かなりや
 「明日はピアノ間違えんといてね」
 発表会前日、今まで私がいくらピアノを間違えても文句一つ言わなかった皆に言われた一言です。かなり応えました。きっとずっと言いたかったのに、子どもなりに気を使ってくれていたのだと思います。そう、いつも最後バシッと決まらないのは私のピアノのせいでした。
 当日、一人の子が熱があるのに本番だけ来てくれるという知らせを受け、本番前に緊急会議です。
 「○○ちゃん、いつもより小さな声しか出ないと思うから皆がその分声出そう!」「分かった!」「○○ちゃんのお母さんも後から送ってきてくれるから、後ろの方でしか見られないと思う。だから1番後ろまで皆の声を届けようよ!」「分かった!」「あとさ、今日、先生、皆のこと見ないから、ピアノ間違えないで弾くから!今までごめん」「いいよ!」「任せて!」「分かった!!」
 話をしていると、ばなな組に移動する時間になりました。○○ちゃんもきて全員揃い、待機です。
 「○○ちゃん来てくれてありがとう」と言うと、全員が次々に、「ありがとう!」と言い出し、感動しました。
 「泣くのは早い!!」「泣き虫!」と怒る皆が可愛くて、「違う、皆のこと大好きすぎてさぁ…」と伝えるしか出来ませんでした。
 そして本番、皆気合い十分です。
 発表会中出てくるはずの所で出てこないなどのハプニングは沢山ありましたが、エンディングの歌、大きな声で歌い始めた皆に涙で楽譜がにじみそうになりぐっとこらえました。
 沢山の拍手を頂き、部屋に帰ると、子ども同士で、「なんか泣きそうやったー」「俺もー!」と凄く嬉しそうで、「心がひとつ」ってこれかぁなんて思いました。
 合唱のときも、歌いながらあくびをする子や慎重に歩いていく皆を見て、愛しいとさえ思いました。
 発表会が終わってから、「ヘレン感動したよ!」「ずっと泣いてた!」と本当に沢山の人に誉められました。けれど、私の頭には、音符の行列しか残っていません。なんて情けない担任でしょう。
 後で聞くと、バケツの水をかけるシーンで、裏方の教師がバケツを片付けてしまっていたらしく、気付いた子ども達が教師に言って皆で廊下を走って取りに行ったそうです。
 「間に合った?」と聞く教師に、「ううん。だって先生、何回も繰り返してピアノ弾いてたもん」と答えたそうです。
 そんな皆のことも分かっていなく、気付くといつも子ども達に助けられていました。
 皆とだから素敵な発表会が出来たと思います。 残り少ない日、だけどイベントは満載です!まだまだ、みんなとの思い出は増えそうです。


あひる
 発表会本番直後、幕の中に消える子ども達の姿に胸が熱くなり、エンディングの曲が頭から離れませんでした。
 客席に向かってお辞儀をした後、子ども達と合流すると、なんと皆も、「忘れ〜ないで」と口ずさんでいました。同じ気持ちなんだと嬉しくて笑い合いました。発表会を通して、クラスの全員が私も含めて、心から1つになれたと実感した瞬間でした。
 しかし、ここまで作り上げる過程には、本当に色々なことがありました。
 「殿様、最悪!」、「本当に大嫌い!!」とある日、大ブーイングが起こりました。
 理由を尋ねると、「だって、約束を守らないで、お金で解決しようとするやん」「スーホが貧乏だから態度変えたしな」「それに言うこときかない白馬を射殺せって命令するから」と必死になって説明しています。人を見た目で判断する殿様への嫌悪感をしっかり抱いています。あまりの様子に殿様役を誰もやりたがらないのではと心配になるほどでした。
 だから、翌日、役を決めるときは、内心どきどきしていましたが、意外にも割り切って希望する子が多くいました。悪役を演じるのも楽しいようで、「ここで襟を掴んで脅したら?」、「大声で偉そうに言おうや」などと殿様役で集合して演技研究をしていました。
 エンディングの歌が大好きな皆は、ある日曲名を尋ねにやって来ました。
 「一期一会だよ」と伝えると、「苺一円?」、「違う、一期一会だよ!」、「苺一円!苺一円!!」と大合唱が始まりました。
 その日の午後、「一期一会って、一生にただ一度会うことなんだよ」と説明すると、「な〜んだ、そういうことか」と納得していました。
 その曲を、白馬が死んだ後から使っています。
 「スーホも白馬も、お互いが1番大好きなんだよね」と言うと、「うん、僕とお母さんと一緒や」とある子が続き、皆頷いています。
 「じゃぁ、スーホは白馬が目の前で死んだとき、どんな気持ちになるんだろう?」と投げ掛けると、少しの間沈黙が訪れました。
 その後、沢山の予想が出ましたが、クラスで出した答えは、「死んですぐはまだ温かいし、信じられないけど、だんだん冷たくなっていくから死んだって分かって、でもそれが嫌で悲しくて、会いたくて泣く」でした。
 私の考えと全く同じでした。こうして作った最後の場面、毎回涙を堪えてピアノを弾いています。「ずっと、永遠に!」の最後のセリフのようにいつまでも皆の心に残りますように。
 温かい拍手をありがとうございました。
 

つばめ
 先月のぱぴぷぺぽにも描きましたが、発表会作りが始まった当初、マシュー役は女の子も立候補するほど大人気でした。
 そんなマシュー役がなくなると決まったのは発表会作りも後半に差し掛かった頃でした。正直ショックでした。マシューは赤毛のアンにはなくてはならない存在だったからです。でも、このまま進めてしまうと40分を越えてしまう作品になってしまいます。そんなに長時間も発表するのは無理です。ですから、マシューをギルバートに変えた方がよくなると思い子ども達に伝えました。
 すると全員が猛反対です。
 「えー!!嫌やー!」「絶対マシューはいるって!」「マシューもギルバートもやりたい!」
 予想以上に反対する皆からは、マシューを大好きになってくれていたんだなと伝わり嬉しくて涙が出そうになりました。
 「ちょっとの場面だけでもいいからマシュー出したい!お願い!」
 まだ抗議はおさまりません。
 私も園長からそう言われて悲しかったこと、でも時間のこと、駅で出会う場面も畑の場面もマシューでもギルバートでも出来る皆はラッキーなこと、そして何よりも皆がマシューに出会えて好きになってくれて嬉しいと伝えると、渋々納得してくれました。
 いざ再出発してみると、意外にも皆ギルバートになって演じてくれ、台詞もマシューの優しい、「こっちだよ」から、「こっちだぜ」にしようなど次々意見が出て来てスムーズに進められ私もほっとしました。もし、初めからマシューがギルバートで作られた赤毛のアンだったら先日見ていただいた発表会にはならなかったでしょう。
 色々なことがあった発表会も完成し、初めて講堂で最初から最後まで通した日、一人の子が、「最後の歌のとき皆の心が一つになってるってわかって泣きそうになった!」と言ってくれました。
 すると、「皆で心を一つにしてよかったな」「発表会って楽しいな」と嬉しい言葉を沢山耳にしました。
 この発表会を通し更に皆で心を一つにする楽しさ、強い心を持ってくれたんだなと思い本当に感動しました。
 発表会当日も、「最高の赤毛のアンを見せる」と意気込む皆が可愛かったです。私も早く見てもらいたい気持ちで一杯でした。本番、皆のパワーが伝わり自然に笑顔が溢れていました。こどもの力ってすごいですね。
 終了後、「暑ー」「緊張した!」と言いながらも大満足の笑顔でした。
 この一ヶ月半で急成長した子ども達を温かく見守って下さり、そして大きな拍手をありがとうございました。


ぺんぎん
 発表会では、温かく見守って下さり本当にありがとうございました。無事に終えられたこと、また何よりも、33人全員で発表会当日を迎えられたことが嬉しかったです。
 発表会を控えた週の始めに8人も欠席児が出ました。次の日も7人の休みが出て、聞けば登園してくれた子ども達も週末には体調を崩していたようです。こんなに休みが出たのは、この一年でも初めてのことでした。
 高熱を出しながらも、「幼稚園に行きたい。発表会をしたい」と、家でお母さんに訴えていると聞き、胸が締めつけられるような思いになりました。
 講堂で発表会前に出来る最後の日にみんなで話し合いをしました。
 「今日最後の講堂だよ」と、話し始めると、「休んでる子の分も頑張ろう!」「お父さん役、少ないけど大丈夫!」「先生!大丈夫やで」と、みんなが返事をしてくれました。私が言うまでもなく、みんなちゃんと分かってくれていたのでしょう。
 その発表会、役によっては3人になってしまうこともありました。それでも、3人でやり切っていました。
 また、役でない子までがセリフで手伝い、舞台の横から一緒になって足踏みをしたり、見えない所でちゃんと演じてくれていました。みんなの思いは1つになっていたのですね。きっと休んでいる子ども達も、家で応援してくれたことでしょう。
 こんな直前の状態だったので、発表会当日、「全員でムラーランしたい」と、ただ願うばかりでした。
 前日に休んでいた子に電話をすると、「大丈夫!」「行きます!」と、お母さん達から心強い言葉が返ってきました。お母さん達も出席出来るようにといろいろご配慮されていたと思うと、本当に感謝の気持ちで一杯です。
 また、休みが多いことを知り、「先生、大丈夫?」「全員でしたいね」と、声を掛け、心配して下さったお母さん達にも助けられ、当日を迎えられました。本当にありがとうございました。
 ですから、全員出席で迎えた発表会当日は、それだけでもとても嬉しかったです。子ども達の思いも同じで、「先生、早く発表会したい」と、みんな大張り切りでした。
 いよいよムーランの始まりです。
 子ども達のセリフや歌を聞いていると、ピアノを弾きながらも、何度も涙が出そうになり、それを止めるのに必死でした。
 合奏ではみんな真剣に、見て下さっているお母さん達に想いが届くようにと立派に歌ってくれました。
 4月になると、みんな1年生です。残り少ない日々を大切に、楽しい行事が一杯あるので、子ども達と過ごしていきたいです。勿論、お母さん方も楽しく過ごしていただきたいです。


うぐいす
 今日は研修会でした。
 服装に登園時間、バスの顔触れ、あひる組への登園など、いつもと違う朝の空気に、子ども達は心地良い緊張感に包まれているようでした。
 皆で挨拶をした後にこう告げました。
 「エンディング、少し変えたいんだけど」
 突然そんなことを言われ、子ども達は困惑気味…ではありません。
 「いいよ!」「どう変える?」「もしかして5場面?!」と、むしろ嬉しそうなのです。やってやると言わんばかりの表情で皆の視線が時計に集まりました。
 「先生、時間は?」「あと1時間!」
 疑問符が飛び出しそうな展開ですが、誰一人動転なんてしません。3学期が始まりそうして歩んできたからです。
 「先生、ビデオ観た?」「園長先生は何て言ってた?」
 講堂で発表会をした翌日は必ずこの言葉で一日が始まりました。その都度やり直し、表現を深めては講堂に行くの繰り返しです。中でも、仲間が身代わりになる場面は相当の時間を費やしました。一度に3役がフロアーに出てきます。その構成がどうしてもごちゃごちゃしてしまうのです。
 また、部屋では上手くいっても、広い講堂ではそうはいきません。妥協したくないけど、これ以上違うパターンでやっても子ども達を混乱させるだけではと悩み、うやむやのまま過ぎていきました。すると、「先生、あそこはどうなん?」と子ども達の方から詰め寄られたのです。そんな強い思いを目の当たりにし、正直に話さずにはいられませんでした。悩みをそのまま、時間がないことも付け加えました。
 子ども達は口を揃えて言いました。
 「やれるだけやってみたらいいやん!」
 胸に引っ掛かっていたもやもやが、スーッととれた瞬間でした。私も一人じゃないんだ!
 さぁ、今日急遽手直しをしたエンディングです。 ホタルの光が一つずつ登場し感動の予定!のはずなのに、光が出てきません。やはり無茶だったかと動揺し、ピアノの音を外してしまったそのときです。光が、正に射し込んだのです。
 そして、そこへ、「みんなー!」と仲間に乗せられたとべないホタルが無事合流しました。
 予定よりズレたためメロディーが足りなくなり、「ごめん。もう一回弾くわ」と思わず口走ってしまった私に合わせて、最後の歌声が響きました。
 この光景こそ、うぐいす組の毎日であったと思うと、熱いものが込み上げてきました。
 そして、おじぎをし、「よくやったね」と皆の元へ駆け寄ると、「先生も頑張ったよ」の言葉をくれました。
 「仲間に感謝」です。
     ー幕ー


はと
「やったぁー!!」
 これは、クラス全員分の歓声です。
 そう、この声が部屋中に響いたのは、お母さん達が見に来て下さる発表会当日の、1週間前のことでした。
 始業式から始まった発表会活動は、毎日のように続きました。それでも皆からは、「飽きた」なんて言葉は一度も聞かれず、「今日は、どこの場面からする?」「何時から、発表会する?」と楽しみにしている姿を、毎日見せてくれました。その姿はいつも私に、よしっやるぞ〜!と気合いを入れさせてくれました。
 もちろん、毎日順調に進んでいた訳ではありません。年長とはいえ、まだまだ小さな子どもですから、気分が乗らなくなってしまったり、自分の出番がない時には、ふざけ出したり、お喋りをし出したりすることもありました。そうなってしまうと、クラス全体の雰囲気が悪い方向へと進んでしまうのです。
 こんな状況がピークに達していたある日、本当に最後まで作り上げられるのか、間に合うのかと不安になり、焦る気持ちを皆にぶつけてしまったのです。途中で投げ出してしまいたいとさえ思ってしまいました。
 どれくらいの時間を皆と話していたでしょうか。上手く皆を引っ張っていけない悔しさからか、次第に目からは涙が溢れてきました。
 そんな私の姿を見て、皆は何を思ってくれたでしょうか。「ぐすん」と鼻をすすったり、小さな手で目をこすりながらも、私の方を真っ直ぐ見つめてくれる幾つもの姿がありました。
 そして、震える小さな声で、「先生や皆と一緒に、発表会を作りたい」「最後までやりたい」と言ってくれました。他の子ども達も、真っ直ぐな瞳で、大きく頷いていました。
 この子ども達となら大丈夫と、もう一度背中を押してもらえた気がしました。
 その日からの皆の姿は、何だって出来るんだと感じさせてくれるほどやる気と気合いに満ち溢れていました。
 そして、エンディングまで作り上げたときに聞かせてくれたあの歓声は、喜びや嬉しさで一杯だったはずです。そのとき感じた気持ちは、この先ずっと忘れないでいて欲しいです。
 いろんな思いを抱きながら全員で一緒に作り上げた「ナイチンゲール」は、子ども達だけでなく、私にとってもすごく大切な宝物です。
 当日は、そんな宝物をお父さんやお母さんに披露出来たと、とても満足だと言っていました。
 緊張し過ぎて、ピアノを間違えた私を、笑顔で許してくれた子ども達の優しさに乾杯!


かもめ
 沢山の温かい拍手に包まれて、子ども達にとっても、私にとっても一大イベントであった発表会が終わってしまいました。
 夏休み前に渡されたショパンの楽譜を見つめ、この曲で一体どんな作品が出来るのだろうと期待と不安で一杯になったときのことを、つい最近のことのように思い出します。
 真っ白だったその楽譜は今では皆と考えたセリフや動きが書き留められて、真っ黒になりました。皆の想いと共に様々なドラマも詰められた特別な楽譜です。
 発表会活動は私にとってとても大きな物を与えてくれました。
 ある場面を作っている途中、皆の表現に私のピアノがなかなか合わせられずに、同じ場面を何度も作り直しました。その度にピアノも変わります。皆を混乱させてしまうことも少なくはありませんでした。
 それでも皆からは、「えー」というような不満の声はひとつも聞こえて来ないのです。
 「また考えようよ」「皆で力を合わせたら大丈夫だよ」「じゃぁさ…」と優しく笑いかけてくれる皆を前に、自分の力不足に対して申し訳ない気持ちと悔しさで一杯になりました。
 そんな担任を32人の子ども達はいつも支えて助けてくれました。感謝の気持ちで一杯です。
 一人では出来ないことも皆となら出来る、誰かを思う気持ちが人を強くしてくれる、この発表会活動を通して皆が教えてくれたことを私はエンディング曲の歌詞にしました。その歌を皆が笑って歌ってくれます。
 「先生、ピアノ頑張ってね」と声を掛けてくれる女の子に続き、「間違ったらあかんで」と男の子が続きます。
 発表会中、ピアノの席からは舞台袖で待機している皆がよく見えます。出ていないのにその場でポーズを取っていたり、次の役の友達のために小道具を用意してあげたり、皆で作ったのだと感じさせてくれる瞬間です。そして目が合うと笑って頷いてくれるのです。
 最後の合奏では客席の方を向いて堂々と歌うブレザー姿の子ども達に胸が一杯になりました。ちらっとこちらを見ては笑ってくれる姿に涙を止められませんでした。
 きちんと礼をして一人ずつ退場していくのを見ながら心の中で、「待って、まだ行かないで」と叫んでいました。でも、こんなことを言ったのでは、いつも前を向いている皆に笑われてしまいますね。
 残り僅かの日々を大切に、大切にして、沢山笑って過ごしたいです。
 最後になりましたが、温かい拍手と笑顔をありがとうございました。




    

ひつじ
 発表会では温かい拍手をありがとうございました。
 発表後、子ども達は沢山の拍手をもらい、晴ればれとした表情をしていたのが印象的です。
 本番当日は登園すると、いつも以上に気持ちが高ぶっていて、飛んだり跳ねたりしていて大騒ぎでした。
 直前に皆で話をしてから講堂へ向かったのですが、「セリフ、大きな声で言う」「ポーズもかっこよくする」と子ども達から自然と聞こえてきて、気合い充分なのが伝わってきて、私もパワーをもらいました。
 幕の裏で準備すると、「緊張してきた」と少し弱気な子もいましたが、「皆で力を合わせたら大丈夫だ」と子ども達を信じていました。
 さぁ、開幕です。
 初めて人の多さに驚き、客席の近くまで行けない子もいましたが、徐々に雰囲気にも慣れ、声も大きくなっていくのが分かりました。
 私がピアノを弾いていると舞台裏で準備している子ども達が見えるのですが、出る前に私を見て、「うん」と頷いてからフロアーに勢い良く出てくる子ども達もいました。この瞬間に、子ども達との一体感がより一層感じられたのが嬉しかったです。
 そして、大好きな歌はいつも以上に張り切っていて、こちらまで興奮してしまいました。
 初めて歌った日から、自由時間にも歌詞カードを見ながら歌っている子も沢山いました。歌詞の意味を良く考え、全身で心を込めて表情まで表現している子もいて、子ども達の表現力に圧倒されました。
 特にエンディングの元気良さは格別でした。
 笑顔で歌っている子ども達を見て、今まで私の力不足で何度も作り直したときも、子ども達は力一杯取り組んでいたことなど思い出し、胸が一杯になりました。
 この発表会で、皆で作り上げる楽しさを感じ、友達と助け合って協力することを、子ども達も自然に感じ取ってくれたのではないかと思います。
 発表会のテーマ「モモ」で壁面も作りました。
 子ども達は、「花の時計を作りたい」と意気込んでいました。グループで1つずつ作ったのですが、数字の部分まで画用紙を切って貼るとは思ってなかったので驚きました。もう年長児の作品のようでした。
 もうあと1ヶ月でこのクラスも終了です。最後のリレー大会も皆とても楽しみにしているので、応援宜しくお願いします。


くま
 「沢山の観客に驚くかな。やっぱり緊張してしまうかな」
 皆が休みの2日間、他のクラスの発表を見る度に皆のことを考えていました。客席に着いてからのお母さん方も、私と同じように考えられていたことかと思います。
 でも、出番を待つ皆は、待機しているばなな組、つばめ組でも、とてもリラックスした様子でした。
 発表会前日の19日には「格好いいところを見てもらう」「強いアスランでガォって言ったらお客さんびっくりするで」などと、真剣な眼差しで意込みを聞かせてくれて、とても頼もしく感じました。
 なかでも、「皆で心一つにしてやる!」という意見が出たときは、涙が出そうになりました。
 作品を作る過程で、皆に分かりやすく音楽を伝えられなかったことや、何度かの変更があったときも、「オッケー!」とすぐに変更に応じてくれた皆の顔が浮かんできました。そんなとき、いつも「心一つ」を見せてくれた皆に何度も力をもらいました。
 19日は、そんな皆の頼もしい眼差しに対し、涙目になる担任は、「先生、泣いてもいいで〜」と言われる始末で、どちらが教師か分からなくなってしまうほどでした。
 当日、つばめ組で待機している間は、なぞなぞをしたり、絵本を読んで待っていました。隣でぶどう組やはと組の発表会をしているからと、とても静かに待ってくれていました。本番直前といった張りつめた緊張感もなく、とても和やかな空気が流れていたのがとても印象的でした。
 そして、「ナルニア」の発表を終えた皆の感想もとても印象的でした。
 「講堂、暑っ!」
 皆の第一声がそれだったので、思わず笑ってしまいました。でも、その言葉から、皆が楽しんで発表を終えたこと、力一杯演じてくれたことが分かり、みんならしくて、とても嬉しかったです。
 合唱前の皆は、「パパとママの歌やから優しい気持ちで歌う」と言ってくれていました。皆の想いはお母さん方に届いたでしょうか?
 合唱を始めた頃は、整列して歌うとドキドキする、と言っていた子も、しっかり客席を向いて丁寧に歌ってくれているのが分かりました。
 退場のとき、隣の子と列を合わせようと慎重に歩いてくれていた子も沢山いました。何気ないことですが、皆の心が寄り添っていくのを随所に感じられた発表会でした。
 間もなくこのクラスも終わり、年長へ進級となりますが、皆とこの1年の締めくくりとなる発表会活動が出来て、本当に幸せです。
 「アスラン大好き!くま組大好き!」


しか
 「心はひとつ」「本気」「元気よくやる」
 どれも発表会当日の出番直前、つばめ組での待機の際に子ども達が手の平に書いて飲み込んだ言葉です。しか組で、約束事や大切な言葉を手に書いて飲み込むのは日常でもよくやっているのですが、この日は、「今日は何て書く?」「沢山食べといた方がパワー出るんちゃう」と誰からか会話が始まり、話し合いの結果、冒頭の三つに決まりました。
 ただいつもと違ったのは、一文字一文字を本当に書いているかのように丁寧に書き、飲み込んだ振りをするたびに、小さく、「よしっ」と意気込んだり、力強く頷く子が多かったことでした。皆もやはりいつもと違うものを感じているのだと思いました。
 でも、「早くやりたいな〜」と言う皆に、「本当はちょっと緊張してるんじゃない?」と少し意地悪な質問をすると、即答で、「全然してない!」「先生だけやん」と言われてしまいました。
 「実は心臓が一つじゃ足りないくらい、どきどきしてる」と明かすと、「先生が笑ってなかったらお母さん達心配するで」「いつも上手にピアノ弾けてるから大丈夫」「先生頑張れ」と反対に励まされてしまいました。いつもこうして皆に助けてもらってばかりです。
 皆の笑顔と言葉に、私もパワーをもらい、最後に、全員とハイタッチをして講堂へ入りました。発表会中は、「しか組」ではなく、「インディー・ジョーンズ」の世界が広がり、伸び伸び、生き生き表現する皆の姿に胸が熱くなりました。
 時折、私を見てニヤッっと笑ったり、頷いたり、舞台袖で口に手を当ててニヤニヤしている姿は何とも愛おしく、そのお陰で私もリラックス出来ました。
 この日を迎えるまで、順調に進む日ばかりではありませんでしたが、このクラスで作り上げた作品とこれまでの過程を、とても誇らしく感じました。このクラスだから出来たと心から思っています。
 欠席なしの32名全員で当日を迎えられたことも嬉しかったです!
 私の力不足さに反省点と課題は多く残りましたが、皆は最高に格好良くて輝いていました!
 お家の方も、年少からの成長が感じられたのではないでしょうか。温かい拍手をありがとうございました。ミニミニ発表会を、楽しみにしていて下さいね。
 このクラスとも残り一ヶ月弱となりましたが、時間を大切にし、皆と一緒にいられる幸せを実感しながら最後まで思い切り楽しみます!


りす
 ご父兄が見に来られた発表会、この日の発表会は普段よりも増して格別でした。本当の意味で心が1つになれたように思います。
 普段から行なっていても、出だしの部分で、その日の子ども達のやる気が大抵分かるのですが、この日は幕が開いた瞬間からぞくっとしました。一つ一つの動きや声、目の輝き、全てにおいて今までで一番のやる気がびんびん伝わって来たのです。
 一つ一つの動きに気持ちを込めた演技、真剣な表情は見る者を感動の渦に巻き込みます。子ども達の演技はその魅力をたっぷりと持っています。
 私は、この日の発表会が一番楽しかったです。それは、ピアノを弾いてる私も含めてクラス全員が一つになれたからです。
 発表会をしている際中に楽譜がかすんで見えなくなったのは今年が初めてでした。そのぐらい子ども達に感動させられたからです。
 でも今は泣くときじゃない、子ども達の熱いエネルギーをたくさん感じ、最後の最後まで子ども達と共に素晴らしい発表会にしようと、ピアノを弾きながら心に誓ったことは、いつまでも忘れません。
 33人と教師1人が一つになれる一体感、この感動は担任にしか味わえません。ぞくぞくするようなこの感動をくれる子ども達に感謝し、幸せに思います。33人の子ども達とで作り上げた「宝島」は、私の大切な宝物です。
 宝島の発表会が終わったあと、合唱をするまでの時間をばなな組で待機していました。
 子ども達は、発表会の興奮が冷めやらぬ口調でそれぞれに、「お母さん泣いてたでー!」と嬉しそうに教えてくれました。
 発表会が始まる前に皆で約束した「見に来てくれた人達を感動させる演技をしよう。喜んでもらえる発表会にしよう」の想いは見事に達成できたのです。
 皆のとびきり嬉しそうな喜びに満ちた顔を見ていると、先程こらえた涙が急に溢れ出してきました。
 子ども達は、聞かなくても私の涙の理由を分かっていたようです。私の手をぎゅっと握ってくれたり、抱きついてくれたり、友達と顔を見合わせて嬉しそうな表情をしています。
 今年の発表会で流した最初で最後の涙は、喜びの涙でした。
 子ども達は、宝島の発表会で、様々な困難に立ち向かい最後には宝物を手にします。このストーリーと同じく、宝島の発表会を通して皆で力を合わせて一つのものを作り上げる喜びや、感動、達成感などたくさんの宝物を手に入れたはずです。
 その宝物を心の中でずっと大切にしてほしいというのが、このテーマを選んだ私の思いです。
 たくさんの感動をありがとう。


ぱんだ
 発表会当日、「お早よう!」と、いつもと変わらない笑顔で皆、登園してくれました。
 部屋で発表会を少しして、「じゃぁそろそろ講堂に行く時間だね。皆、今日はお家の人が見に来てくれてるよね?大きな声で歌えるかな?」と話していると、「先生!今日の発表会は、どこ(の場面)からするん?」と聞く子もいました。
 「今日はせっかくだから、全部見てもらおうよ。初めからするんだよ」と伝えると、「え!今日は初めから最後までするん?!えー!」と、嬉しいのと恥ずかしいのとで、ますます笑顔が増えました。
 発表会の順番が1番だったので、あっという間に出番になりました。
 「皆、元気一杯ね!」と緊張をほぐそうと思って声を掛けると、「先生もピアノ頑張ってね!間違えちゃだめだよ」と私の方が励まされてしまいました。
 本番に強い子ども達は、いつも以上に元気一杯に発表してくれました。
 発表会が終わると、次は合唱です。
 皆、早く歌いたいのか、「なぁ、いつになったら歌うん?」「まだ聴いてもらわんの?」と待ち遠しかったようです。
 沢山の拍手もいただけ、大満足のようでした。ありがとうございました。
 ミニミニ発表会では、役替えもして、今度は違う役を見てもらうと伝えると、「やったー!」と喜んでくれました。
 「俺、次はお姫様しよーっと」と言ってくれる男の子もいました。その役ならではの楽しさも分かってもらえたようです。ミニミニ発表会ではどんな『アラジンと魔法のランプ』になるのか、楽しみにしていて下さいね。
 リレー大会に向けてのチームを発表しました。
 「今度はこのチームで走るよ」と伝えると、「え!またリレーするん?」「イエーイ」と、皆大喜びでした。
 今回は、自分達のチーム名を自分達で決められるので、皆、真剣に話し合って決めてくれました。どうなるか、今から楽しみです。
 雛人形製作もしました。
 職員室に見に行くと、「うわー!」と皆、目を丸くして見ていました。
 部屋に帰って作るときは、「あんなに可愛いく作られへん」と言う子が多かったのですが、「自分のだから自分が思うように作ったら良いんだよ」と伝えると、皆、ニコニコしながら作り、「ほら見て!」と自信を持って見せてくれました。また持って帰っていただくので見てあげて下さいね。


ぞう
 発表会前日、「明日は…」と私が話し始めようとすると、「知ってる!発表会やろ」、「パパ来る」や、「おばぁちゃんも来るで」と一斉に聞こえ、その表情からは楽しみで仕方がない気持ちが伝わって来ました。
 当日は、いつも以上に満面の笑みを浮かべて登園する子が殆んどで嬉しかったです。
 部屋で発表会を行なうと、声もポーズもやる気に満ちていました。そのやる気充分のパワーに圧倒されました。
 まずは、ばなな組に移動し、待機します。
 「男の子、女の子」と並ぶために呼ぶと、「えっ、もう行くの?」「やった〜」と大喜びです。
 ばなな組に移動し、「ここは講堂に近いけど、大きい声出してもいい?」と聞くと、「駄目!だって聞こえちゃうもん」とすぐに理由まで答えてくれました。
 「どうする?さっきの続きする?」「うん!」「ピアノ弾けないから、先生、歌うけどいい?」と聞くと、「うん」の2つ返事でした。
 音を出さないようにしながらも、力強い牛魔王や孫悟空一行にとても楽しく、私もワクワクしていました。
 そして、前のクラスが始まったらつばめ組で待機します。
 つばめ組には、いろいろな小道具が並び、教師も沢山いて一瞬驚いていましたが、すぐに元気に戻っていました。
 「そうだ、さっき凄い声が大きくて格好良かったんだけど、講堂って部屋より…」と言いかけると、「広い」「だからいつもより大きい声、出さないと駄目!」と答えてくれ、『さすが年中になるとよく分かっているな』と安心しました。
 発表が終わった後、ばなな組に戻り、「凄い良かった、本当に良かったよ」と話すと、自信に満ちた満足そうな表情を見せてくれ、私も嬉しくホッとしていました。
 すると、「先生、歌は?」と1人の子が聞くと、他の子も私に注目して答えを待っていました。
 「うぐいす組が終わったら、行くよ」と伝えると、「やった〜」と再び大喜びだったので、「どうする?歌う?」と聞くと、「歌う、歌う」と並んで歌ってくれました。
 つばめ組に移動して絵本を読んで待っていると、「先生、まだ?」「早く歌いたい」という声に、これなら大丈夫!と安心していましたが、幕が開くと皆緊張していて、大丈夫かな?と思いましたが、『時計よ眠れ!』が始まるといつもの皆が戻って来て良かったです。
 私が皆をやる気にする、というよりも皆が私にパワーをくれた一日でした。
 この皆と孫悟空が出来て本当に良かったなと嬉しく、幸せだなと感じ、思い出す度に涙が出て来ます。ありがとうございました。


きりん
 時間が経つのはとても早く、もうすぐ春がやって来るのと共に楽しいきりん組での生活も少なくなってきました。
 皆と過ごす時間もあと少ししかないことを話すと、「嫌だー」「きりん組がいい」などと口々に話していて、凄く嬉しかったです。
 始まった頃は皆と仲良くなれるか不安で一杯でしたが、今は離れたくない気持ちで一杯です。
 発表会がありました。
 発表会前の火曜日にいよいよ家族の皆が見に来てくれる発表会があることを伝えると、「かっこいいとこ見せたい」「お父さん来るんやで」と興奮気味に話してくれて驚きました。
 それからは、皆、張り切って興奮していて、挿入歌やエンディングの曲を自然に歌い出したりと、帰るまで興奮は静まりませんでした。
 発表会当日、2日間休みだったので忘れていないだろうか、観客席が一杯で驚いていつもの皆が出せないのではないだろうかと不安になっていました。
 時間が近づいてくるにつれて、部屋に皆が集まってきたので、ピアノを弾いていると、自然に動き出して楽しそうに発表会をしている姿を見て少し安心しました。
 2日間休みだったためかいつも以上に元気一杯で飛び跳ねていて面白かったです。
 本番の時間が来ました。
 子ども達より私の方が緊張していて、自然な笑顔も出ない状態でいざ出陣です。
 曲を弾き始め、皆が登場して来てからいつもとは違った空気を感じました。そこで一気に不安も吹き飛んでいったのです。皆の表情を見ると、生き生きしていてとても真剣で、セリフも歌も大きな声で力が湧れていました。役になり切って表情や動作もどんどん変化し、堂々としていて圧倒されました。いつもの何倍もかっこ良い姿を見て感動し、目には涙が溜まり、楽譜がぼやけてよく見えなくなって一人で焦っていました。
 予想外の展開で初めは驚きましたが、途中からは緊張もせず、皆と一緒に心から楽しんで興奮してピアノを弾いていました。
 皆と一緒に楽しめたのと一体になれた嬉しさで終わった後は涙が止まりません。その姿を見て、笑われましたが、皆も嬉しそうで満面の笑顔でした。
 合唱が始まる前も、小さな声で自然に歌い出し皆の気持ちも一つでした。
 発表会を通して、クラスがひとつになり、全員で楽しめて凄く良かったです。残りの時間も、皆で一緒に楽しんで毎日笑顔で過ごしたいです。そして皆との思い出を最後の最後まで沢山作りたいです。




    


■すいか
 「トトロ動かないし人形やで」「喋らんしな」「でもこんな大きいの本物のトトロに決まってる」と子ども達同士で、ずっと部屋にいるのに、じっと動かないでいるトトロに疑問を持ち始める子どもが出て来て、色々な思いが行き交いました。
 発表会予行の日、部屋にいるはずのトトロがいません。
 「あーあー、トトロ帰っちゃった。皆が意地悪したからかな」とトトロがいなくなり、広くなった部屋にガッカリされている子どもが多くいました。
 「トトロね、皆が講堂でしている発表会も見て見たいから、一度家に帰る」と言っていたことを伝えると、「じゃぁ、またトトロ来てくれるん。やったー」と満面の笑顔で喜んでくれ、私も嬉しい気持ちで一杯になりました。
 講堂で発表会をしていると、家に帰ったはずのトトロが幕の中から姿を表し、子ども達は大興奮で発表会どころじゃないと言う様子で、客席を向かず、トトロに目を奪われ笑顔一杯に喜ばれていました。
 また、そのトトロが動いて、一緒にジャンケンやダンスをしているから大変です。子ども達は、驚きを隠せない様子で、目をパチクリさせる子、飛び跳ねて喜ぶ子、笑顔が絶えませんでした。その姿はとても可愛らしくて心が和みました。
 部屋に帰ってからも、トトロのことで持ちきりです。「やっぱりトトロは本物やった。だってピースしてたもんな」と、それからは誰一人としてトトロを人形だと言う子がいなくなっていました。年少の可愛いところだなと微笑ましかったです。
 発表会当日、「先生、ピアノや台詞を間違えたらどうしよう 」と教師が弱気で、子ども達に、「先生やったら大丈夫!助けてあげる」と逆に勇気付けられました。子ども達の優しい言葉にとても感動しました。
 入場の、「メイちゃん、はーい」の掛け声と共に講堂に入って来たのは良いのですが、観客の多さにビックリして戸惑っている子もいて、少し心配になりました。でも、暫くすると、不安も薄れたのか、可愛く、元気なメイちゃんにっていましたね。
 最後の猫バスの場面では、子ども達だけでバスを作り、力強くエンジンを掛け、走って行く姿に感動しました。
 この場面を初めてした頃は、誰が先頭になるかでもめていたのが嘘のように、格好良く猫バスを作っていて、成長したのを感じ、嬉しかったです。 ひとつ残念なのが、30人全員で参加出来なかったことです。ミニミニ発表会では、全員で出来るといいなと思っています。また、楽しみにしていて下さい。


■ぶどう
 雪が降り積もる日が多くなりました。けれど、風邪を引く子も殆どいなく、元気一杯に登園してくれます。
 豆まきの日は、「いつ鬼来るん?」「鬼なんて怖くないし!!」と頼もしい言葉で溢れていました。
 それもそのはずで、2月に入ってすぐに発表会の大道具の鬼を保育室出していたので、見慣れてしまったのでしょう。
 その鬼を初めて見た子ども達の反応は思いもよらないものでした。
 「これ、どうやって作ったん?」「え?!タヌキ?」と、泣き声どころか、笑い声が響いていたのです。泣いたのは、エプロンママと一緒に来た赤ちゃんだけでした。
 さて、豆まきに戻ります。
 寒さを吹き飛ばす大きな声で、「鬼は外!福は内!!」と力一杯豆をまきました。皆のパワーに圧倒され、すぐに鬼は逃げて行きました。
 雛人形を見に職員室に行きました。
 とても真剣な眼差しで、説明を聞いていました。1度、「これが三人官女と言ってお雛様の手伝いをしてくれる人だよ」と伝えると、すぐに覚えてしまいました。最後に、「これ誰だっけ?」と尋ねていくと、「三人官女!!五人囃子!!」と答えてくれました。一番覚えにくかったのは、歌だったのでしょう。特に3番の、「赤いお顔の〜」と歌った後、「白い顔〜」と、驚きの歌詞が続き、皆で笑ってしまいました。
 雛人形を作ったので、また飾って下さいね!! さぁ、長いようで短かった発表会も、ついに終わってしまいましたね。いかがでしたか?発表会前参観よりも、強い桃太郎になっていましたよね?
 「沢山お客さんいるけど、緊張しなくても、いつもの元気な桃太郎なら大丈夫!!」と言って部屋を出ました。
 つばめ組で待っているとき、パワーの交換をしました。
 「先生のパワー皆にあげる!それ!」と伝えると、パクパクと食べ、逆に皆もパワーを私達に食べさせてくれました。一つになったぶどう組の合言葉、「桃太郎は強い?弱い?」と尋ねた返事はもちろん、「めーっちゃ強い!!」と逞しいポーズで答えてくれました。
 最初の登場場面のパラバルーンの中では、気合いが入りすぎて、「もっと、こっちやねんで!」と話し声が聞こえていたんですが、気付きました?
 歌う声は小さかったけれど、終わったときの笑顔は輝いていました。
 「緊張した?」「全然せーへんかったし」と笑い声が飛び交っていました。
 部屋に戻ってから、自分達に拍手をして、「強くてかっこ良かったね」と話し合いました。誰も欠席することなく、32人全員で発表会が出来て嬉しかったです。ミニミニ発表会も欠席なしで迎えたいですね


■みかん
 「ダンボ!」「はーい!」と、いつも以上に元気一杯に登場してくれた子ども達は、発表会当日も、様々な表情で私達を楽しませてくれました。
 登園してきた子ども達は、「今日お父さん来てくれたよ」「おばあちゃん、おじいちゃんも来るよ」と、嬉しそうに教えてくれました。誰かに見て欲しいという感情が、日々大きくなり、この日を迎えられたことに成長を感じ、嬉しかったです。
 出番が近付き、部屋で発表会をする暇もなく、移動の連絡がありました。
 それを伝えると、緊張しているからなのか、すぐに並び始め、静かに待っているので思わず笑ってしまいました。緊張と言うよりも、早くしたいと言う気持ちの方が大きかったのでしょう。
 待機場所のつばめ組に行くと、皆より先回りしていた友達がいたのです。それは、発表会活動をしてきた毎日、部屋で皆を見守ってくれていたダンボのぬいぐるみでした。
 「ダンボが来てる」「何でこんな所におるん?」「飛んで来たんちゃう?」と、目を輝かせる子ども達に、ダンボはいつものように私の耳元で話をしてくれました。
 皆のダンボを楽しみにしているお客さんが大勢集まっているということと、お母さん達も少しドキドキしているかもしれないということをダンボから聞きました。
 すると、「お客さんびっくりさせよう!」「赤ちゃんちゃうから大丈夫やし」「かっこいいダンボ見せる!」と、頼もしい言葉が返ってきました。もう4月、5月の子ども達とは違います。
 今までの参観で涙を流していた友達も逞しい表情でした。ダンボに耳パワーをもらい、張り切って講堂に向かいました。
 舞台の上でスタンバイしている子ども達は、最高の笑顔を見せてくれました。その笑顔に私達も背中を押され、いよいよサーカスの幕開けです。
 勢い良く登場したダンボのパワーには驚きました。ひとつひとつを嬉しそうに表現する姿に、今までを重ねると、これが本当の姿であり、皆らしさなんだなぁと改めて感じさせられました。
 発表中、戸惑っている友達を気遣う姿もありました。たった1年で、ひとりひとりが様々なことを感じ、自分なりに表現し、友達との関わりを学び、成長していたのだなぁと涙をこらえるのに必死でした。
 終わって部屋に戻ると、「楽しかったぁ」「皆かっこよかったやろ」「またしたいなぁ」と、次々に感想を聞かせてくれました。
 まだまだ発表会は終わりじゃないと伝えると、「えぇ!やったぁ」と嬉しい返事がありました。
 ご家族の皆さん、温かい拍手をありがとうございました。さて、また新たなサーカスの準備が始まります!


■ばなな
 「今日、ばなな組に大男が遊びに来るらしいよ」発表会をみんなで作り始めて、遂にこの日を迎えました。
 恐がる子もいるだろうと、登場を控えていた彼との初対面に、私は内心不安で一杯でした。
 しかし、子ども達からは、「え!ジャックのやつ来てるん」「やったぁ」「発表会見に来たんかな?」と、期待や喜びの声が返って来ました。
 予想外の反応に、(これは大丈夫かも!)と、安心したのも、束の間でした。椅子に座って待っていた子ども達の耳に、大きな足音が聞こえて来ました。
 「ドン・ドン・ドン!!」と窓ガラスを叩き、部屋に入って来た、顔面紫色でギョロッとした目の大男の迫力は、想像以上でした。これは、まずい、そう思ったとき、椅子には一人の姿もありませんでした。予想的中です。部屋には悲鳴と泣き声が響き渡り、全員が私の周りに集まっていました。
 「わぁ!みんな、ごめんね」と驚いて面を取った大男が、この状況に一番焦っていたはずです。
 正体は、増田だったと分かると、さっきまでの涙ジャック達は一変し、「なーんや」「はぁ…ビックリした」「増田先生どうしてあんなんしたん!」と、安心した表情で私の傍を離れて行ったのですが、私のトレーナーは、ジャック達の力で伸び切り、涙でぐっしょりで、思わず笑ってしまいました。みんな、恐い思いさせて、ごめんなさい。
 「もう発表会、止めよう」と、発表会の2日前、私語やふざける子が多過ぎると注意しました。私が、子ども達の前で、こんなに怒ったのは、初めてでした。
 部屋は、シーンと静かになり、一人も動きませんでした。
 今の子ども達なら、絶対に大丈夫、分かってくれる。そう自信があったので、私も引きません。
 すると、「どうしてふざけちゃうんだろう?」「かっこいいジャックをお母さんに見てもらいたい」「もうお喋りしない!」と、子ども達から沢山の意見が出始め、前で黙っていた私の目を全員が見て、「発表会やる!」と言ってくれました。
 その目は、キラキラ輝きに満ちていて、私の自信は、確かな物になり、涙が出そうになりました。子ども達は、やはりこの一年で、大きく成長していたんですね。
 沢山の思いや出来事が詰まり、出来上がった発表会、当日、全員揃った最高のジャック達の姿は、最高に輝いていました。部屋に戻り、感激して泣く私の顔を見て、「何で先生泣いてるん」と、無邪気に笑い合う子ども達は、可愛くてたまりませんでした。みんなで作り上げた発表会だからこそ、この感動があったのだと思います。みんなありがとう!!


■めろん
先日の発表会では、温かい拍手を沢山ありがとうございました。
 1月、始業式の翌日から始まった発表会活動は先日の本番を迎えるまで、色々なことがありました。
 最初の頃はまだまとまりもなく、活動中に気持ちが他へ向いてしまうこともありました。
 そんなある日、みんなで話し合いをしました。
 「今のままじゃ発表会、出来なくなっちゃうよ」と言うと、「絶対イヤ!」「発表会やりたい!」と、返事が返ってきました。
 みんなが一番言っていたのは、「お父さんやお母さんにかっこいい所見てもらいたい」でした。
 話し合いをした日から、どんどん子ども達が変わっていくのがわかりました。本当に年少なのかと目を疑うほどでした。
 10日間ほど私が他クラスに補助として入っていたとき、子ども達が毎日会いに来てくれて、「今日も発表会したよ」「みんなかっこよかったよ」と、報告もしてくれました。離れていても楽しんでくれている様子が手に取るように分かりました。
 そして迎えた当日、一人も欠席する子がいなくて最高のスタートが切れました。
 当日にも私達しか知らないドラマがありました。
 もうすぐ本番というときに、一人の子がいつもとは違う雰囲気に少し不安がっていました。
 内線が鳴り、講堂横のつばめ組へ来るよう呼ばれました。でも、その子はなかなか部屋を出たがりません。
 そこで、部屋を出る前にみんなで話をしました。
 「大丈夫だよ」、「みんながいるよ」と、みんなの言葉に私は声をなくしてしまいました。全員ですることの楽しさ、みんなの力が集まってこそ大きな力になることをみんなは知ってくれていたのです。それは誰かが欠けてはだめなのです。
 すると、そっとその子に手を差し出した子が何人かいました。するとどうでしょう。なかなか一歩が踏み出せなかった子が、友達の手を握り講堂へと歩き出したのです。みんなの優しさと想いがきっと心を動かしたのでしょう。
 他にも頭を撫でてあげたり顔を覗き込んだりする子もいて胸が熱くなりました。
 そして本番はその力をしっかり発揮してくれたように思います。
 終わってからみんなに、「かっこいい発表会見せてくれてありがとう!」と、礼を言いました。
 「いいえ、どういたしまして」と言うみんなは、とってもいい顔をしていて、発表会活動を通して、また一つ大きくなったように見えました。


■もも
 月日が経つのは本当に早いもので、気が付けばもう3月がやって来ます。
 毎日、「先生、おはよう!」と笑顔で登園してくれる皆が、最近ではすっかりお兄さん、お姉さんです。
 1日には豆まきをしました。
 自分達で作った三方をしっかりと両手に持ち、準備が出来ると、「ドンドンドンドン!」という太鼓の音と共に、一斉に鬼達がやって来ました。豆まきが始まる前は、「鬼なんか恐くないよ!豆でやっつけるもん!」と得意気な顔で教えてくれた皆でしたが、いざ鬼を目の前にすると、私の方にそうっと近づきながら必死に豆を投げていて、思わず笑ってしまいました。それでも誰一人泣かずに、「鬼は外ー!」と退治する皆は、とても頼もしかったです。
 節分が終わると、職員室には立派な雛人形が飾られました。
 皆で見に行くと、職員室に入った瞬間に、皆の目は雛人形に釘付けになりました。
 「すごーい」「綺麗だね」と大興奮の皆でした。真剣な表情で、話を聞き、「先生、これ何?」と興味津々です。
 次の日は、早速雛人形製作です。
 顔もとても可愛いく出来ているのですが、皆は着物に一番時間を掛けていました。布や画用紙、リボンを使って、器用に仕上げていきます。前日、皆で見に行った雛人形を思い出しながら、一人一人が工夫しながら作っていました。皆、自分だけの雛人形が出来て、とても嬉しそうでした。
 3学期の大イベントの発表会がありました。
 お父さん、お母さん達に元気に手を振り部屋に入って来る子ども達を見ると、入園当初からの大きな成長を感じました。
 ところが私達は、緊張で胸が一杯でした。しかし、子ども達はいつものように元気一杯で、「早く発表会したいなぁ」と興奮していました。
 そんな子ども達の姿を見て、私達が子ども達に元気パワーをもらいました。
 部屋で少し発表会をしていると、すぐに順番がきました。
 「子ぶたちゃーん」と呼ぶと、「ぶー!」と元気な返事が返ってきて、発表会が始まりました。
 いつも以上に笑顔一杯で歌を歌ったり、ピアノに合わせて表現をする皆の姿を見て、胸に込み上げてくるものがありました。
 終わってから、「格好良かった?」と目を輝かせながら聞いてくる皆は、本当に愛おしく感じました。
 私達にとっても、初めての発表会でしたが、皆のお陰で出来た作品です。心から、子ども達に感謝しています。


■いちご
先日の発表会は如何がだったでしょうか?発表会前活動参観からまた更にパワーアップしたライオンキングではなかったでしょうか。
 完成したのが発表会当日ギリギリだったので、最初から最後まで通して行なったのは2回ぐらいでした。
 しかも、最終日の午後と、日にちも空き、子ども達が発表会を忘れていないかなと、とても不安になりました。
 当日、やる気充分な表情で登園する子や、日が空いたので不安そうな子等様々でした。
 でも、ライオンキングのピアノが聴こえると、皆自然にシンバになり、「ガォー!」と、とても元気が良く、私達の不安は一気に吹き飛びました。
子ども達は、沢山の台詞も全て完璧に覚えていたのです。
 1時になり、きりん組の発表会が始まりました。
 私達はつばめ組の部屋でスタンバイです。子ども達も少し緊張していたのか、1人3〜4回はトイレへ行っていました。でも、「まだかな?まだかな?」と、目の輝きは登園して来たときよりも増していて、堂々とした姿の子ども達が大きく見えました。
 今喋ると元気がなくなり、敵のスカーを倒せなくなるからと、手で口を押さえ、とても静かに待っていました。話をするときも、小さな声で話し、可愛らしかったです。
 「先生もピアノ頑張れるように、パワーあげる」と、皆が手を伸ばしてくれました。子ども達の温かさが伝わってきて涙が出そうでした。
 遂にいちご組の出番です。
 「ガオー!」と元気の良い、可愛らしいシンバの登場です。
 3日間溜め続けた力を最大限に発揮し、今までで一番元気で力強いライオンキングを見せてくれました。
 発表会を終え、部屋に戻った後の皆は、力を全て出し切ったと言わんばかりのすっきりとした表情をしていました。
 「水!」と、水道の前に殆どの子どもが並んでいました。
 「暑い、汗かいた」と、手で額の汗を拭く子も沢山いました。それだけ力一杯してくれたことがとても嬉しく感動しました。
 思わず、「ありがとう」という言葉が出てきました。
 ミニミニ発表会も楽しみです。
 3月3日は雛祭りです。職員室に飾ってある雛人形を皆で見に行きました。「お雛様」を「お姫様」と言ったり、「五人囃子」と「三人官女」が混ざり、「三人囃子」となったり混乱しながらも、雛人形を眺めていました。
 現在、自分の雛人形を製作中です。
 「服一杯着てた」と、布を重ねる子もいます。また、家に持って帰るので、楽しみにしていて下さい。