うぐいす
 京都参拝の西本願寺の境内では、ハトに餌をやり終えたクラスが遊んでいます。何をして遊んでいるのかまでははっきり分かりませんが、砂利の音でその様子が想像できました。想像?だって私達は他のクラスが見えない所にいたからです。そこで奏でる砂利の音は一定でした。そう、縄跳び大会を明日に控え、ご利益がありそうなこの場所で私達はひたすらに跳び続けていたのです。手に縄はありません。しかし子ども達は真剣です。「引っ掛かったら座ってね」という冗談にも突込みなしです。何が子ども達をここまで突き動かしたのか。それは今までの惨敗結果にありました。
 日々の積み重ねは大きな力になるということを肌で感じて欲しくて挑み続けたこの一年、しかし、どれだけ努力しても実を結ばないこともあると悟ったリレーは、5歳の皆には酷過ぎたことでしょう。結果よりも過程が大切だなんて分かっています。しかし口を開けば出る言葉はやはり、「1等をとってみたい」なのです。そしてついにその夢が叶いました。
 縄跳び大会より一週間前のことでした。競ったのは3クラスでしたが、間違いなく1等でした。この日の子ども達の顔が忘れられません。目を輝かせるとはこういうことかと見入ってしまうほどのものでした。しかし勝負は終わっていません。猛追を振り切らなくては!
 「あー!○○組が縄跳びやってるー!」「赤帽子が増えてへん?」「オレらもやらな!」と、少しの時間でも誘い合って縄跳びに費やす姿がありました。跳べない子の縄を順番に回してあげる姿もありました。この姿が見られただけで十分!いえ、1等にこだわります。
 そして迎えた当日、今日もお地蔵様のところへ行き手を合わせました。
 「一人一人が力を発揮できますように」
 始まりの笛が鳴り響きました。初めて○秒をクリアできた子、成功率100%の白帽子ではなく、30%の赤帽子に懸けた子、欠席の友達の想いも背負って跳んだ子、引っ掛かってしまい悔し涙を流した子など、様々なドラマがドッジボールに換わりました。
 さぁ玉数えです。どのクラスも数を増やしてきました。不安にかられ、思わず箱の中を数えてしまいます。それでも緊張で思うように数えられず、祈るしかありませんでした。
 「26」「27」「28」「やったー!」
 1等を知らせるその歓声は、喜びと安堵の思いに溢れていました。
 部屋に戻ってからの子ども達の声です。
 「大きい組で一番ドキドキした〜」「泣きそうだった」「今まで沢山負けたから嬉しいんだよね」「うぐいす組でよかったね」
 あの惨敗も全て過程であり、結果に繋がったこと、そしてその結果とは1等だけではないということを感じてくれたようでした。
 1等の彰状を見上げる姿は随分と大きくなりました。
 卒園おめでとう。そして、ありがとう。


あひる
 「縄跳び大会は1位取りたい!」と皆が団結して言ったのは、リレー大会で惨敗した翌日のことでした。
 「悔しかった」、「僕も!次は大きいトロフィー取るぞ」などと悔しさを吐き出し、新たな目標を立てました。誕生壁面にも登場し、画用紙で作った大きなトロフィーが飾られ、「この横に本物のトロフィーを置くんだ」と目を輝かせながら言いに来てくれました。しかし、まだ跳べない子は沢山います。
 「毎日やってるんだけど、まだ跳べないんや」と私に相談しに来る子もいました。「一緒に外行こう」、「先生、見てて」と何人かで見に行くと、1回は跳べるのですが、縄を回すコツが掴めていないようでした。すると、見ていた子の何人かが、「回してピョン、回してピョン」、「ここですぐ回すんだよ」などと、実際に行ないながら試行錯誤してアドバイスし始めました。「こう?」、「そうそう!もっとすぐ回して」、「分かった」と、小さな先生達が同じ目線に立って教えてあげています。教える子も、教えてもらう子もなんだか嬉しそうです。
 一週間後、見事に跳べるようになり、本人も教えた子達も跳び上がって喜んでいました。
 また、冬休みから欠かさず毎日行なう子もいました。その子は、園でも家でも熱心に行なっているのですが、中々コツが掴めず苦戦していました。周りが跳べるようになっていくと、努力しても実らない苛立ちも大きくなります。縄跳びが嫌になるのではないかとはらはらしながら見ていると、「よし、もう1回!」と挑戦し続けました。その姿に感動して、涙が出そうになりました。そして、ついに数ヶ月後、努力が実り、見せてくれたときは、私も跳び上がってしまうほどでした。子ども達も、「○○君、凄い!」「やったね」と喜び合っています。
 こうして縄跳び大会がやって来ました。
 「この間はボールの合計21個だったから、今日はもっと増やすぞ」、「よし!自分を信じて頑張ろう」、「エイエイオー!」と、どの子も気合い十分でいい顔をしています。緊張しながらも、最後まで素敵な姿を見せてくれました。引っ掛かり涙ぐんでいる子、悔しがる子、初めて20秒をクリアして跳び上がって喜ぶ子も、皆輝いていました。
 結果は見事4位でした。子ども達は、「1位取りたかった」と悔しがり、今日も前向きに、縄跳びに励んでいます。
 この間のお別れ遠足では、公園で縄跳び大会を自分達で行なっていました。まだまだ熱は冷めない様子です。
 もう1つ、熱が冷めないことがあります。それは、発表会です。ゲームをしても、絵を描いても、白馬が登場しない日はありません。そして、「一期一会」が聴こえない日はありません。
 今日の自由時間には、部屋でアイススケートショウが開催されました。バックミュージックは、勿論一期一会です。小さなスケーター達は、歌いながら回る位置を決め、円になったり跳び上がって回転したりと大忙しです。また、昼食後には何故か椅子で舞台を作り、カラオケ大会が行なわれます。いかに熱唱するかが審査基準のようで、すぐに部屋は皆の笑顔で一杯になります。いつまでもそんな皆と一緒にいたいと1人涙ぐんでしまいます。誇らしいけれど淋しい気持ちで胸が一杯です。きっとお母さんもですよね。
 残り3日、大切に過ごしたいです。きっとスーホーと白馬のようになれるはずです。「心は繋がっているよね?ずっと!永遠に!!」


かなりや
 「もうすぐお別れかぁ」
 お別れ遠足で、枯れ葉の山に突っ込みはしゃぐ皆を見てしみじみしていると、「せーのっ!」「キャー!!」
 溢れんばかりの枯れ葉を両手に取れるだけ取ってプレゼントしてくれました。
 お別れ遠足が雨で中止になった日も、皆が持ってきたお菓子を私の口に詰め込むだけ詰め込み、手の平にも収まりきらず、3枚にわたるティッシュの上にまで、沢山プレゼントしてくれ、皆の優しさに胸がいっぱいになりました。
 思い返せばこの1年、子ども達から贈り物をもらってばかりでした。まずは、皆に出会えたことです。
 始業式、少し緊張して強張った小さな体を抱き締めたのが、ついこの前のような気がします。それからの毎日、大声を出して元気に走り回り、大笑いしたり、喧嘩したり、泣いたり、怒ったり、悔しい気持ちになったり、喜んだり、感動したり、皆と過ごした満ち足りた日々の思い出こそが、最高のプレゼントです。
 私がどんなに子ども達を怒っても、帰りには、輝やくような笑顔を見せてくれ、次の日には、「せんせーっ!」と走ってきてくれました。子ども達の笑顔は、お日さまのように温かく、幸せな気持ちにさせてくれました。優しい子、泣き虫、いばりんぼ、恥ずかしがり屋、甘えん坊、1人1人違って色んな子がいるけど、皆がこんなにも素直でいい子なのは、お父さんやお母さん、家族や周りの人のたっぷりの深い愛情で包まれているからなんだと常に感じていました。
 ヘレンと一緒で、彼らの心の中には、花の蕾が1つあると思います。それを優しく、水をあげて、温かい光を照らして育ててあげるのが、親や教師の役目なのだと、たった6年しか生きていないこの子達に教わりました。
 エンディングの最後、ヘレンの心の声で、「何だか、心が温かい、これは、何?」というセリフの所、実は、子どもに聞いてみました。
 「何でヘレン最後心が温かくなったんだと思う?」「ウォーターが分かったから?」「うーん」「日の光が暖かいから?」「うーん…」「愛だよ」なんて抽象的な言葉では伝わらないと思ったので、「皆大人になったら分かるんじゃない?」なんて答えを濁しましたが、「けど何か分かる気がする!」と皆同じ気持ちでした。最後に、ギューっと抱き締めるだけで、ヘレンにも子ども達にも十分伝わったと思います。
 「もう1年幼稚園にいたら?」「無理!」「ランドセル買ったし!」「絶対嫌ー!」と大ブーイングの皆ですが、そんな可愛い皆が大好きでした。
 「日陰でも花は咲く」「君は1人じゃない」
 周りに支えてくれる人達がいてくれるからこそ幸せなんだと、またその人達に感謝する心が持てる大人になって欲しいです。
 1年間至らないことだらけだったと思いますが、温かく見守っていただき、本当にありがとうございました。
 ずーっと大好きだよ。


かもめ
 温かな日が差し込み、皆が帰った後の空の部屋を照らします。部屋の隈には卒園製作の鉛筆立てが、コーナーの上にはお別れ会で年少児、年中児にあげるパクパク人形が静かにポツンと並んでいます。昼間とは時間の流れが違います。皆と一緒にこうしてゆっくりと穏やかに感じられる時間を、どうかもう少しだけ…と思わず願ってしまいます。
 先日の縄跳び大会で手にしたのは7等の賞状でした。3学期に入るまで全然跳べなかった子が60秒をクリアしたり、いつも白帽子だった子が、「やるだけやってみる」と赤帽子に変えたり、いつもより20秒多く跳べたりと大健闘を見せてくれました。その反面、実力を出し切れず、「もっと跳びたかった…」と涙する子もいました。
 得点は21点と今までで最高点です。それでも結果は7等です。降園時間が迫っていたので皆に先に部屋へ戻るよう伝えました。簡単に片付けを済ませて足早に部屋へ戻ると何人もの子が目を真っ赤にしながら私の胸や肩に顔をうずめて泣き出しました。号泣です。室内に泣き声が響き渡ります。背中をさすりながら、大会に向けてもっと皆にしてあげられることがあったはずだと反省し、私も涙が止まりませんでした。「7とう」の賞状は皆の手で自然と御仏様の前に飾られていました。
 着替えを済ませ、皆で話をしました。
 「頑張ったからさぁ…悔しいんだよね」とある子が言いました。皆に自信を失ってほしくなくて、私も必死に答えます。悔しいと思ってくれたこと、涙を流してくれたこと、何より皆頑張ったことが嬉しかったと伝えました。
 「悔しい気持ちを知っている人は立派な人になるよ。その気持ちを忘れないで」と話すと、さっきまで泣いていた子達も深く頷いてくれました。「よしっ!もっと練習しようっと」「俺も」「私も」と皆が縄跳びを持って帰る姿を見て、皆の中ではまだまだ終わりではないのだと私が元気を貰いました。
 縄跳び大会に限らず、この一年は、もっと色々してあげられたのではないかと後から思うことの方が多かったです。子ども達はそんな担任のことを誰よりもいつも見ていてくれました。何をするにも初めてで手探りしながら皆と一歩ずつ歩んで来ました。困ったときは相談し、一緒に悩み、笑ったり泣いたりしながら過ごしたこの日々は皆からの大切な贈り物です。楽しい思い出ばかりなのに、涙が止まりません。
 こんなにも心から大切だと思える皆に出会わせて下さり、本当にありがとうございました。
 至らない私を温かく見守って下さり、温かい言葉を掛けて下さったお母さん、お父さん方に感謝してもしきれないほどです。ありがとうございました。
 皆、ありがとう!これからもずっと応援しています。いつも隣には大切な友達がいたことを忘れないでね。ずっと、ずっと大好きだよ!


つばめ
 1月2月もあっという間に過ぎ去り3月を迎えてしまいました。何かと、「本当に最後の」がついてまわり寂しさを隠せません。
 さて、最初で最後の京都参拝は無事に晴れ、子ども達もお母さん達も楽しそうな笑顔に溢れていて幸せを感じました。私も楽しかったです!
 そして、6日、本当に最後のお別れ遠足に出掛けました。朝、34人全員出席が分かり、「やったね!」「久し振りやな!」と皆大喜びでした。私も34人が揃いとても嬉しかったです!
 幼稚園から公園まで歩いていきました。皆元気一杯、大張り切りで出発しました。街の人に、「お早うございます!」と元気に挨拶したり、笑顔が絶えない子ども達が可愛かったです。
 公園に着くとすぐ写真を撮りました。まずはグループ写真です。撮るまでに少し時間があったのでグループ毎に好きなポーズを考えてもらいました。そして撮る時間になると、背の順に並び始めたり、「○○君こっち!」と並び方まで考えているグループが多く笑ってしまいました。そして、「どんなポーズ?」と聞くと、「ずっと」「一緒!」と全部のグループが言ったのです。そうです。発表会のエンディングの最後の台詞です。次々に聞く、「ずっと」「一緒!」に涙が出そうになりました。勿論、集合写真も、「ずっと」「一緒!」で撮りました。
 皆で行く3回目の千里南公園です。もうどこに行くか皆分かっています。山に探検です。慣れっこの山登りは余裕の皆が頼もしかったです。頂上に着くと誰かが、「未来の中で会おうよ」を歌い始めました。いつの間にか大合唱で、「また会いたいねこの場所で」の所では、公園を指さし始めました。皆で来た3回目の千里南公園には、幼稚園の次と言っても良いほど沢山の思い出が詰まっているんだなぁと伝わり、微笑ましかったです。
 縄跳び、リレーなどで遊び、最後の楽しい遠足も終わってしまいました。部屋では卒園式に向けて大忙しです。鉛筆立て、壁面製作、どれも最後の想いが込もり時間が掛かります。いよいよラスト3日です。
 4月からの子ども達を振り返ると、皆がそれぞれ持つ良い個性が輝いたまま、お兄さんお姉さんになってくれたなぁと実感します。皆で過ごした日々が全て頭によぎります。本当に昨日のことのようです。
 プラネタリウムでは大興奮で、「反応がいいね〜!」と褒められたね!お泊まり保育では、いつも元気一杯の皆の天使のような寝顔が可愛かったよ!運動会、どの種目も一生懸命の姿がかっこよかったよ!リレーでは、クラス最下位で悔し涙を流した皆が、リレー大会では大きく成長し、「心を一つ」にして見事クラス優勝出来たね!大きなトロフィー部屋に沢山並んだときの大喜びする皆を見て嬉しくて泣きそうだったよ!造形遊び、上手に金づちと釘を使って作ったカラオケ、温泉、歯医者、ペットショップ、パン屋、全部楽しかったね!そして発表会!1番沢山心を一つにしたね。皆にしか出来ない赤毛のアンは世界一だよ。ずっと大好きだよ!
 このつばめ組で皆が出会い心を一つにして来たから今の皆の強い心があります。このメンバーだからこそ築き上げられた強い絆をずっと忘れずにいて欲しいです。皆の笑顔が私の宝物です。一年間本当に温かく見守り応援して下さり本当にありがとうございました。大好きです!


はと
 春は出逢いの季節です。そして別れの季節でもあるのです。その別れの季節に浸る間もなく、発表会後も行事が盛り沢山で、慌ただしく過ぎて行く毎日に、まだまだこれからも、ずっと一緒にいれるんじゃないかという感覚にさえ感じられます。想像を越える寂しさや切なさは、旅立つその日に襲ってくるのでしょうか。今はまだその現実から、目を背けたままでいたいです。
 皆と行く最後の遠足も、行き慣れた場所のせいか、「お別れ遠足」という感覚は殆どありませんでした。こちらから、最後という言葉を投げ掛ければ、「最後の遠足かぁ」と返って来るものの、子ども達からは、「最後だから…」という言葉は聞かれず、いつもと変わらない気持ちで遠足に行きました。いつもと変わらない雰囲気が、卒園という言葉をより遠ざけてくれたように思います。
 お別れ遠足の行き先が、千里南公園に決まったと伝えたときの反応は、「遊園地じゃないの!?」と少し拍子抜けしたようですが、実際に行ってみれば、行き先は何処だって皆と一緒なら楽しいんだと言わんばかりに大はしゃぎしてくれました。子どもって本当に、凄いです。どんなことも、楽しい遊びに変えてしまうのですから。
 一面、落ち葉で覆われた山を見付ければ、「落ち葉の布団だぁ〜!」と足を埋めてみたり、走り回ってスライディングをしたりと大騒ぎし、転がる坂を見付けては、皆で一斉に、転がり競争して、体中泥だらけになったりと笑いの絶えない遠足でした。行く前に拍子抜けしたことも忘れてしまうくらいに、「めっちゃ楽しかった〜!」と大満足してくれたようです。
 こうして、最後の遠足も、思い出を一杯詰め込んで、終わってしまいました。
 駆け足で過ぎていった一年間、色んな想い出が皆の心に刻まれていることでしょう。
 しっかり者の女の子達には、いつも助けられ、「もうっ!先生は忘れん坊さんなんだから〜」と、どっちが先生だか分からないくらいに頼りになる存在でした。
 イタズラ好きでやんちゃな男の子達、でもいざというときには、すごく男らしく、皆を支えてくれました。どんなことにも前向きに、真っ直ぐぶつかっていける勇気と強さがあることを、この一年間で十分過ぎるくらいに見せてくれました。
 一人じゃ乗り越えられないことも、皆と一緒なら出来るんだと、皆が、皆に教えてくれました。これからもずっと、そうして乗り越えてきたことを忘れないでいて欲しいです。
 しっかり者のはと組でしたが、本当は、凄く甘えん坊で、ちょっぴり泣き虫さんの皆だったことを知っているのは、私だけの特権です。泣き虫だっていい、甘えん坊でもいい、つまずいても、転んでも、また起き上がる力を持っていることは、ちゃんと知ってるから。先生は、いつだって皆の味方だよ。今まで本当にありがとう!
 大好き、はと組!


ぺんぎん
 楽しみにしていた行事がひとつひとつ終わり、気が付けば最後の行事の卒園式を迎えようとしています。
 時が経つのはどうしてこんなに速いのでしょうか?もう少しゆっくりと過ぎて欲しかった、そう思えて仕方ありません。
 「寂しい。離れるのが辛い」
 こんな言葉ばかりが出て来てしまいます。4月からの新しい生活を応援すべき立場の私がこんなことではいけませんね。
 元気一杯、何をするにも友達と力を合わせられる皆も、4月当初は新しい環境への不安と緊張からか、自分の思いをなかなか口に出来なかったり、友達の輪に入れなかったり、少しおとなしい印象がありました。
 でも、徐々に友達の輪は広がり、みんな本来の笑顔を見せてくれるようになり、嬉しく思ったことが懐かしく浮かびます。
 「とても素直で優しいクラスですね」と、この一年、お母さん達からよく言われました。私も4月から毎日一緒に過ごし、日々感じていたことです。
 リレー大会や縄跳び大会などの大きな行事では、自分だけではなく、クラスや友達のことを常に考えてくれました。
 何度も自分達で話し合いをし、「心をひとつに!」と、自分の出番でないときも、応援を忘れず、「頑張れ〜!」と必死になって声援を送っていました。
 縄跳びは、クラスの半数以上が跳べない状態から始まりました。それでも声を掛け合って、毎日園庭に出かけ、跳び方を教え合う姿がありました。そしてその結果が、あのトロフィーになったのです。みんなの小さな、でも絶え間ない努力の結晶だったのです。
 行事だけではなく、日々、どんな小さなことでも友達と助け合い、教え合う姿に出会いました。そして、その都度いつも心温まる幸せを感じていました。
 ぺんぎん組の担任になれて、みんなと出会えて本当に幸せでした。
 いつも子ども達を支え、応援して下さったお母さん、お父さん、本当にありがとうございました。
 これから始まる小学校生活で、みんなが迷ったとき、悩んだときには、「大丈夫!」と背中を押してあげて下さいね。
 卒園後、引っ越しで離ればなれになっても、違う小学校で一人になっても、みんななら大丈夫だよ!これからも楽しく笑って、前に進んで行ってね。ずっと、その優しく素直な心を持っていてね。
 卒園おめでとう。楽しい毎日をありがとう!
 卒園式では、生まれたときのことや、3年間の幼稚園を振り返り、成長したみんなの姿を温かく見守ってあげて下さい。




    


■りす
 皆と出会った季節がまた訪れようとしています。
 「先生、見て!」と、満面の笑みを浮かべた子ども達の手の先には梅の花が見事に咲き誇っていました。「わぁ、綺麗!」と見惚れながらもふと皆との別れが頭を過り涙が出そうになりました。
 「先生どうしたの?」と声を掛けてくれる子ども達に、「もうすぐ年中さんが終わってしまうね」と答えると、「また、先生と同じクラスがいいなぁ」と抱きついてくれ、嬉しさと寂しさで胸が一杯になりました。
 そして、「皆で過ごせる残り少ない日々を一日一日大切に過ごし、たくさんの思い出を作ろう!」「格好いいお兄さんお姉さんになろう!」と心に決め、終業式までのカウントダウンが始まりました。
 一年を振り返ってみるとここには書ききれないほどの思い出があります。
 始業式、皆と始めて話しをしたとき、なんて静かなクラスなんだろうと逆に心配してしまうぐらいおとなしかった子ども達ですが、そんなはずがありません。私の心配なんてすぐに吹っ飛ばされるぐらい年中で一番!と言っていいほど元気一杯、いや元気百倍のクラスになりました。しかし、元気だけが取り柄のりす組なんかじゃありません!そのりす組パワーは、この一年でいろんなことに発揮されました。
 特に皆の大好きな発表会ではりす組一人一人のパワーがひとつになった集大成であったと思います。発表会を作っていく過程で様々な試練を乗り越えられたのも、「発表会大好き!」の思いが皆一緒だったからです。
 そして先日雨で延期になってしまったリレー大会、子ども達のリレー大会に対する熱意は益々ヒートアップしていきます。園庭で出来ないのなら部屋でしよう!チーム対抗でバトン回しをしました。部屋の中にも関わらず汗びっしょりの子、負けた悔しさで涙を流す子など、熱い想いがひしひしと伝わってきます。「先生もう一回しよう!あと一回!」その言葉が降園時間ぎりぎりまで響き渡ります。年中最後のリレー大会、「頑張るぞ!エイエイオー!」
 そして、春の日射しが心地よく天気にも恵まれた4日にはお別れ遠足に行きました。
 「お別れ遠足」悲しい気持ちではなく、楽しい思い出たくさん作ろう!と元気一杯で出発しました。ここでも皆の成長を感じました。以前山登りをしたところと同じ山を登ったのですが、年中の始めの頃は登れないと言っていたがけもするすると登って行く子ども達、「先生早くー!」と子ども達に手を引っ張られるようになりました。山の頂上まで上がると、「ここがてっぺんだー!」「てっぺんまで登った!わ〜い!」と喜ぶ姿を見ていると嬉しくなります。また、こけてしまっても「大丈夫!」と泣かずに立ち上がり甘えることもなく成長した姿がたくさん見られ、嬉しく思う反面、少し寂しくもなりました。皆で春の日射しの下、弁当を広げ、菓子も食べました皆の笑顔がきらきらと溢れていて幸せな気持ちになり、そんな子ども達の表情からも、「今日も素敵な一日を過ごせたね」と心の中の引き出しにまた一つ宝物が増えました。楽しいと時が経つのは早いというのは本当ですね。
 この一年、本当に早く感じました。大きく成長される姿を側で見させていただき、皆の担任になれたことを幸せに思います。いつもりす組パワーで元気をくれた皆、ありがとう。そんな心優しくて元気一杯の皆が大好きです。年長さんになっても、最後まであきらめない強くて優しい心のままの皆でいて下さい。先生は皆のことずっとずっと大好きです。


■くま
 「先生、チューリップの球根見てもいい?」 11月に植えてから、部屋が近いので、毎日誰かが鉢植えのあるテラスの扉を開けて欲しいと言いに来てくれます。皆に見守られて、チューリップ達は今、蕾もちらほら見れるほどに成長しました。不思議なのは、蕾が付きだした今でも半分くらいの子ども達が、「チューリップの球根」と表現することです。自分達で植えたのが球根だから、その「球根」の成長が気になるからなのか、部屋で歌っている「チューリップ」の歌の1番の歌詞がそうなっているからなのか、理由は定かではありませんが、蕾の球根達は、寒い冬を越えてやっと温かな日ざしを受け、一段と成長しています。
 部屋では水栽培をしていたヒヤシンスはピンク、クロッカスは黄色と紫の花を一足早く咲かせました。
 「皆が大きい組さんになる少し前くらいに花が咲くよ」と言いながら育てていた3種類のうちの2種類が咲きました。もう春はすぐそこです。
 開花を心待ちにする皆とは裏腹に、「そんなに急いで大きくならなくてもいいよ〜」と思ってしまうことがあります。身体測定の値を見ても、絵手紙を見返しても、この1年での皆の成長を感じるばかりです。
 発表会が終わってからの当番発表では、年長になったら何組になりたいかを聞いていて、皆が真剣に考えています。「階段があるからつばめ組がいい」「船にすぐ行けるからあひる」「友達がいるから○○組!」などと、1人ひとり希望のクラスを発表してくれています。皆の発表に耳を傾けながら、1学期からを思い出すと、まるで昨日のことのように感じながらも、1日1日を重み重ねて、もう年長さんの顔つきです。
 1年前、このクラスが始まった頃から私が感じていた温かさや他の人への想いやりには本当に幾度となく私もパワーをもらいました。活動の際、準備が遅くなっている子に、「次はこうだよ」と教えてあげたり、自分達の遊びの最中でも「先生、手伝ってあげよっか?」と声を掛けてくれたり、欠席の子がいた日には、「御仏様に早く元気になるようにお願いしとこう」と提案されたりと、ここに書ききれないほど沢山の想いやりが詰まっていた1年でした。
 また、お母さん方も、至らないことが多かった私を温かく見守って下さったり、優しい言葉を掛けて下さったり、感謝の気持ちで一杯です。くま組の皆や、お母さん方と出会えて、1年間過ごせたことは本当に幸せです!
 33人のチューリップ達は、お母さんや私が気付かない間に、しっかりと根を張り、日々大きくなってますね。やっぱり、太陽の下で花が咲くところを早く見たいけれど、「あっ!芽が出た」と毎日水をあげながら、小さな変化に気付く日も楽しいです。チューリップ達、そんなに急いで大きくならなくてもいいからね!皆、沢山の優しさと、笑顔をありがとう!年長さんになっても応援してるよ!
 1年間本当にありがとうございました。


■ひつじ
 全てが年中最後になりました。リレーもそのひとつです。リレー大会に向けてチームも新しくして、2度リレーを行ないました。2学期の頃と比べると子ども達の表情や走り方も全て違っていました。
 以前はタイヤで待っていても、遊んでタイヤの移動を忘れていたりしたこともありました。しかし、今回は移動を忘れている子がいると、「前へ行くよ」と子ども達が言い合っていました。他にも、以前は同じチームの子が走っていてもバトン回しのことだけに集中していました。それが今回は、「○○くんがんばれ」と友達が走っているのを必死に応援していたのです。
 発表会を一緒に経験したり、グループで協力して製作したりと様々な遊びを通して助け合い支え合えるようになったのだと実感出来て嬉しかったです。
 そんな成長したリレーも4クラスで行なったときは4等でした。2学期のリレーで1等の賞状をもらっていた子ども達はとても落ち込んでいました。悔し泣きする子もいたり、しゃがみ込んで、「次は絶対パワーアップする」と泣きながら言っている子もいて、こんな感情も年中なのに持てるのだなと私も胸が一杯になり一緒に泣いてしまいました。2度目のリレーに向けて作戦会議やバトン回しをしましたが、結果は残念なものでした。しかし、子ども達の意欲が無くなったりはしていません。いえ、以前より積極的になっています。自由時間に園庭にトラックラインが引いてあるのを見付けると、友達を誘って皆で走る競争をしています。年長さんも加わり走っていたこともありました。スピードはやはり年長さんが上ですが、それに付いて行こうと皆歯を食いしばって真剣に走っていました。作戦会議では、「皆の気持ちを1つにしよう」と話し合いました。走っている子、応援してる子、皆でリレーをしていることを忘れないで支え合おうと決めました。リレー大会は結果も楽しみですが、子ども達の諦めず最後まで走る姿に注目して下さい。
 当番発表の最近の質問は、「年長さんは何組になりたいですか」が多く、進級する楽しみが日々増しています。かなりや組とのお別れ会でも、仲良しの友達を見付けると抱き合って別れを惜しむ姿もありました。
 「これ、大きい組になったら作るんやろ?」ともらったプレゼントを見て言ったり期待は膨らんでいます。
 5月に会った子ども達は、「おとなしいな」というのが第一印象でした。そんな子ども達も殻を破り、日に日に明るくなっていきましたた。そして、友達のことを助けたり、応援出来る優しい子ども達になりました。年長になってもその気持ちを忘れずに沢山遊んで欲しいです。
 今までいつも温かく見守って下さりありがとうございました。


■しか
 3月の初めに最後の月刊絵本の名前を一人ずつ書きながら、4月に新しい名札と出席ノートに初めて皆の名前を書いたあの日から一年間、この名前を何度書いてきただろう、と急に感傷的になり別れの実感が湧きました。教材を入れる袋、描画の裏、毎月の月刊絵本、縄跳び、ハーモニカ、植木鉢…何十回、いや、何百回と書かせてもらった皆の名前を見ているだけで、もう書くことはなくなるのかと思うと寂しさが込み上げてきました。
 子ども達は勿論、そんな私の胸中など知らずに、「年長になったらスイミングがあるんやって」「動物園にも行けるんだって!」「○○組が良いな〜」と進級を楽しみにしていました。特に、何組になりたいかの調査は毎日どこかで行なわれ、クラス名や部屋の場所を言い合っては、「○○組も良いな〜」「○○組が人気やな〜」と楽しそうに話していました。そんな皆の姿に、私も別れを悲しむのではなく、皆の成長を喜び笑顔で年長に送り出そう、と腹をくくる決意をしました。
 お別れ遠足では、「最後の遠足だよ」と話しても、「最後に皆と遊べてラッキー!」「お天気良くて最高!」と笑い飛ばし、「あと○日」とカウントダウンを黒板に書いても、「春休みおばあちゃんに会えるから楽しみ!」「早く年長さんになりたい」と、終業式を心待ちにする子が多く、最後の弁当の日も、「しか組最高〜!」「皆と食べるから美味しいなぁ」といつもの元気な姿で、にこにこ笑って食べる姿が印象的でした。寂しい気持ちを出すまいと気を張っていた私も拍子抜けしてしまったと同時に、これがしか組なのだと、最後まで皆らしいその姿を、改めて愛おしく思い、温かい気持ちになりました。
 冒頭に書いたことを皆にも話したのですが、にっこり笑って、「年長さんでも使う物に名前書いてくれたから、使う度に思い出せるから良いやん」と言ってくれました。「そうやんな〜」「先生あほやな〜」と嬉しそうに、何とも優しい表情で笑い合う皆の姿を見て、結局は泣いてしまいましたが、別れを悲しむ気持ちより出会えた喜びを強く感じました。
 振り返ってみると、このクラスでの一年は発見と感動の連続でした。当たり前に過ごしてきた毎日で、皆の心も身体も本当に大きく成長しました。特に心の成長は目に見えないけれど、でも目に見えるかのような大きな大きな成長が一人一人にありました。友達を想う心が育ち、自分で挑戦する力が付き、想いを言葉にして伝えられるようになりました。話がしっかり聞けて元気良く挨拶や返事が出来るのも色んな人に誉めてもらいました。こうして皆がどんどん成長していく過程を、お家の方と一緒に見守ることで私の喜びは何倍にもなりました。マイペースなしか組と未熟な私をいつも温かく、優しく応援して下さったお家の方々に、心から感謝しています。一年間ありがとうございました。
 最後にしか組の皆へ。いつでも皆のことを、同じ空の下で応援しているよ。ずっと大好きです。


■きりん
 寒く冷たかった風も、少しずつ暖かい風に変わりつつあり、春が近づいているのを感じます。それと共に次への旅立ちもやって来ました。
 初めは別々だった気持ちも、今では一つです。ミニミニ発表会が終わってからも、クラスでは発表会が続いています。遊んでいる途中で自然に発表会の曲を口ずさみ始め、一人ずつ増えていき、最後には殆んどの子が一緒に自分達だけで発表会を楽しんでいます。「先生、今日は発表会しないの?」「発表会したいー」などの声が沢山聞こえます。部屋で発表会をすることになった日には、大きな歓声が沸き上がり、大興奮です。これほどまで皆の身体に自然と発表会が染み付いていたのに驚いています。嬉しそうな笑顔が沢山見られて、凄く心が温かくなりました。「リトルマーメイド」をきりん組の皆と出来て、本当に良かったです。
 お別れ遠足へ行きました。久しぶりの遠足に前日から気持ちは高まっていて、菓子を持って来られるのに興奮していました。「明日お菓子忘れないようにね」と言うと、「チョコ持って来る」「ラムネ買った」「僕、先生にもあげる」と大興奮でした。皆が菓子をくれると言うので、私も楽しみでした。当日の朝も菓子の話は続いていて、元気に出発しました。到着し、皆で山登りに行きました。木の根や岩に足を引っ掛けながら上手に登ったり、上から、「やっほー」と叫んでみたり、切り株を椅子にして遊んだり、木の太い枝にぶら下がったりと存分に遊び大満足でした。途中、山を登っているときに遅れている子がいると自分たちで、「○○ちゃん、頑張れ」と励まし合って引っ張ってあげたりと手助けしていたのです。心も体も成長したんだなぁと改めて実感しました。
 その後は、昼食を食べ楽しみにしていた菓子の時間になり前日の、約束通り次々と私のところへ来ては、「はい」と沢山の菓子をくれて、お腹は一杯です。それと共に皆の優しい気持ちで心も一杯でした。大切なものを皆から沢山教えられ思い出の一日になりました。
 部屋で、リレーのバトン回しをしました。リレーという言葉を聞くだけで皆の目は輝き力が溢れています。負けたときの悔しい気持ちがずっと心に残っていて、競争心が少しずつ大きくなっていました。
 1チーム毎にバトン回しの対戦をしたときのことです。様子を見ていると、チーム毎に、「皆、手伸ばすねんで」「バトンは絶対落としたらあかん」とお互いに注意することを確認し合っていました。始まると、表情は真剣で興奮しすぎて待ちきれず飛び跳ねている子もいましたが、チーム全員が団結し、一つになっていたのが凄く伝わり感動しました。
 きりん組が始まった頃は、寂しくて泣いていたり、友達同士ぎこちないときもありました。しかし今では笑うときも泣くときも何をするにも皆一緒です。困っている子がいれば、必ず誰かが助けてくれる、そんな心の温かい笑顔の絶えないクラスになりました。皆と出会えて本当に良かったです。一年間、本当にありがとうございました。


■ぱんだ
 ご家族の方に見ていただいた発表会とビデオ撮りが終わっても、発表会は終わりません。ミニミニ発表会があるからです。
 皆に、「次に何の役がしたいか、考えていてね」と言っていたので、どの役も、すぐに決まりました。1月の役決めのときには全然人気のなかった魔法使い役も、今回は大人気でした。今まで魔法使いの役をしたことがなかった子も、それぞれ魔法使いの表現をしてくれました。どの役になってもセリフや動きをすぐに表現出来る子ども達の感性の豊かさに感動しながらピアノを弾いています。今は部屋で発表会を楽しんでいます。
 リレー大会でもらえるトロフィーを見に行きました。皆に、「どれが欲しい?」と聞くと、「1番大きいの!」と、目をキラキラと輝かせながら答えてくれました。
 作戦会議も、今まで以上に、真剣に話し合ってくれました。年長児がミニミニリレー大会をしているときは、部屋の前から応援しました。リレー大会では、皆で力を合わせることの大切さや楽しさを味わってもらいたいです。
 皆で年中最後の遠足に行きました。高い山登りにも挑戦しました。ないと思っていたのに、山にはどんぐりが沢山落ちていて、皆のポケットはどんぐりでいっぱいでした。また、葉っぱを雨のように降らせても遊びました。山で沢山遊び、晴れた日に青空の下で食べる弁当は、最高でした。今回の遠足だけ特別に持って来ていいお菓子も皆で食べました。友達と仲良く交換し合っていました。「先生あげる」と、私の手にも沢山のお菓子を置いてくれました。昼食後にはパラバルーンや、鬼ごっこ、リレーなど、一杯遊びました。「もっと遊びたい!」と皆言っていましたが、私も同じ気持ちでした。楽しすぎて、本当にあっという間に時間が過ぎてしまいました。
 数日後に『ぱんだ組で楽しかったこと』という題材で絵を描いたのですが、その時にも、「皆で丸(円)になってお弁当食べたのが楽しかった」が1番多かったです。他にも、「リレーが楽しかった」「○○ちゃんと遊んだのが楽しかった」「発表会が楽しかった」と、沢山の絵を描いてくれました。
 ついこの間、「宜しくね」と挨拶したばかりなのに、いつの間にか3月になってしまいました。本当に毎日が楽しくて仕方がありませんでした。初めは私も皆も緊張していましたが、すぐに仲良くなれました。「先生!」と、手をギュッと握ってくれたり、抱き付いてくれるようになったのが、つい先日のような気がします。1年間、あっという間に過ぎてしまいました。今年は、転入、退園される方がとても多く、転入して来られた子との楽しい出会いもありましたが、退園される方との別れも沢山ありました。皆はいつも笑顔で、「またね!」と見送ってくれました。
 遠足、プール、運動会、発表会など、皆と取り組んだどの行事も楽しい思い出ばかりです。父兄の方々には、いつも温かく見守っていただき、感謝しています。一年間、本当にありがとうございました。


■ぞう
 暖かくなり始め、春がすぐそこまでやって来たのを感じます。
 発表会後の役替えでは、「悟空がいい」や、「沙悟浄の棒、持つ人!」とやりたい役を教えてくれました。発表会前に決めたときと違い、この役がやりたいんだ!という思いが強くなっているのを感じ、嬉しかったです。ミニミニ発表会後も、毎日のように、「悟空は?」とリクエストがあり嬉しかったです。
 黒板に新しいリレーのチームを貼ると、「リレーやろ!」とすぐに気付き、「やった〜、一緒やで」と喜び合っていました。チーム名も話し合いであっという間に決まり、事務所にあるトロフィーを見に行きました。7個の大きさの違うトロフィーに目が釘付けで、「リレー大会でもらえるトロフィーだよ」と伝えると、「やった!!」と大喜びでした。「一番速いクラスが…」と言うと、「一番大きいの」と答えてくれ、「一番遅かったクラスが、小さいの!」とまで答えてくれました。「どれがいい?」と聞くとやはり、「大きいの!」と答えてくれました。「でも、1チームだけが速くてももらえないよ」と話すと静かになり、4チームの合計で決まることを真剣に聞いてくれていました。
 作戦会議では、「つま先で走る」や、「速い人が、最初と最後に行く」、「ハイ、ハイって速く回す」(バトンを)と次々に出て来ました。自由遊びのときには、園庭のトラックを何回も走ったり、「ヨーイ、ドン」と自分達で言い合って走ったり、「○○が、着替えたら来るって」と誘い合う姿も見られ、意気込みを感じました。
 4日、お別れ遠足に行きました。「今日、お菓子買いに行くんだ」や、「アメはいい?」など前々から楽しみにしていました。前日に雨が降り、天気が悪かったので、「明日、行けるかな?」と子ども達も心配していましたが、「行けなかったら、ピクニックで食べたらいいやん!」(円形で食べること)と前向きな意見を言ってくれ、頼もしいなぁ、と嬉しかったです。しかし、無事に行けて良かったです。
 山へ登って行くと、「どんぐり、あった〜」とどんぐりを拾い集めたり、葉っぱが沢山集まっているところがあり、「葉っぱのお風呂」と浸ったり、葉っぱを上に投げたりと楽しかったです。また、松の葉が落ちていて、2本繋がっている葉を絡ませ、互いに引っ張り合い、どちらが切れずに強いか、という遊びもしました。「一緒にしよ」と誘い合い、「やった〜、勝った」や、「もう一回」と何度もして、楽しかったです。弁当もお菓子も沢山食べ、嬉しそうな笑顔が一杯でした。
 一日一日がとても楽しく、あっという間でした。 4月当初は幼さや、新しいクラスで不安そうな表情をしていましたが、今ではしっかりとした頼もしい表情をしています。こんなことも分かるんだ、出来るんだ、と驚くことの多い一年でした。ぞう組で良かったな、楽しかったなと日々感じ、一緒に過ごせたことは、私の宝物です。
 至らない点も多々あったと思いますが、温かく見守って下さりありがとうございました。
                   

    



■もも
 3月の初めに、「今日、寒いね」と頬を赤らめて登園していた子ども達が、数日が経ち、「暑いからスモック着ないねん」と、すっかり暖かくなり、徐々に半袖1枚で元気に遊ぶようになってきました。部屋の前にある梅の木も、急かされるように花を咲かせ、風で花弁が舞うと、「雪や!」と子ども達が言って、一緒に花吹雪を見ていて、春の訪れを感じました。
 4日にお別れ遠足に行きました。前日に、「明日はお菓子を持って来て良いんだよ」と伝えると、「やったー」と歓声を上げ、期待に胸を膨らませていました。そして、当日を迎え、「お菓子一杯入ってんねん」と、とても嬉しそうに、楽しみが詰まった鞄を抱えて登園してきました。
 公園に到着して、早速探検に出発し、デコボコな山道を駆け登りました。そこで「これ何や?」と木の根の下にあった穴を見付け、皆で集まって、この穴は何の巣か話し合っていました。これこそ、探検の醍醐味です。子ども達の純粋な感想には、いつも驚かされます。
 山をほとんど登り切ると、地面一杯に落ち葉があり、好奇心が旺盛な子ども達はそれらを掛け合ったり、埋もれたり、遊びが尽きることはありません。その夢中で遊ぶ姿はとても可愛かったです。
 沢山探検をして、へとへとになった子ども達は、「早くお弁当食べたい!」とお腹を空かせて、昼食を待ちに待っていました。遠足での昼食は、皆が笑顔を見合わせて食べられるので、話が弾み、とても楽しいです。そして、皆は弁当を食べ終わると、興奮気味に鞄から色んなお菓子を出しました。ここから、お菓子の自慢大会の始まりです。
 「俺、ビスコ持って来てん!」「見て、チョコビ」と見せ合ったり、「美味しいよ、先生あげる」と、頬張りながらくれたりと、皆はお菓子に夢中でした。
 帰りのバスの中で、「楽しかった?」と聞くと、皆は満面の笑みを浮かべて、「めっちゃ楽しかった!」と元気な声で答えてくれ、とても嬉しかったです。最後の遠足なのが、とても寂しいですが、元気一杯な皆と遊び、また1つ楽しい思い出が出来ました。
 この1年を振り返ると、色々な出来事を次々と思い出します。入園当時に、「お家帰る」と寂しくて泣いていた子ども達も、今では、「今日何するん?」とワクワクした表情で元気に登園してくれます。そして、皆は、友達を気遣い、優しい子ばかりで、着替えを手伝ってあげたり、ハンカチで涙を拭いてあげたり、心温まることが沢山ありました。いつも元気付けてくれる優しい皆に出会え、とても幸せでした。
 1年間到らぬ点も多々ありましたが、温かく見守って下さり、ありがとうございました。


■ばなな
 皆がかなり前からとても楽しみにしていたお別れ遠足の前日は、朝から雨が降り続いていました。 「まさか明日も!?」私の脳裏には、「あめ」の2文字がずっと渦巻いていました。そうです。私は大の雨女なのです!子ども達同様私自身もとても楽しみにしていたので、不安で不安で仕方がありませんでした。
 そして迎えた遠足当日、空模様は見事晴れでした!子ども達の気持ちが天に届いたのでしょうね。
 「今日がばなな組で最後の遠足なんだよね」
 そう言う皆の顔は少し曇って見えました。でも、「お菓子持って行っていいんやろ!?」その一言で皆の心は一瞬にして快晴になったようです。子ども達のキラキラと輝く顔を見れば、一目瞭然でした。!「僕チョコレート持って来た!」「ハイチュウとビスケット持って来たで!」と自慢し合う姿は本当に可愛かったです。普段は許されないことだけに、特別嬉しかったのですね。
 公園に着いて山に登り、どんぐりや松ぼっくりを拾ったり、落ち葉を掛け合ったりしてたっぷり遊んだ後、待ちに待った昼食の時間が来ました。 「お菓子はお弁当食べてからだよ!」
 私達の言葉にがっかりしていたのも束の間、「先生全部食べたで!」とピカピカになった弁当箱を見せてくれました。「偉かったね!お菓子食べていいよ!!と言うと皆次々に嬉しそうに鞄からお菓子を取り出し、食べ始めました。すると誰からもなく、「これあげるわ!」と交換し合い、おやつパーティーが繰り広げられました。そして、「先生にもあげる」と私の元にも次々と持って来てくれました。最後の1つをくれた子もいました。そんな皆の優しさに触れ、心もお腹も一杯になりました。食いしん坊な先生でごめんね。皆ありがとう!
 「明日はリレー大会だよ!」
 いつも年中、年長の様子を見ていた子ども達は、「え〜!やったー!」と大喜びでした。今回のリレーは運動会でのボールを使ったリレーとは違い、バトンを使ったリレーでした。
 「ヨーイ!ピー!」の笛の音と共に走り始めた子ども達は、皆全力で体中のパワーを出し切って走っていました。それだけではありません。応援する子も声を振り絞って応援していました。結果は6位でしたが、皆が一丸となって走り抜いたことで皆の心のバトンも繋がったことでしょう。運動会のときよりも更に力強く、逞しくなった姿を見せてくれた1日でした。
 桜の花が咲く頃、泣きながら入園して来たときの姿、友達が出来て少しずつ確実に増えていった皆の明るい笑顔、友達に上手く気持ちが伝えられず歯痒い思いをした姿、沢山話が出来るようになり大きくなっていった笑い声、そのどれもが私の掛け替えのない素敵な思い出になりました。ばなな組の皆と過ごせて本当に幸せでした。
 1年間温かく見守っていただき、本当にありがとうございました。


■めろん
 いよいよ、最後のぱぴぷぺぽになりました。
 3月3日には無事ミニミニ発表会を終え、次の日は待ちに待った遠足でした。
 「あと何回寝たら遠足?」「お菓子持って行くんやろ?」と、少し前から誰もが心待ちにしていました。今までの遠足の日の朝とは違い、登園するなりパンパンに膨らんだ鞄の中をこっそり見せてくれたりと子ども達の表情は満面の笑みでした。「公園でお菓子パーティをしようね。」と約束をし、出発しました。
 公園に着くとすぐに小高い山を登りました。秋にも遠足でどんぐりを拾いに来た山ですが、そのときよりも何だか皆が大きく見えます。「この坂、怖いよ」「登れない」「先生、待ってよ〜」と、怖がったり、弱音を吐いたり、泣きそうになりながら私にしがみ付いたりする子は一人もいませんでした。「先生!早く行こ!」「ここ登ろう!」と、逆に引っ張って行ってくれる子が多く、確実に皆は逞しく成長しているのが身にしみて感じました。
 丁度お腹が空いた頃、山を降りました。そのときです。落ち葉が大量にありました。「…嫌な予感」と思った瞬間、予想は的中しました。子ども達全員からの落ち葉攻撃は、秋よりもパワーアップして、やはり今回も完敗してしまいました。
 弁当を食べ終えると、待ちに待ったお菓子パーティです。グミやらラムネ、クッキーやポッキーなど沢山のお菓子が目に入り、一番はしゃいでいたのは私かもしれません。お菓子を友達と自慢し合ったり、交換したりと、とても賑やかで楽しい一時を過ごし、めろん組での最後の遠足は忘れる事の出来ない思い出の1つとなりました。
 先日のリレーもその思い出の1つです。初めてバトンを握り締め、クラスを4チームに分けて行いました。一人一人がしっかり前を向き腕を振り全力で走っている姿には心が熱くなると同時に、改めて子ども達の成長を感じました。ミニリレー大会では最下位でしたが、結果がどうであれ、31人全員が最後まで走りきった事が嬉しかったです。「中くらい組さんになったらまたリレーしようね」と子ども達は、年中でのリレーを今から楽しみにしています。
 最後の昼食は、部屋で円になり皆の顔を見ながらいただきました。「おうちの人に聞こえるように挨拶しよう!」と、めろん組での最後の「いただきます」は、幼稚園中に響きわたり、きっとお母さん達ににも届いたはずです。
 皆の顔を1人1人見ていると、自然と一年前のことが思い出され、また大泣きの入園式がつい最近だったように感じ、錯角を起こしてしまいそうです。「お母さんに会いたいよ」「ママ、帰らないで」と半べそをかいていた子、着替えや靴を履くことも出来なかった子、片付けをせず遊ぶ子ども達でしたが、今では自分のことをきちんと出来るようになりました。
 大好きな皆の輝かしい笑顔に支えられた一年でした。何事にも真剣に、力を抜かずに取り組む皆が何よりも素敵でいつも背中を押されました。
 至らない所も多々ありましたが、いつも温かく見守って下さりありがとうございました!


■いちご
 寒い冬も終わり、暖かい春の風が吹いてきました。気が付けば、皆はもうすぐ年中さんです。
 発表会が終わった今でも毎日、「ライオンキングしないの?」「講堂に行きたい」と口々に言っています。最近では、ぶどう組やすいか組と発表会の見せ合いをしました。どのクラスの先生が見ても、「いちご組って元気だね」と言うほど、今でも変わらず、元気一杯なシンバを見せてくれます。そして普段でも、「シンバ」と呼ぶと、「ガォー」と返事をし、「ティモン」と呼ぶと、「ミー」とポーズ付きで返事をしてくれ、その反応が可愛いです。
 先日リレーをしました。「リレーをやるよ」と話した日から、目を輝かせていました。1日目は、ルールを知って走ってみるだったのですが、2日目は反応が違いました。「どうしたら速くなるかな?」と聞くと、「バトンを速く回す」「こうやって速く走る」と実際にその場で駆け足する子もいて、表情は真剣でした。そして、「頑張るぞ。エイエイオー!!」と部屋が壊れそうなくらいの気合いで部屋を出ました。
 リレーが始まると、その表情は更に真剣になり、待っている子もずっと大きな声で応援していました。真剣な眼差しや、力強い走りを見ると、私も力が入りました。そして「本当に逞しくなったな」としみじみ思いました。
 結果2位と聞いて、私はとても嬉しかったのですが、「1位が良かったな」と言う子もいて、いちご組らしいなと思わず笑ってしまいました。しかし、皆が力を合わせて走ったからこその2位です。
 入園当初はお母さんと離れるのが寂しくて泣いたり、初めての環境に戸惑っていた子ども達が、今では、堂々と力強く走っています。本当に1年前と比べると驚くほど、成長したなと感じます。 自分の身の回りのことが自分できちんと出来るようになったり、友達が沢山出来、友達を思いやる心が強くなったなと感じます。
 1年間、色々と迷惑をかけましたが、このクラスで皆の成長を近くで見れたことが幸せでした。子ども達に沢山、助けられました。本当に元気一杯で一人一人の個性が強く、素直で優しい皆が大好きです。そして最後まで誰も退園することなく、同じメンバーで過ごせたことが嬉しかったです。 いつも側で温かく見守って下さって、本当に感謝しています。ありがとうございました。


■すいか
 子ども達と出会った季節が近付き、毎朝の、「先生、おはよう」と言う元気な声や、とびきりの笑顔が見れるのも残り僅かとなりました。
 当番発表で、年中では何組になりたいか聞いてみると、「ぞう組です」、「きりん組です」と胸を張って発表してくれます。中でもりす組が大人気で、あるグループは全員がりす組になりたいと答えていました。「全員りすやん」、「皆でりす組になったら良い」と話し合う姿が微笑ましかったです。
 年中に大きな憧れと期待を待っていて、年中児が外でリレーや縄跳びをしていると、「あ、凄いね」と自分で見付けてじっと眺めています。そして、「○○ちゃんもやる」、「よーい、ドン」と自分達でもリレー大会を始めていました。「頑張れ、頑張れ」と走っている友達を応援する姿に感動していると、「先生、はい」とバトンを手渡され、落としている間に抜かされてしまいました。「ごめん、落としちゃった」と笑うと、子ども達も、「先生あかんやん」「僕の方が速いで」と大笑いです。
 何度子ども達の笑顔に元気をもらったか、助けられてきたのか、数えきれないと思いが込み上げ、胸が熱くなりました。
 そして、リレー大会当日、他の6クラスとすることを伝えると、「えーっ、一杯や」と驚いていましたが、「頑張るぞ、エイエイオー」とやる気満々でした。両腕を思い切り振って走られている姿は逞しく入園当初のあどけない姿は全く感じられませんでした。「三等、すいか組」と呼ばれると、「やったー」と大喜びで可愛かったです。
 遠足の日、「お菓子持ってきた」と顔を見るなり大興奮で教えてくれました。余程楽しみにしていたようで、仲良く、「私はじゃがりこだよ」、「こっちはチョコレート」と見せ合いされていて微笑ましかったです。
 バスが到着し、山に登ってみると、3月だからどんぐりはないだろうとの予想を裏返し、続々とどんぐりを見せてくれました。「見て、帽子被ってるよ」、「細いやつあった」など色んなどんぐりを見せてくれましたが、どんぐりよりもキラキラと輝く子ども達に、目を奪われてしまいました。大切そうにポケットの中にしまっている姿も印象的です。
 昼食やおやつを食べた後は、全員で隠れんぼをして遊びました。皆の心の中の、楽しい思い出になったと思います。
 入園当初は泣き腫らして目を真っ赤にしていた子も、今ではとびきりの笑顔で友達と遊んでいて、嬉しいです。子ども達の笑顔は、一生忘れません。一年間、本当にありがとうございました。



■ぶどう
 時が経つのは速く、もう1年も終わりになりました。最近は入園式の頃をよく思い出しています。保護者と離れるのを嫌がり、あんなにも泣いていた子ども達が今では満面の笑みで部屋まで来てくれ、もう年中になるんですね。
 当番発表の質問では、「中くらい組さんになったら何組さんになりたいですか?」を聞いていて、その質問には皆、「○○組になりたいです。」と文章で言えるようになっていて、いつの間にか成長しているんだなぁと実感しました。
 さて、3月はお別れ遠足です。3月の最後の遠足だけいつもと違い持って行ける物があります。そう!子ども達も私達も大好きな菓子です。朝から話題はずっと菓子です。
 「今日、グミ持って来たで」「○○はきゃべつ太郎」「あー!○○も」と大興奮でした。出発前の私達の鞄はファスナーを閉めるのが大変なぐらい膨れていました。それを見た子ども達は、「先生お菓子入れ過ぎやでー」「何が入ってるん?」と鞄の中身に興味津々でした。
 バスには初めてきりん組と乗り、ちゅーりっぷバスの運転手さんのおばけの登場で、またまた大興奮です。
 バスを降り、鞄を置くとクラス写真です。一枚は可愛く、二枚目はどんなポーズで撮るか皆で考えましたが、やっぱり全員一致で「桃太郎」に決まりました。
 次は山登りです。前日の雨で土が湿っていましたが、初めは少し怖がっていた子も、最後には急な斜面を枝を支えに登ったりと、頼もしかったです。
 山登りが終わると昼食です。昼食の後は皆も楽しみに待っていた菓子です!いつもより昼食を食べ終わるのが早い皆に驚いてしまいました。でも早く菓子食べたいもんね。
 さぁ、菓子パーティーの始まりです。「これあげるー」「交換しようよ」といつもよりも元気で明るい声が沢山聞こえて来ました。担任からも皆へプレゼントすると、「先生くれたからあげる」と皆が持って来てくれました。「先生沢山あるからいいよ。皆で食べておいで」と言っても、「いいの。先生にあげる」と言ってくれる優しさがとても嬉しかったです。
 先日、リレー大会がありました。運動会のときとは違い、年中に向けてタイヤを使ったリレーです。外で準備をしているときから子ども達の目は輝いていました。「何するの?」と聞かれ、「年少さんでリレー大会だよ!」と言うと、「え!?運動会?やったー!」と皆で大はしゃぎしていました。「何位がいい?」と聞くと、「絶対に一位!」と力強い声が返って来ました。
 「ヨーイ、ピッ」の合図で走り出して行く姿は逞しく、一位と言った声と同じで力強かったです。結果は見事一位でした。一人だけで取った一位ではなく、転んでも最後まで頑張って走り、応援し、全員で勝ち取った一位がこんなにも嬉しい物だとは思いませんでした。
 この一年、子ども達には発表会の研修会に選ばれたり、一位になったりと初めての経験を沢山させてもらいました。優しくて友達を思いやり、そして笑顔の絶えないぶどう組の皆が大好きです!一年間ありがとうございました。


■みかん
 毎日、「先生おはよう!」と当たり前に交わしている挨拶なのですが、その元気な挨拶が聞ける日も残りわずかになってしまいました。
 最近子ども達と話をするとき、「中くらい組さんになったら何組さんになりたい?」と質問しています。「しか組、ぞう組、ぱんだ組」と様々でした。1番の人気は、きりん組です。「どうして?」と理由を聞くと、「可愛いから」「2階がいいな」と友達と顔を見合わせて嬉しそうに答えてくれ、年中になることを楽しみにしていることが伝わってきました。
 お別れ遠足の日、朝から皆はテンションが高く、「お菓子持って来たよ」「いっぱい入ってるで」と鞄を開けて、私のところまで何度も見せに来てくれました。
 南千里公園に着いてまず山を登りに行きました。
 「先生〜見て」と小さな手を開くと、その中には今の時期に珍しいどんぐりが入っていました。何個かしかないどんぐりを、「先生あげる」と分けてくれました。私はその優しい気持ちが嬉しかったです。
 ご飯を食べ終えた子から、お菓子を食べ、「先生にもあげる」と皆私達にお菓子を持って来てくれて、とても感激しました。子ども達の素敵な笑顔が見られ、すごく楽しい一日でした。
 6日に4クラスでリレーをしました。「今日、リレーするよ」と言うと、「やったー!」「大きい組さんみたいなのすんの?」と飛び跳ねて喜んだり部屋の中を走り回って喜んでいる子もいました。この日は勝ち負け関係なく行ないました。
 11日の朝、リレーの準備をしているので分かったのか、「今日リレーするん?」「この前みたいなのするの?」と張り切って部屋に入って来ました。今日は勝ち負けがあることを伝えると、今まで以上に気合いが入り、「頑張るぞ!エイエイオー!」の声は部屋一杯に響きわたりました。
 外に出てクラスのコーンに並んだ途端に皆の目は変わり輝いていました。「よーいピッ」の笛の合図でバトンをしっかりと握り全力で走り、待っている子も大きな声で応援していました。6日よりもバトンをスムーズに渡し全員が真剣に取り組む姿が頼もしく感じました。皆が一つになって3位の賞状をもらえたので、嬉しかったです。また一つ良い思い出となりました。
 楽しい時が過ぎるのは速いですね。私は、途中からみかん組の担任をさせていただき、1年間全部は子ども達を見れませんでしたが、担任になり今まで大きく逞しく、そして優しく成長する姿を見させていただきました。他のクラスに比べても、すごく元気が良く活発で発表会など、どうなるのかと心配でしたがそんな心配はいりませんでした。明るく笑いの絶えないクラスで、何より個性が強くて大好きです。皆に出会い、みかん組の担任になれたことを本当に幸せに思います。そして子ども達の笑顔に支えられ、私もここまで一緒に成長出来ました。