだことにより、今まで出て来なかった物を作ったり、「今日、これしないの?」と意欲が高まり、遊びがまた一段と発展しました。
 冬休み明けにまた、元気な皆に会えるのを楽しみにしています。


■ぶどう
 ぶどう組では今、「掛け声」が大流行しています。ゲームを始めると、どこからともなく、「○チーム、頑張るぞ!」「エイエイオー!」と聞こえてきますし、移動のときには、「出発」「進行!」と声高らかに歩き始めるのです。
 しかし、何と言っても1番大好きなのはマラソンのときでしょう。きっかけは先月の園外保育でした。
 「ぶどう」と掛け声を掛けながら踊り歩いた記憶が、1ヶ月経ち、マラソンが始まって再び呼び覚まされたようです。しかし、ここで終わらないのがぶどう組です!
 「何て掛け声にしょうか?」
 その問い掛けに何とも素敵なアイデアを考えてくれました。
 「『ぶどう』『ヘイ』がいい!」
 そのアイデアに子ども達も目を輝かせました。気合いも入り、さあ出発です。
 「ブドウ!ヘイ!ブドウ!ヘイ!」
 掛け声とは不思議な物です。黙々と走るよりも、何倍も何十倍も楽しくなるのですから!子ども達もその楽しさを身体全体で表現してくれました。「へイ!」と共にジャンプをしたり、腕を高く上げたり、運動量も倍増です。
 掛け声が気に入った子ども達はマラソンの度に様々なアイデアを出してくれています。
 「今日は『ウホ!』にしよ!」「『フ〜!』が良い!」
 どうやらぶどう組の掛け声はまだまだ変化していきそうです。そんな掛け声と共に園まで戻ると正門に事務の小谷先生が立っていました。幸運なことに、小谷先生は子ども達に背を向けています。そこで作戦会議の始まりです。
 「皆で小谷先生を驚かせよう!」と小さな声で話し合いを始めました。作戦が決まるにつれ、子ども達の瞳が輝き始めます。
 そして決行のとき、皆、息を潜め、足音も消して先生に近付きます。そーっと、そーっと気付かれないように近付いているとき、小谷先生がこちらを振り向きました。急いで小さくなり隠れます。こっそり覗くと、大丈夫、気付かれていません!そこで再び近付きます。 
 あと3歩・2歩・1歩。
 「おばけだぞ〜」
 一斉に小谷先生に襲い掛かりました。
 「うわぁ」という小谷先生の驚きと共に歓声が上がりました。作戦は大成功でした。日々のちょっとしたことを、こんなにも楽しめる子ども達と一緒にいられる幸せを感じる出来事でした。
 3学期はいよいよ発表会です。どんな素敵な表情が見られるのか今から楽しみです。


■みかん
 12月に入り寒い日も増え、殆どの子が上着を着て登園するようになりました。
 「今日は寒いね」と言いながら登園した子ども達も、遊び始めると、「先生、暑いからスモック脱いでいい?」と言い、体操服で外に行っている姿に驚かされます。
 朝の体操も元気一杯で、音楽が鳴り始めるとすぐに私達の周りに集まってきて、踊り始めます。部屋で遊んでいた子も、「寒いから嫌!」など言いません。園庭に飛び出して行くので、部屋はすぐに空っぽになっています。それを見る度に、子ども達が元気に登園していることを実感し、とても嬉しいです。
 今月からは、体操の後にマラソンが始まりました。
 幼稚園の周りを一周するので、途中で歩き出す子や泣き出す子はいないかな、と思う私の不安は子ども達の元気な声に吹き消されました。
 「みかん、ヘイ!みかん、ヘイ!」と私達より大きな掛け声で走っている姿は、本当に頼もしく成長を感じました。
 餅つきの何日か前、準備のためにピアノの裏に杵が置いてあるのを見つけると、「これ餅つきのときに使うんやで」「今日、餅つき?」と尋ねられ、「今日はまだ餅つきじゃないよ」と答えると、「何で?」と聞かれたときにはとても困りました。
 そして餅つきの日がやってきました。
 「今日は何の日だったかな?」との質問にいつも以上に大きな声で、「お餅つき!」と答え、いつも歌っている餅つきの歌も特別気合いが入っていました。
 そして餅つきが始まると、反対に静まり真剣な表情で餅つきを見ていました。
 そのうち段々と「ぺったんこ、ぺったんこ」と歌う子や、餅をつく真似をする子が増え、餅が出来上がったときの嬉しそうな表情は、今でも忘れることが出来ません。
 部屋に戻り、餅を待っている子ども達は、「私はお餅食べたことあるよ」「僕は餅つきしたことあるもん」と餅の話しで持ち切りでした。
 餅を食べている子ども達はみんな笑顔で、口をモゴモゴさせながら、「お代わり」と持って来る姿はとても可愛らしく、笑わずにはいられませんでした。
 餅つきの後で、砂場でバケツに砂を入れ、スコップで、「ぺったん、ぺったん」「これお餅つきやで」と言っている子どもの姿があり、心に残る素晴らしい経験だったのだな、と改めて感じました。
 餅つきを手伝って下さったお父さん、お母さん、ありがとうございました。
 行事が盛り沢山だった楽しい2学期も、もう終わりです。3学期も元気一杯の笑顔が見られるのを、楽しみにしています。