■ぺんぎん

 先日、一日入園がありました。凄く小さくて、可愛くて、何を言っているのか分からなくて、危なっかしくて、思わず笑みが溢れます。お母さんにしがみついて泣き続ける子もいます。お母さんも引き離そうとしますが、かえって大声で泣くばかりです。子どもにとって、幼稚園は生まれて初めて体験する社会で全てが新しい出来事、知らないことばかりで、泣くのも当たり前です。
 皆もこんなだったなと思うと、3年間の成長ぶりに驚かされます。お母さん方からしたら、産まれたときのことを思うとなおさらですね。
 卒園式のために部屋で椅子を並べて、リハーサルをしました。
 「ぺんぎん組卒園児、○○君!「はい!」「○○さん!」「はい!」
 自分の名前を呼ばれて、立派に立つ姿は胸を熱くさせられます。いつの間にこんなに大きくなったのでしょうか。
 卒園まで、あと5日という日、またもや私の雷が落ちてしまいました。講堂に行く時間なのに、いつまでも遊んでいる皆に、「もういい!」と皆を置いて出て行ってしまいました。先輩の先生に事情を話すと、皆を私の所まで連れてきてくれました。
 「…」「何?」「…」「謝りに来たの」
 1人の女の子が言いました。
 「何が?いいよ。皆先生のこと嫌いなんやろ?」
 皆ぶんぶん首を振ります。今にも泣きそうです。私も大人気ないです。
 「先生のことが嫌いやから話聞いてくれないと思った」「違う!」「うわぁぁぁん」
 女の子も男の子も皆泣き出してしまいました。焦った私は、「ごめんごめん!」と十分に謝れず、皆泣きながら講堂へ行きました。楽しいはずのお楽しみ会が、苦いお楽しみ会になってしまい、一足早く部屋に帰った子ども達に、早くきちんと謝ろうと走って帰ると、「なんで先生!」「もう!早い!」
 なぜか叱られ、本当に嫌われたのかと真っ青になると、「皆で帰る準備して座って待って驚かそうと思ったのに!」と怒られました。そんな皆が愛しくてたまりませんでした。本当にごめんね。
 ぺんぎん組になって、毎日、笑ったり、怒ったり、泣いたり、喜んだり、悔しがったり、沢山の感情を経験して、少しずつ大きくなってきました。成長の過程は皆違いますが、どの子の成長もみんな正しいです。どんなに怒っても、次の日、満面な笑顔で、「先生ーっ」と走ってくる子ども達を抱き締めて思うのです。こんな素敵な仕事はないと、自分は幸せ者だと、自分を産んでくれた親に感謝だと、心からそう思えました。この子達が教えてくれたのです。この子達を産んで下さってありがとうございます。
 この1年は、私にとって財産です。至らないことばかりだったとは思いますが、いつも温かく見守って下さって、本当にありがとうございました。皆ずっと大大大大大好きだよ!
 さぁ、卒園だ!

■は と
 幼稚園の桜が早々と咲き誇り、縄跳び大会が終わり、皆と過ごせる日もあと2日になってしまいました。とうとう最後のぱぴぷぺぽです。最近の私は、毎晩子ども達のことを考えてしまいます。本当に卒園するの?皆が成長するのは嬉しいけど、すごく寂しさが込み上げてきます。考えてるだけで涙が溢れてきます。
 部屋では卒園式の準備が着々と進み、皆の鉛筆立て、最後の絵手紙、絵手紙ファイルの表紙が完成しています。完成するまでは、卒園式までに完成させなくてはと焦る気持ちでしたが、完成してしまうと寂しい気持ちしか残りません。
 毎年クラスが終わってしまうのは寂しいです。でもどこかでまだ来年も幼稚園で会えると思っていました。しかし今年は全然違います。子ども達は幼稚園を旅立ってしまうのですね。最近、「未来の中で会おうよ」をよく歌います。その歌詞を自覚しているのか涙を溜める子もいます。皆にとっては初めての卒園式、初めての別れです。「またこの場所で会いたい」そう気持ちを込めて歌っているようです。その歌声を聴く度に胸が熱くなります。
 この一年間、皆にとっても私にとっても初めての楽しいことばかりでした。始業式では年中らしさが残るやんちゃな皆は初めて出会う友達に少し緊張していました。5月になると友達が出来、少しずつクラスが一つになり、「はと丸」が増え始めました。月が終わる毎にカレンダーのはと丸を数え、喜ぶ皆の姿が嬉しかったです。一学期の最大イベント、「お泊まり保育」では皆で貴重な一日が過ごせました。いつも元気な皆の寝顔が可愛かったです!
 そして運動会、ここで確実にクラスが一つになりました。ミニミニ運動会では初めてクラス対抗で挑み、見事一等を取りました!この一等は皆にとってすごく大きく、日々の生活で何かあると、「ミニミニで一等取った皆やねんから出来るはず!」と皆を励まし合っていました。描画では日々集中力が増し、納得いくまで描き上げる姿が頼もしかったです。造形では皆のアイデア、発想力に驚かされました。そしてリレー大会、結果は5等でも、気持ちは一等賞でした。はと丸パワーを一人一人が発揮していました。このときに皆の大きな成長を感じました。そして発表会です!作品は23分ですが、作り上げた日々は、1ヶ月半という長さで毎日皆で考え、力を合わせました。ときには、バラバラになる日々もありました。しかし、誰かが皆をまとめ、話し合い、また心を一つにして完成しました。今までの経験があるからこそ作り上げられた、「魔笛」は最高級の皆だけの「魔笛」になりました。
 どれもこれも皆がいたから自信になり、出来たのでしょうね。性格はバラバラだけど、気持ちは一つ!それが子ども達です。こんなにも大好きな皆に出会えて、沢山の思い出が出来ました。私にとってこの一年は、かけがえのない人生一の日々ばかりでした。至らぬ点もありましたがいつでも温かく見守って下さり、本当にありがとうございました。このは(ー)と組は永久不滅です!

■つばめ
 「発表会」前のカウントダウンが「卒園式」に変わり、行事や活動がメジロ押しの毎日にその数は目まぐるしく減っていきます。
 しかしメジロの間にはちゃんと「ごん」が並んでいました。そう、子ども達の「ごん熱」はまだまだ冷めることを知りません。と言ってもピアノも小道具も一切使わない「ごんぎつね」です。
 その第一号が鉛筆立て製作でした。描画でも一人一人があれだけ違うモノを描くのです。さぞかし今度も例外ではないだろうと予想したのですが外れました。全員が「ごん」を作ったのです。
 しかしそれは全員がごんの形を作ったではなく、ごんへの想いを形にしたのです。
 「ごんに友達を」「天国のごんが遊べるように」など、子ども達の想いは様々でした。つまり、例外ではなかったようです。
 京都参拝の日の動物園では、何人もの子ども達が、「ごんがいる!」と息を切らして呼びに来てくれました。その中にはお母さん方の姿もありました。
 年少、年中児とのお別れ会でプレゼントするパクパク人形製作でも「ごん」を作る子が沢山いました。そのときの光景はこの発表会の中でも忘れられない場面になりました。
 それまで黙々と作っていた子ども達が急に、ごんの曲を口ずさみ始めたのです。しかもそれはあの挿入歌ではなく、バッハの曲だったのです。どこかに指揮者がいるわけでも、ピアノ伴奏者がいるわけでもないのに、見事な歌声で奏でられたその曲は、私のトラウマをすーっと取り払ってくれるかのようでした。
 バッハさんの曲に合わせて無邪気に人形パクパクとさせる姿に、この一年の重みを感じました。
 いつだって皆が助けてくれた…。
 そしてもうすぐお別れなんだ…。
 つばめ組になりたての頃の、個性豊かでマイペース気味だった子ども達が、昔話の「ウサギとカメ」に出てくるウサギにはなりたくないと臨んだ縄跳びでは、全員が20秒の壁を越えられるようになりました。1等のカップよりも大切なのは、その道のりであることを子ども達はちゃんとわかっています。
 表彰式で誰が彰状とカップをもらいに行くかを話し合ったとき、「誰が行ってもいい」の言葉が出たのがその証です。
 「亀原のカメって、そのカメ?」
 そこまで深く考えてなかったけれど、あなた達は間違いなくつばめ組であり、カメ組です!
 これからの道のりも、素晴らしい財産になりますように。


■かもめ
 行事が一つ一つ終わり、気付けばもう最後の行事、卒園式を迎えようとしています。
 最後のクラス対抗となった縄跳び大会では、温かいご声援をありがとうございました。5等という結果でしたが、この5等には皆の諦めなかった心が詰まっています。私はそれが何よりも嬉しかったです。大会前の活動では、紅白玉の得点が、118点しかありませんでした。毎日縄跳びを持って帰って張り切っていたのに、その日はいつもと違う様子だったのです。終わってからも、「また負けたわぁ」「縄跳び大会7等なんかな」と、弱気な発言ばかりでした。このままでは、今までの悔しい気持ち、諦めない心を忘れたまま卒園を迎えてしまうのではと、急遽、クラス会議を行ないました。今までの話や、クラスの思い出、園生活が残り僅かだということ、様々な話をしていくと、子ども達の思いが次々と言葉に出てきました。
 「楽しい思い出一つでも増やす」「このまま7等ばっかり嫌や!」「お友達のこと考えてなかった」「諦めたらあかん!」と、色々な感情を沢山聞かせてくれたのです。そして、気持ちを新たに、縄跳びも諦めないと誓ったとき、そこには、様々な感情が込み上げてきたのでしょうか、涙を拭く姿がありました。その後、「縄跳び持って帰ろう!」と、誘い合ってコーナーに群がる皆の姿があり、とても頼もしく、私も目頭が熱くなりました。
 そして、土日を挟み、たったの3、4日で見違えるような熱意に包まれて、当日は231点と、倍以上の得点となりました。クラス皆の心が一つになった証です。トロフィーは貰えませんでしたが、諦めなければ、良い結果に繋がるということを忘れず、いつまでもその心を持ち続けて欲しいと願っています。
 さて、皆と出会った季節が、またやって来ました。一年間、このクラスでしか味わえない楽しさ、嬉しさ、悔しさ、感動がありました。体も大きくなりましたが、それ以上の心の成長がありました。何気なく過ごしてきた日々には、一人一人の成長があり、一人一人の言葉に助けられ、何度も励まされてきました。4月、クラス皆が仲良くなろうと話をしました。その願いはすぐに叶い、一年間を通して、いつも誰かが友達のことを考えてくれる思いやりのある優しいクラスになりました。悔しい思いもしましたが、それ以上に心が強くなったのではないでしょうか。そして、様々な経験を重ね、ジョバンニとカンパネルラのように絆も深まったのだと思います。たった6歳の子ども達が、自分達でそれらを築いていく姿、そして成長の過程に少しでも携われたことに感謝しています。銀河鉄道の歌のように、「人は皆、一人じゃない、きっとどこかで、繋がってる」と心と心はいつまでも繋がっています。
 一年間、力不足で至らない点もありましたが、いつも温かく見守って下さり、お手伝いして下さり、感謝の気持ちで一杯です。本当にありがとうございました。そして皆、沢山の笑顔と優しさ、感動をありがとう。先生の宝物だよ。「いつまでも」「心の中で」「一緒だよ」元気なかもめ組が大好きです。


■かなりや
 「最後の・・・」
 言いたくないのに、日々どんな所でもこの言葉が出てきます。
 最後の遠足、最後の発表会、最後のエプロンママと言うたびにみんなとの別れが近づいてくるのです。そして、「最後のぱぴぷぺぽ」
 四月から子ども達の様子や楽しい、面白いエピソード、一緒にいて感じたことをこのクラス通信で残してきました。辛いけど最後に書かなくてはいけないのですね。
 この一年を振り返ると、沢山の思い出が甦ります。四月の始業式、何故かあるある探検隊から始まりました。あの衝撃的な出会いは今でも忘れられません。前からこのクラスだったような雰囲気でした。あの日からギャグを披露するみんなでした。私もかな?
 途中、引っ越しで退園する友達との別れも経験しました。退園してからも、「元気かな?」「リレーのトロフィー見せたいな」と離れていても繋がっているのだなと話しをしながら胸が熱くなりました。
 運動会から始まったリレーに対する想いは、誰にも負けないぐらい大きくなっていました。私が弱気になっていても、みんなからは、「大丈夫」「見ててな」と強い想いが伝わり、励まされたのを覚えています。今でも年中のクラスに行っては、「スピード出して走るんやで」「腕振ってな」と熱く指導しているようです。
 発表会では、みんなで意見を出し合いました。友達の出した意見を否定するのではなく、「いいな〜」「これもしたら?」と認め合い作り上げる発表会が大好きでした。
 思えばとても仲の良いクラスでした。男の子と女の子が一緒に遊んだり、誰かが一人でいると自然と誘いに行ったり、いつも友達のことを考えられる力をみんなは持っています。
 縄跳び大会では、前日まで跳べなかった子も跳べるようになってクリアーしたり、当日になって後ろ跳びに挑戦したり、沢山のドラマを見せてくれました。普段のようにクリアー出来ず悔し涙を流す子もいました。まだ6歳、小さな体にこれだけの想いがあるなんて、言い表せないほどの感動を感じました。
 一緒に過ごしたこの一年、みんなはお母さんやお父さん、私に成長した姿、感動を届けてくれました。卒園して、転勤や引っ越しで離れ離れになっても、違う小学校になっても、「みんななら大丈夫!いつも傍には友達がいることを忘れないでね。楽しく、笑って自分を信じてね。ありがとう!」
 かなりや組の担任になれて、みんなと出会えて、本当に幸せでした。いつも支え、応援して下さったお母さん、お父さん、本当にありがとうございました。
 最後に卒園式で元気一杯、大きな声で返事をする子ども達を見守っていて下さい。


■あひる
 園庭の桜が咲き始めました。新たな旅立ちがもうそこまで来ています。桜の花びらが散る頃には、もう皆の笑い声がこの園庭から消えてしまうのかと思うと、切なさで胸が一杯になります。早すぎた一年、もう少しゆっくりと、時を刻んでくれれば良かったのに、そう思えて仕方ありません。それでも皆と過ごした一年は、沢山の想い出となって、私の心にも刻まれていきました。決して消えることのないように、深くしっかりと。
 この一年、なんだかんだ言いながら、最後には、バシッと決めてくれる子ども達は、クラス対抗最後の行事、縄跳び大会でも、その力を発揮してくれました。
 三学期に入り、園庭中に縄跳びをする子ども達の姿が見られるようになりました。しかし、あひる組はと言うと、数人の子がちらほらいるだけです。しかもいつも同じメンバーです。他の子に、声を掛けても、「また明日するわぁ」と返事が来るだけでした。しかし、私には、少しの不安もありませんでした。
 「あひるさんなら大丈夫!」
 何の根拠もないけれど、皆の姿を見ていると、自然とそう思えたのです。
 マイペースな皆に急に、エンジンが掛かり出したのは、いつ頃でしょうか。2月の終わり頃、いや、3月の始めだった子も少なくありません。エンジンが掛かり出すと、勢い良く走り出すのも、あひる組のカラーです。もうこうなれば、あとは勢いに任せ、やる気と共に突っ走るのみです!
 前日に、3位までしかトロフィーがもらえないことを伝えました。皆の気持ちは、最高潮に高まり、「絶対トロフィーもらおうなっ!」「皆、赤帽子で頑張るで!」と大張り切りでした。
 そして迎えた当日は、皆の宣言通り、見事3位に入賞し、トロフィーがもらえました。当日は、今までで一番、赤帽子の子も多く、点数も、今まで取ったことのない最高点でした。さすが、あひる組です!ここぞと言うときには、しっかりと見せてくれました。改めてずっとそんなマイペースな皆でいてくれたらなと思いました。
 初めて出逢った4月には、幼ない皆の姿にこんなにも成長してくれるなんて、正直想像出来ませんでした。しかし、毎日少しずつ、それでも確実に成長していくのが、すごく感じられ、嬉しさと、驚きの連続でした。皆の歩幅に合わせながら、一緒に歩んだこの一年間は、私にとっても本当に貴重なものです。一緒に成長出来るってこういうことなんだと、本当の意味を感じれた気がします。
 これから、大人になるにつれ、幼稚園時代の記憶は少しずつ薄れていくかもしれません。それでも、皆と過ごした毎日を、このまま心に深くしっかりと刻んでくれることを、願っています。最後まで諦めない強い心と共に。


■うぐいす
 「先生、泣いた?」
 行事の度に子ども達に涙を見せてしまっていたからでしょうか?3学期に入ると、子ども達からよく聞かれました。私が涙したとき、誰かが必ずハンカチやティッシュを持って来て、涙を拭ってくれました。そんな優しさに何度も救われたのだと、一年間を振り返って最も強く感じました。
 4月の最初の頃は緊張もあったのか、静かだったこのクラスでしたが、蓋を開けてみるとどうでしょう。その元気さに驚きました。しかし、元気さだけでなく繊細さや純粋さなどを持ち合わせているみんなを、すぐに大好きになりました。
 この一年間を振り返ると、数え切れないほど沢山の思い出があります。ときには喧嘩もありました。気持ちが通じ合わない日もありました。それでも振り返って思うのは、どの思い出にもこの32人の子ども達がいなければ、何の意味も持たなかっただろうということです。それほど私には一人一人が大切でした。
 運動会やリレー大会は、よりクラスの絆や仲間意識をもたらしてくれました。子ども達のまた一段と逞しくなった姿に泣かされてしまいましたね。今でも楽しかったことを聞くと、リレーは子ども達の口から必ず出てきます。それほど心に残っているのでしょうね。
 エキスポランドでのお別れ遠足は、みんなでお腹が痛くなるほど笑いました。ゆっくりみんなで弁当を食べていると、何とも言えない寂しい気持ちが押し寄せてきて少し目の前が涙でぼやけました。近くにいた子に気付かれました。「先生何かあったん?」と、みんなを心配させてしまったことを反省しました。みんなは思っていた以上に私を見ててくれたんですね。
 そんな子ども達と同じように温かく見守って下さった保護者の皆さん、本当にありがとうございました。お母さん方の協力がなければ、この一年をこれほど楽しんで過ごせなかったと思います。至らない部分も多くあったと思いますが、毎日園へと通わせて下さり心より嬉しく思っています。感謝してもしきれないほどです。
 そしてみんな、一年間本当にありがとう。
 沢山の行事も楽しかったけど、みんなと過ごす一日一日がとても大切だったよ。みんなは毎日先生に笑顔をくれたね。みんながいるとどんなことも楽しいと感じたよ。
 一緒に作った発表会も宝物です。みんなの優しい心や諦めない気持ちがそのまま表れていたね。一緒に作るのがとても楽しかったよ。ずっとその優しく素直な心、諦めない心、自分を信じる心を持って素敵な人になって下さいね。これからもみんなを応援してるよ。
 そして、もしこの先辛いことがあったときには、このうぐいす組で過ごした日々を思い出して下さい。みんな心は繋がっています。そしてずっとずっといつまでも友達だよ。
 心から大好きなみんな、卒園おめでとう。沢山の幸せをありがとう。本当にありがとう。              

 

 





■ぱんだ
 「絶対に優勝したい」
 運動会直後から、ずっと先のリレー大会に対する皆の意気込みは半端ではありませんでした。ミニミニ運動会で手にした優勝を、次は7クラス対抗で勝ち取りたい、と、結果にも強い思いを持っていました。
 「足が速くなるから」と、絶対口にしなかった嫌いな野菜を食べるようになったり、自由時間は毎日誰かの、「リレーの特訓しよう」の声が聞こえていました。子ども達が描く絵の世界でも、リレーはよく登場していました。そんな子ども達をずっと傍で見ていました。結果だけが全てではないと頭で分かっていましたが、その他の大切なことも十分によく分かっていることも実感していました。
 1位を取れなかったチームがあれば、その問題点を皆で話し合うことが毎回恒例となっていたのですが、誰一人として、誰か個人を責めることはありませんでした。バトンを落としてしまったり途中で転んだ子がいても、皆は絶対にその子を責めることはしませんでした。そして最後は、「ぱんだ組なら勝てる」「心は一つにしよう」と合言葉を言い合い気持ちを一つにしてきました。
 大会当日までに行なわれたリレー大会では全勝で負け知らずで、鼻が伸びかけたこともありましたが、他のクラスの勇姿に刺激を受けたり皆で意思を確認し合い、運動会から育ててきた熱い想いを温めたまま当日を迎えました。
 当日は予想以上の寒さで思うように走れなかったり、沢山のギャラリーに何故か緊張したり、と戸惑うこともありましたが、「心は一つ!」の合言葉とこれまでの想いを胸に、思い切り走り切っていたと思います。真剣な顔で走る皆の姿は、胸にぐっと込み上げるものがありました。
 結果は2位で、悔しがるかな?と思ったのですが、皆の満足そうな顔を見て少し驚きました。
 「皆で取った2位やから嬉しい」「一所懸命走れたから2位でも良い!」と目を輝かせて話す皆を見ていて涙が止まりませんでした。1年で、本当に強く逞しく、そして優しくなったことを実感し胸が熱くなりました。
 ぱんだ組がスタートした一年前、「絶対楽しいクラスになる」と出会ったときすぐに感じた直感は、やはり間違っていませんでした。皆と一緒なら、何をしていても本当に楽しかったです。
 水面のキラキラした光よりも皆の表情が輝いていたプール遊びは、水が恐いと言っていた子も、最後には満面の笑みで、「楽しかった!」と言ってくれるようになりました。
 心を一つに取り組んだ運動会、どの競技もいつも真剣な姿が本当に格好良かったです。
 沢山描いた絵は、いつも皆の想いが一枚に詰まっていて、画用紙一杯に広がる物語を話してもらうのが大好きでした。
 見ていてもやっていても楽しかった発表会では、皆で作り上げることでまた絆が強くなりました。
 いつも傍には皆がいてくれて、それだけで本当に幸せでした。かけがえのない大切な存在です。子ども達同士もそうだったと思います。だから離れても寂しくありません!心は繋がっています!ずっとずっと、皆のことを応援しています。
 最後になりましたが、こんな私をいつも温かく見守って下さり、優しく助けて下さったお家の方々にも心から感謝しています。一年間ありがとうございました。 


■きりん
 「きりん組全員で走れますように!」とみ仏様に向かって手を合わせてから週末を迎えました。そしてリレー大会当日、皆と私の願いをみ仏様あ見事に叶えてくれ、全員出席です。これ以上嬉しいことはありません。
 黒板の前に集まり、最後の作戦会議です。黄色のハチマキを付けた皆の瞳が真っすぐに私を見つめています。
 「大切なことは何だろう?」と投げ掛けるとすぐに意見を返してくれます。そのなかに、「100パーセントの力で走る!」というのもありました。その理由は、「100パーセントでやったら楽しいから」でした。その答えに、「皆、今日も100パーセントやで!」と声を掛ける子もいて、その様子を嬉しく見ていました。皆、本当に素晴らしいです。
 こうしてリレー大会に臨みました。結果は5等でしたが、殆どの子が、「楽しかった!」と笑って言います。勿論、悔しがる子もいましたが、「でも楽しかったから良いよね!」と話してくれます。リレーは大好きな皆でしたが、こんなにも、「楽しかった」と話すのは初めてでした。きっとお母さん達の声援もあったからですね。力強く、優しいご声援をありがとうございました。
 み仏様の横に飾ってある5等のトロフィーを「皆で頑張ったからもらえたんだよね」と話しながら満面の笑顔で見上げる子ども達です。何でも楽しみながら、真っすぐな心で取り組んでくれるみんなと一緒だったからこそ、どの行事も素敵な思い出となって心に残っています。
 いつの日だったか、午前にBOXホン、午後にリレーが入っていた日がありました。私は前日に、「明日はリレーとBOXホンをするよ」と伝えていました。そして次の日、午前保育が始まるぎりぎりの時間まで庭当番で園庭へ出ていた私が部屋へ戻ると、何と全員が赤白帽子を被り、男女毎に列に並んで部屋の前へ並んでいたのです。「えっ!?どうしたの皆?」と尋ねると、「リレーでしょ!」と返って来ました。「リレーすると思ったから皆で準備したんだよ」の声に本当に感動しました。「自分達で考えたの?」と聞くと、元気に、「うん!!」と返してくれる皆に、声を掛け合いながらここまで皆だけで動いてくれたところを想像すると涙が出そうになったのを思い出します。その月のぱぴぷぺぽを配布した次の日の出来事だったので、いつか絶対にお母さん達に伝えたいと思っていました。
 もう本当に終わってしまいます。
 始業式には、まだ幼さが残っていたのに、いつの間にか皆の顔はもう立派な年長さんです。先日、卒園していったお兄ちゃん、お姉ちゃんに優しくしてもらったことを今度は自分達がする番だと話す皆の表情は期待で一杯です。
 皆と出会えて、笑ったり泣いたりしながら過ごした1年間は大切な宝物です。そして、至らない担任を温かく見守って下さり、温かい言葉を掛けて下さったお母さん方に感謝してもしきれないほどです。本当にありがとうございました。皆、ありがとう!ずっとずっと大好きだよ!! 


■り す
 春の暖かい日差しが差した3月1日に、最後の遠足に行きました。行きのバスでは、万博に近付くにつれ、「先生の家どこ?」の質問攻めでした。初めて万博に行った5月の遠足でモデルハウスが並んだ家の一軒を、「先生の家だよ!」と一番大きな家を指差したことを思い出しました。(勿論、住んでいません)
 年少とは違い乗り物に怖がる子はいなく、メリーゴーランドでは大きな馬に進んで乗っていたので、私は1人で馬とは逆方向に歩き、少し酔いながら子ども達の笑顔を見ていました。
 ティーカップでは、私と同乗した子は顔色を変えていました。力の限り私が回したからです(すみません…)。
 年中になり初めてのビスタライナーに乗り、お腹を空かせて昼食です。皆で円になり食べた弁当はいつもよりも美味しく、暖かい日差しで私が皆にあげたポッキーは溶けてしまい、「弁当の蓋にチョコ付いたやん!」と怒られました。弁当の後の菓子では、手に握り締めてくれた皆からの沢山の菓子で満腹になりました。
 3月9日の4クラスでリレーをした日は、「3等、4等、4等、4等…」でした。以前のリレーでも、「4等」ばかりで、リレー大会の日が迫り、この結果に私の気持ちは落ちていました。運動会でも、とても良い結果だとは正直に言えないところもありました。
 「1等、○○組〜!」と発表され両手を挙げて喜ぶ他クラスを見て、子ども達どころか、私が涙した日もありました。
 「皆の気持ちが一つじゃないのかな…私の気持ちばかりが先走っているのかな…」と何度も悩みました。顔を下げて部屋に戻ると、「くそー!絶対に次は勝つから!」「悔しい!」「1等になりたい!」と最下位が続き、落ち込んでいた私とは違い、心は既に次のリレーに向いていたのです。いつも、「諦めないで」と言っていた私が最後に子ども達から教えられた一瞬でした。
 気持ちを切り替えて、その日から、自由時間に園庭や屋上でバトン回しやリレーをしました。そして、大会の当日が来ました。
 「バトンを落としても、一番遅くなっても大切なのは?」「最後まで諦めないこと!」と声を揃えて言う姿は気持ちが一つになっていた証でした。
 3等のトロフィーは、間違いなく1等と同じです。最後に見せてくれたリレー大会での一人一人の姿は、伝えたかったことが表れた大会になりました。
 皆の笑顔が見たくて扉が閉まっている部屋に、扉を開けずにぶつかったこと。話の途中で寝た振りをしたこと。発表会活動で、ピアノの速度を変えて高速のシンドバッドをしたこと。笑い声が溢れていた日々は、私の一生の宝物です。
 忘れん坊先生ですが、いつも優しい言葉を下さり、温かく見守って下さったことを心から感謝しています。
  「ありがとうございました!!」


■ひつじ
 ご父兄が見に来られた発表会が終わってからも、子ども達の発表会に対する熱意は冷めきらず、というよりもより一層高まっていきました。その様子から、私の一方的な指導だけではなく、ひつじ組の皆で作り上げた発表会であって、その発表会、「眠れる森の美女」を皆が本当に心から大好きなんだ、という想いがひしひしと伝わってきて、皆で発表会をしていると、何度通してもピアノを弾きながら涙が出そうになります。子ども達も私も、発表会が大好きです。しかし、発表会を作っていく過程で、楽しいことばかりではありませんでした。私も怒ってしまうことも何度となくあり反省の連続でした。
 「皆、もう発表会、ひつじ組さんだけやめようか」と心を鬼にして投げ掛けたときがありました。しかし、ふざけてしまっていた子も、そうでない子も、「嫌だ!発表会したい!」と泣きそうになりながら真剣な目でそう言いました。そのとき、子ども達から、「心を1つにしよう!」という声が出たのです。この言葉が心に響きました。私からそんなことを言ったことがなかったからです。そんな言葉が子ども達から出てきたことにはっとさせられ、そのときもう子ども達の心は1つになっているんだと気付かされました。ひつじ組34人で作り上げた発表会は、私の大切な宝物です。皆が大きくなってからまた発表会したいなぁと本気で思います。でも、大人になってからでは、あの素早い役替え、体力的に無理だろうなぁ。今しかできない発表会、この感動と思い出は一生忘れません!
 そして、その勢いは留まることなくリレーに向けられました。心が1つになると、こんなにもパワーが大きくなるんですね。リレーへの意欲もすごいものでした。リレー大会までに園庭でリレーができたのは2回だけでした。そのときも完全燃焼です。園庭で出来ないのなら部屋でバトンパスをしよう!部屋の中にも関わらず、子ども達も私も気合いが入りすぎて汗をかきながら暑くて仕方ありません。部屋のバトンパスリレーでも、くやしくて涙を流す子もいました。リレー大会での優勝は、どんなことも最後まであきらめずに、真剣に取り組む子ども達を、一年間見守ってくれていたみ仏様からの皆への贈り物だったのではないでしょうか。
 一年経つのは早すぎます。正直、もっとずっと皆と一緒にいたいです。一年を振り返るとあまりにもたくさんの思い出があって、涙がこぼれてきます。始業式、全く元気がなかったみんなに心配していましたが、そんな心配をよそにすぐに仲良くなり、元気一杯のクラスになりました。友達にも優しくて、私に内緒で皆で部屋を片付けてくれていたり、今では私の方が心配されたり、皆から元気をもらうことの方が多いです。そんな心優しくて元気一杯の皆が大好きだよ。年長さんになっても、最後まであきらめない強い心のままの皆でいて下さい。先生は皆のことずっとずっと大好きです。ありがとう。


■く ま
 「後○日だね」と子ども達が黒板前で言い合っています。実は、黒板の左上には、カウントダウンのマグネットが貼ってあります。それを見て、「残りの日を楽しいことで一杯にしよう」と皆で約束しました。毎日マグネットが1つ減ると、「う〜、あと○日しかない!!」と友達同士で言い合い、年長さんへの期待と、このクラスが終わってしまう淋しさを同時に感じている様子でした。
 「げぇー、嫌や!」と、ある日大ブーイングが起こりました。それは、ミニミニ発表会の役替えを行なったときのことです。男の子の大半が、オデット姫になるのを嫌がりました。私自身、役替えで子ども達からこんな声が上がると思っていなかったので、内心とても驚きました。男の子の言い分としては、「だって、あの踊りはお姫様やん、女やん!」でした。どうやら、白鳥が登場するときのバレエを取り入れた踊りに抵抗を感じているようです。「1回試してやってみようよ」と提案すると、一応納得し、踊りが始まりました。
 「ええ?」と私は自分の目を疑いました。なんと滑らかに羽を羽ばたかせているのでしょう。誰もが白鳥になりきっています。今まで嫌がっていたのに、音楽が始まると世界に入り込んでいました。そのギャップが面白くて、ずっと心の中で笑っていました。ミニミニ当日は、お母さんが見ている前だからか、照れくさそうな子もいました。そんな姿もとても可愛らしく、微笑ましかったです。
 また、最後のお別れ遠足に行って来ました。別れを惜しむ以上に、目の前にあるエキスポランドの乗り物を見て、「うわー!!あれ乗れる?」「一緒に乗りたいね」などと言い合い、興奮しています。乗り物に乗った子ども達は、どの子も満面の笑顔を見せてくれて、私も笑顔になります。
 「先生あげる」と多くの子ども達がお菓子を交換しに来てくれました。1つの円になって、友達同士で顔を見合わせ、嬉しそうに交換し合う姿を見て、ぐっと胸が熱くなりました。もうこんな光景が見れなくなると思うと、涙が出そうになり、必死で我慢していました。担任にとっては、少し感傷にひたった遠足でした。
 今でも、4月に初めてクラスへ来たときの期待と不安の入り混じったような表情の子ども達を覚えています。あれから、早くも1年が経ちました。正直、私はまだ離れたくありません。ですが、終業式の2日前、帰りに淋しさを堪えきれず涙してしまった担任に、「どこにいても絶対見つけるから大丈夫!」と力強い言葉をプレゼントしてくれました。ある子は、「心は1つだから」とも言ってくれました。最後に「誰にも壊せない!僕達は信じてる!心は1つ!!」と、発表会のエンディングのセリフで締めました。オデット姫と王子様の絆が、クラス全員の絆になっていて、本当に嬉しかったです。忘れられない宝物のような1日になりました。
 1年間、温かく見守って下さり、本当にありがとうございました。いつまでも見守っていきたいです。「何組になっても、心は1つ!」


■し か
 「お早よう!」という、皆の元気一杯の挨拶で1日が始まります。でも皆の声を聞けるのも、あとわずかです。
 4月、皆に、「今日から皆と一緒でしか組さんだよ。宜しくね」と言ったのが、つい最近のことのように思います。初めは、私も皆も遠慮がちに話していましたが、すぐに慣れて、冗談を言い合ったり、友達のように、何でも話せるようになりました。
 運動会では何回もリレーの作戦会議をしました。結果は残念でしたが、皆、よく頑張ってくれて、メダルももらえ、とても満足そうでした。
 発表会は、初めの頃はすごく恥ずかしそうで、歌の声も小さく、「大丈夫かな?」と心配していましたが、皆で物語や配役について話し合っているうちに、役になりきり、大きな声で演じてくれるようになりました。特に戦いの場面をすごく好きになってくれて、何回もしてくれました。発表会当日は、大きな声で歌い、堂々と演じている姿を見て、とても嬉しく、ピアノを弾きながら涙が出てしまいました。
 ミニミニ発表会での役替えのとき、「えー!男やからエリサやりたくない!!」と言う男の子が多数いましたが、説明すると、女の子役も面白いと思ってくれたようで、嫌がる子も、ほとんどいませんでした。ビデオ撮りなどの関係もあり、講堂での一発勝負のミニミニ発表会でした。途中、どこに行けばいいのか分からなくなるというハプニングもありましたが、そのあともすぐにピアノの音を聞き演じ続けてくれました。「本当に成長してくれたなぁ」と実感しました。
 先日、久しぶりに部屋で発表会をすると、「もう終わり?次は違う役でしよう!」と皆の方から言ってくれました。こんなに『白鳥とお姫様』を好きになってくれた皆と発表会が出来た私は、本当に幸せ者です。
 リレー大会もありました。発表会が終わってから、何回か園庭でリレーをしました。皆、運動会のときよりも、勝敗を気にしているよでした。結果は7等でした。私が4月からずっと皆に言ってきた言葉は、「やる前から出来ないってあきらめるより、やって出来ない方が格好いい」です。皆もその言葉の意味を少しずつ理解してくれていたんだと思います。「どうせやっても無理やもん」と、初めからあきらめていたことが多かった皆が、全力で走ったからこそ、リレーのあと、お母さん達にも堂々とした姿を見せられたんだと思います。
 この1年、皆からいろんなことを教えてもらいました。私はしか組の皆のことが本当に大好きです!!至らない点が多かった私にいつも優しく手を差しのべて下さった父兄の方々と、可愛い皆がいたからやってこれた1年だと思っています。本当に、いろいろと、ありがとうございました。


■ぞ う
 エキスポ遠足の前日、事件は起きました。
 「ぞう組だけ明日はお留守番!」
 私のこの言葉に皆からは驚きと不安の表情が溢れました。決して意地悪で言ったのではありません。皆がとても楽しみにしていたことも知っていましたし、私自身も皆と一緒にエキスポに行くことを楽しみにしていました。楽しみなイベントを目前に逸る気持ちを押さえられなかったのだと思います。
 しかし、自分だけ良かったらいいのではなく、他人のことも考えられるようになって欲しいと伝えました。
 誰からともなく、「ちゃんと強い心でお話を聞く」と、一人ひとりの考えを述べてくれました。
 「先生も怒ってごめんね。明日はエキスポで一杯遊ぼうね」と言い、先程の私の言葉によって生まれた重たい空気を明るく変える話をしようとふと時計を見ると、針は既に降園時間を指しています。私の想いは伝わったのですが、皆を笑顔で帰すまでには至っていません!遠足に行けないと驚き、私の胸に涙顔を押し合てた女の子も数人います。部屋を出た後に私のところへ来て「先生、さっきは話聞いてなくてごめんな」と言ってくれた男の子達もいました。大好きな皆を笑顔で帰せずに、怒ったタイミングの悪さと言葉の選択ミスに自分が不甲斐無くなりました。ごめんね、皆。
 しかし、翌日、皆の笑顔は溢れ、私や友達の話もしっかりと聞いてくれました。園内を歩くときも、乗り物を待つときもどことなく余裕を感じました。改めて皆が年長になることを実感し、嬉しく、そして少し寂しくなりました。
 皆と私が4月に出会ってから、ぞう時計の針も進み続け、気が付けばもう3月を迎えます。
 描画を個別に並べたり、絵手紙を見返したり身体測定の値を見て、しみじみと皆の成長を感じました。やっぱり嬉しさと、「そんなに早く大きくならなくてもいいのに」と言う寂しさが混在します。きっとお母さん方もそうではないでしょうか?でも、遠足のときの反省を再び繰り返さないように、年長という、幼稚園で最大の年間イベントを楽しみに笑顔で迎えてもらわなくては、と思っています。
 至らない点ばかりの私を1年間温かく見守っていただき、ありがとうございました。私は皆が大好きで、皆と一緒に1年間を過ごせたことを本当に本当に幸せに感じています。皆に、強い、心を!
 ぞう組大好き!何組になっても、皆のこと応援してるからね!

 

 





■めろん
 3月1日、エキスポランドへお別れ遠足に行きました。
 「今日、エキスポに行くんやろ?」と、朝から興奮していました。部屋に入るとすぐに鞄を開け、「お菓子持ってきたで!」と見せ合いをして、楽しみで仕方ない気持ちが伝わって来ました。
 バスの中では、「工事の車だ」や、「私のお家、この近く」と、とても楽しそうに話したり、「バスごっこ」や、「山口さんちのツトムくん」の歌が響いていました。
 エキスポランドに入ると、「あっ、ウルトラマンだ」や、「アンパンマン、バイバ〜イ」、「白熊さんだよ」とすぐに気付いて、教えてくれました。
 メリーゴーランドやティーカップの前に着くと口を開け目を大きくさせて見入っていました。乗る直前になると、「恐いよぉ〜」と悲しそうな表情をする子や、「馬車が良い」と言う子がいました。ゲートを潜るとすぐに好きな馬やカップを選んで、皆の顔は輝いていました。
 乗り物に乗った後は、オロチランドへご飯を食べに行きました。オロチランドの中を走る電車を見ると、「あっ、電車だ!」と見つめていました。
 ご飯を食べ終わると、「お菓子、食べて良い?」と聞いて、嬉しそうに食べ始めていました。「見て見て」と友達と見せ合いをしたり、「これ、あげる」と交換していて微笑ましかったです。
 食べ終わった子と近くの遊具で遊んでいると、「先生、あげる」と持って来てくれる子もいて感激しました。遊具では「キャ〜」と滑り台を滑ったり、「先生、こっちだよ」と誘ってくれました。裸足になって登る子もいて身体一杯使われ、とても楽しかったです。
 最後の遠足は、天候に恵まれ、本当に良かったです。
 大泣きで始まった入園式では、泣く子の多さに驚きました。今では、「先生、おはよう」とどの子も笑顔で挨拶し、外で元気一杯に遊んでいます。泣いている子がいたら頭を撫でたり、困っている子がいたら教えてくれる優しい子ども達でした。
 発表会では、「こうが良い」や、「キャ〜って言う」と沢山意見を言ってくれました。また、パラバルーンでは上手に丸くなり、上、下と本物の風船のようになっていて、子どもの凄さに驚きました。
 一年間、皆と遊んで沢山の思いでが出来、出会えたことを誇りに思います。ありがとうございました。


■すいか
 時が経つのはとても早く、もう3月になってしまいました。4月に入園式をしてから、もう一年が過ぎてしまったのですね。
 「先生ー!今日ね、お菓子持って来たよー!一杯持って来たんだよ」
 パンパンになった通園鞄を見せてくれる子ども達の表情は満面の笑みでした。そうです!今日は待ちに待ったエキスポランドに行く日です。朝から子ども達の話題は遠足の話しで持ちきりです。
 「何に乗るんかな?」「早く行きたいなぁ」「お菓子交換しようね」と期待に満ち溢れていました。
 バスに乗りエキスポランドに出発です。
 「あー、ここ○○のお家だよ」「○○の家もあっち」とバスの中でも笑顔です。
 到着すると、ジェットコースターの通るゴォォォーという音に少し驚く子や、「おおー!」と歓声を上げて喜ぶ子もいました。子ども達のテンションはもう最高潮です。
 まず初めにティーカップに乗りました。カップの中に入り、少し怖がっている子や、ワクワクともう既に中央のハンドルを持っている子と様々でした。動き始めると、「キャーキャー」と嬉しそうな声が聞こえ、グルグルと目が回ってしまいそうなぐらいハンドルをまわしている子もいました。ティーカップから降りた皆の表情はすっきりしたと言わんばかりの顔で気持ちよさそうでしたが、私は目が回り、酔ってしまいました。
 次はメリーゴーランドです。順番に乗るので、外で待っていたのですが、誰1人と文句を言う子もいなく、乗っている友達に向かって手を振っている姿はもう立派な年中さんのようでした。
 メリーゴーランドにも乗り、やっと弁当です。おろちランドまで移動し、ご飯を食べました。太陽の下で皆で一緒に円になり食べる弁当はいつもの倍美味しかったです。
 お菓子を食べ、幼稚園にはない遊具に子ども達の日はキラキラと輝いていました。大きな滑り台やアスレチックと沢山です。
 帰る時間になっても、子ども達はまだ遊びたいと言わんばかりの表情でしたが、「また中くらい組さんいなったら来ようね」と言い、すいか組最後の遠足が終わりました。
 この1年、子ども達の笑顔でどんなときも支えられて来ました。すいか組の子ども達は素直で優しくて可愛くて本当に大好きです。年中になるのは嬉しい半分、淋しさ半分でとても複雑な気持ちです。
 1年間至らない点も多々あったと思いますが、どんなときも本当に温かく見守って下さりありがとうございました。    (


■も も
 もも組の前の満開の梅が、春がそこまで訪れているのを感じさせてくれます。同時に、「おはよう!」と、満開の梅に負けない、満面の笑顔を浮かべ登園して来る皆を、ぎゅっと抱きしめる4月から続けてきた挨拶がもう最後になる季節が来たことを感じ、寂しくてたまりません。
 「残り少なくなった皆との日々を、仲良く、元気一杯で過ごそうね」と3月の初めに、私が提案すると、皆は、「うん!」と大きな返事をしてくれました。その思いを胸に、出発したのが、エキスポへのお別れ遠足です。
 いや、実際は、出発を前に、子ども達のテンションはすでに高まっていました。原因は、鞄に詰められた、たくさんのお菓子です。
 「コアラのマーチ持って来た人〜」「はぁーい」などのやり取りで、私達の声が書き消されるほどでした。
 さぁ、出発です。今回の遠足では、メリーゴーランドとティーカップに乗ることを、あえて子ども達には伝えずにいました。それには、理由があります。どうしても、皆に、期待する言葉があったからです。
 「あ!先生!ピノキオの乗り物がある」「メリーゴーランドや」と、私が待っていた言葉も聞けました。そう、発表会でもピノキオが乗っていたメリーゴーランドに喜んで欲しかったです。
 「さぁピノキオ、メリーゴーランドに…」と言うと、園内に響き渡る大きな、「乗ろう!」の声と皆の笑い声で一杯になりました。
 馬や馬車に乗った子ども達の顔は輝きで溢れ、大きく手を振る姿は、入園からの大きな成長を感じずにはいられませんでした。
 入園式の日、お母さんを呼び、泣き叫ぶ声が一番大きかったのがもも組でした。そして今、その声は、友達を想いやる、「大丈夫?」や、心から言える「ごめんね」、そして大きな笑い声へと成長を遂げました。子ども達の優しさ、素直さに感動し、お母さん方が温かく見守って下さることで、本当に多くのパワーをもらいました。涙腺が緩い私は、今も少し泣きそうになりながら、これを書いていますが、皆との別れの寂しさは、これから年中になる皆を思うと、楽しみが埋めてくれます。
 もも組の皆に出会えて幸せでした。皆が大好きです。ありがとうございました。


■いちご
 3月1日、待ちに待ったエキスポランドへの遠足です。少し前から、「エキスポ行くんやろ?」「行ったことある!」「いつ行くん?早く行きたい」と、とても楽しみにしていました。乗り物に乗れるという楽しみの他にもう1つ、皆が心躍らせていたのはやはりお菓子です。
 「バナナ持って来る!バナナ好きやねん」の言葉には、ついつい吹き出してしまいました。
 そして、いよいよ出発です。
 弁当とお菓子の入った鞄を大事に抱え、バスに乗り込みます。バスの中は、とても賑やかで外まで子ども達の声が響いているのではないかと思うぐらい元気満々でした。「バスごっこ」や、「山口さんちのツトムくん」の大熱唱です。
 「あっ、太陽の塔!」と、私よりも先に見付け教えてくれました。太陽の塔を見た途端、皆はその真似をして見せてくれました。口を尖らせ、両手を広げ、とても面白かったです。以前見た太陽の塔の後ろの顔も忘れていませんでした。
 「後ろはこんなんやで」と目を細めていました。皆とても上手いです。
 エキスポランドのゲートを潜ると、大きなウルトラマンが立っていました。
 「ウルトラマン好き!格好良いなぁ」と、子ども達はウルトラマンに釘付けです。アンパンマンやバイキンマン、白熊達が私達を笑顔で迎えてくれ、子ども達もとても嬉しそうでした。
 まず最初にティーカップに乗りました。皆全く恐がらず目の前のハンドルを回し続けていました。メリーゴーランドでは、少し恐がり、手すりにしがみ付いている子もいましたが、「楽しかった」と満足気に降りて来ました。
 皆揃っての写真も撮り、次はオロチランドへ「出発!」「進行!」です。沢山遊んだ子ども達は、「お腹空いたぁ」と、もうへとへとでしたが、「皆にプレゼントがあるよ」とお菓子を見せると目を輝かせ、元気が再び湧き出て来たようでした。「先生あげる」と、子ども達の優しさが感じられた一時でした。皆、持って来たお菓子を頬張り、嬉しそうな表情を浮かべていました。
 お腹一杯食べた後は、山型の滑り台の遊具で思い切り遊んだので、流石に疲れたのか、帰りのバスでは、可愛らしい寝顔を見せてくれました。
 いちご組の子ども達は、本当に皆元気で、何事にも真剣に取り組みました。この一年、そんな子ども達のお陰で、沢山の素敵な思い出が出来ました。年中でも、元気に走り回る姿が目に浮かびます。
 一年間ありがとうございました。 


■みかん
 いよいよ、ぱぴぷぺぽも最後になりました。
 「最近遠足ないねぇ」と子ども達がポツリと話をしていました。すると一人の子が、「もうすぐあるやん!!」と元気な声で答えてくれました。それからは、毎日子ども達の質問攻めで、「いつ行くん?」「次のお休み来たら?」と誰もが心待ちにしていました。
 さぁ、お別れ遠足当日を迎えました。朝から元気一杯に登園すると、さっそく報告会が始まりました。
 「お弁当持って来た?」「水筒ちゃんと持って来た?」と先生のような子ども達の姿に思わず笑ってしまいました。「私はラムネ持って来たよ」「僕はグミ持って来てんで」と、お菓子の話が一番盛り上がったのは言うまでもありません。私も話に加わり、お菓子名を聞いていると、「こんなお菓子あった〜」と子ども以上にはしゃいでしまいました。
 バスに乗って、いざ出発!エキスポランドに到着しても、それほど入場者もいなく、スムーズに乗り物に乗れました。まず、ティーカップに乗りました。
 少し怖がる子もいましたが、全員が笑顔で降りて来ました。「めっちゃ面白かったなぁ」の一言が飛び交い、次はメリーゴーランドです。
 馬に跨ると、誰もが背筋を伸ばしていて、とても頼もしく見えました。馬車に乗った女の子は、もちろん姫のようで可愛かったです。
 2つを乗り終えると、「お腹減った〜」と、急に腹ペコスイッチが入ってしまいました。
 「ジェットコースター乗れんで」「観覧車、前乗った」と沢山の話を聞いて、昼食場所で昼食を取りました。
 昼食後も滑り台を滑って遊びました。帰りのバスは、睡魔との戦いで、必死に眠気と戦う子ども達は、とても可愛かったです。
 部屋に戻ると、「また皆で行こうね」との一言に少し心が痛みましたが、今回は2人が欠席だったので、「今度は全員で行けたら良いね。」と、次回を楽しみにしているようです。
 1日入園を通し、改めて子ども達の成長を感じました。
 「ママに会いたい」「もう帰る?」と何度も尋ねて来る子ども達に四月当初の皆の姿を思い出しました。もう中くらい組になるんですね。優しいお兄ちゃん、お姉ちゃんになってね。
 1年間、ご家族の沢山の支援に幾度も助けていただきました。本当にありがとうございました。


■ぶどう
 最後のお別れ遠足は、エキスポランドに行ってきました。
 前日に、「お菓子、何持って来るの」と聞くと、「イチゴチョコ」「チョコボール」と嬉しそうな表情で話す姿は輝いていました。
 当日、エキスポランドに到着すると正面には、大きなウルトラマンが立っていました。ウルトラマンに、「おはよう」と手を振りながら元気に挨拶をして可愛らしかったです。
 乗り物の所に到着して順番を待っていると、「まだ?」と尋ねてくる姿からは早く自分達も乗りたいと思う気持ちが伝わってきました。
 メリーゴーランドでは、少し恐がっている子もいましたが動き始めると笑顔が零れていました。
 コーヒーカップでは、目が回るほどハンドルを、回して、外で待っていた私に手を振ってくれて、とても嬉しかったです。
 パワー全開で遊んだので自然と、「あーお腹空いた!!」と声が聞こえ、「今から弁当を食べに行くよ」と伝えると、「やったー!!」と復活していました。
 弁当を食べ終わると、待ちにまったお菓子の時間です。袋から大事に出し、しばらくすると、「先生、これあげる」とチョコやハイチューなど持って来てくれ、子ども達の優しさに心打たれました。
 お菓子を食べ終わった後は、オロチランドにある固定遊具で遊びました。丘のような遊具だったので、横に寝ながらコロコロと転がったり、滑り台のように滑って遊びました。
 「一緒に滑ろう」と誘ってくれたり、私が滑った後を追って、「キャー」と滑り抱きついてきてくれとても楽しかったです。
 帰りのバスの中では、眠ってしまう子や、「疲れた!」と言う子もいましたが、保育室に帰ると、「あー楽しかった」と呟く子や、「また、行こうね」と満面の笑みを浮かべている様子に感激しました。
 一年を振り返ってみると沢山の思い出で溢れています。
 入園式の日、お母さんの後ろで大泣きしている子や抱っこをされている子がいました。今でも鮮明に覚えています。日に日に逞しなっていく姿は、驚きと感動を与えてくれました。
 これから、年中・年長と沢山遊び、色んな経験して成長していく姿が楽しみですね。
 至らない点もありましたが、一年間温かく見守っていただきありがとうございました。


■ばなな
 最近、子ども達の間では、「中くらい組になったら○○組になりたい」と言う話題で盛り上がっています。その姿を見ると、大きくなったなという嬉しさと、もうばなな組ともお別れなのかという寂しさで、複雑な気持ちです。
 3月1日、年少で最後の遠足に行って来ました。エキスポランドは何度か行っていたのですが、今回は乗り物に乗れる上にお菓子を持って行けるので、子ども達は朝から興奮した様子でお菓子を見せてくれる子もいました。その後、鞄を持ったまま、「早く遠足へ行こうよ」と言っていたり、「お片付けまだ?」と聞きに来る子が何人もいました。鞄と水筒を持ち、エキスポランドの話しをしてたときには、「ジェットコースター乗れる」「お化け屋敷も行けるよ」と元気一杯に話している子もいれば、「お化け屋敷、怖い…」と少し不安そうな子もいました(実は両方とも乗らないのですが)。
 それからバスに乗り、エキスポランドに到着すると、子ども達は上を向いたまま、口は開きっぱなしで、周りを見回したり、ジェットコースターが自分達の頭上を通る度に、「キャー」と叫びながら、立ち止まってしまうので、なかなか前へ進めませんでした。
 そしてようやく、メリーゴーランドとコーヒーカップの所へ到着し、乗り込みました。
 大きな馬に乗り、少し緊張していたり、コーヒーカップで目が回っている子もいましたが、降りた後は皆笑顔で、「楽しかった」と声を揃えて言っていました。もちろん私達は酔いましたが。
 乗り物に乗った後は、待ちに待った弁当とお菓子の時間です。お菓子を友達と自慢し合ったり、交換したりと、とても賑やかでした。最後の遠足はまた皆との楽しい思い出となりました。
 初めは、寂しくて泣いていたり、着替えも自分で出来なかった子ども達が、今では自分のことをきちんと自分でしたり、友達と仲良く遊んでいる姿に、一年間で本当に逞しく成長されたなと感じ嬉しいです。そして一人一人のパワーが溢れた、元気一杯のこのクラスが大好きです。皆と一緒に成長出来、沢山の思い出も出来、とても素敵な一年になりました。
 いつも近くで温かく見守り、支えて下さり、本当にありがとうございました。