
■かもめ
新しい年がスタートし、いよいよ園生活最後の3学期が始まりました。そして、大イベントである発表会の幕開けです。
毎日部屋に貼ってある手作りカレンダーを見ながら、講堂で出来る時間を確認し、「先生!今日早い時間やで!」「お部屋で出来るのちょっとしかないの?集中しなあかんな」と、講堂で園長先生に見てもらうのを楽しみにし、時間まで気にしながらも頼もしい声が聞こえてきます。
部屋では、ピアノをよく聞いて、場面に合わせた表現を子ども達が考えてくれます。
「それやったら年中っぽい」「うん!年長やからもっとこうした方がいい」と、驚く発言もあり、その言葉通り心情面も考えながら表現してくれるのです。さすが年長ですね。今までの経験を生かして様々なアイデアを出し合います。
そして出番がないときも友達の表現を見て、「○○ちゃん良かった」「皆と違うポーズしてていい!」と私が見つける前に認め合うのです。ピアノに向かう私の代わりに友達同士で意見を言い合う皆は本当に微笑ましいです。小道具の準備や片付けももちろん子ども達です。
講堂での活動のとき、小道具がどこにあるか戸惑っている友達が数人いました。すると、小さな声で、「こっちだよ!大丈夫、大丈夫!」と教えてくれた子がいたのです。
少しの場面をするだけでも、毎日本番なのです。活動する度に集中力も増し、裏で静かに準備することも一人ひとり考えてくれるようになりました。慌てず落ち着いてと言わんばかりのその言葉に、皆も静かに準備し、次の場面に備えていたのです。ピアノから見える舞台裏の皆の表情や、幕の中から聞こえてくる歌やセリフを耳にすると、皆で作っているんだ、皆が主役なんだと改めて感じ、胸がいっぱいになります。
作品はもうすぐエンディングを迎えようとしていますが、この発表会には終わりがありません。毎日変化する表現を見逃さず、子ども達と一緒に作る日々を大切にしたいです。発表会当日はどんな表現を見せてくれるのでしょうか。楽しみにしていて下さいね!
さて、自由時間になるとミニ縄跳び大会が開かれています。
「先生、何秒か見といてな」と言われ、時計を持って園庭に出るのが日課となりました。60秒を達成したら部屋にある表に名前を書くことにしました。あと数人でクラスの半分の子が前跳び60秒達成です!そして後ろ跳びも達成者が出てきました。60秒跳ぶにはかなり体力がいります。運動不足の私はなかなかスムーズにはいかず、完敗でした。何度も何度もチャレンジする皆には感心です。縄跳び大会までもう少し時間があります。60秒達成表の名前が増えますように!
■
あひる
「あけましておめでとうございます!」
部屋に入ると、次々と子ども達が深々とお辞儀をしてきて、とても丁寧な新年の挨拶で3学期がスタートしました。お家でもしていたんでしょうね。本当に可愛い子ども達です!
さぁ、3学期といえば、発表会です!
12月から少しずつ読み進めていた火垂るの墓の内容は全て把握しています。家でも絵本を読んだり、DVDを見たよという話しを沢山してくれました。
DVDを見た子は特に衝撃的だったようで、興奮して話しをしてくれました。
火垂るの墓は、決して楽しい話ではありません。残酷な場面が多々あります。目を背けたくなるような場面もありますが、子ども達は真剣に節子や清太の心情を理解しようとしています。
空襲でお母さんが倒れてしまう場面では、「お母さん、何で節子と清太を突き飛ばして、『逃げて』って言ったんだろう」と尋ねました。「突き飛ばしたらかわいそう」とある子が言いました。「そうだね。でもずっと一緒にいたら爆弾にあたってしまうんだよ」
しばらく沈黙が続きました。皆の表情は真剣そのもので、眉間にしわを寄せながら考えているほどでした。
するとある子が立ち上がり、悲しそうな顔で、「生きてほしいから、離れてほしいから強く突き飛ばしたんだね…」と話してくれました。
「うんそうだね。お母さんは自分の命より、子ども達の命が1番大切なんだよ」静まり返った部屋には、目に涙を溜めている子が沢山いました。
「命は本当に大切だよ」 家があって寝るところがある、ご飯をお腹一杯食べられる、家族と一緒に過ごす、そんな当たり前に思っていることが当たり前ではないことを火垂るの墓が教えてくれています。
発表会を通して、子ども達の表現やアイデアにはいつも驚かされ、私も日々学んでいます。
挿入歌もつらい悲しい内容で、目頭が熱くなっている子もいます。気持ちを込めて、それだけ感情移入して歌うから涙も出てくるのでしょう。
毎日少しずつ進んできた発表会も完成に近づいてきました。
「先生、早く4場面したい!」「あともうちょっとで終わる!」
エンディングの歌を歌い、幕が閉じて完成したときの皆の表情が楽しみでなりません!
これからも毎日子ども達の素晴らしい表現を見落とさないよう、あひる組皆で素敵な発表会を作っていきたいです。ぜひ16日を楽しみにしていて下さいね!
■つばめ
「来年の年長さんも楽しく遊べるように」と自分達の手で一枚ずつベニヤ板を木片から外していく皆はとても頼もしく見えました。
設計図を描くところから始めた造形遊びは時間を掛けて大きな4つの建物となり、招待して遊べるほど店内の小物も充実させて来たのですから、解体作業には気の進まない子もいました。それでも、自分達も去年の年長児が同じようにしてくれたから遊べたんだと、釘抜きを手にして片付け始めてくれました。
途中からはギャハハハと笑い声に変わり、曇り顔だった子も、「片付けも楽しい!」とベニヤ板を支えながら話してくれました。
「こんなに広かったっけ?」と部屋を見渡し、笑い合ったのもつい先日のことのようです。
広く感じた部屋も今では、「講堂の方が良い!だって広いんだもん!」と皆は言います。
そうです。いよいよ楽しみにしていた発表会が始まりました! 壁に沿って並べられた小道具も友達と一緒に確認しています。黒板に張られた物語の粗筋が書かれた紙を見ながら、「きっとあのところで使うんじゃない?」「これ持ちたい」と話も弾んでいました。
年中のときよりも小道具の種類も増え、場面が変わる度に持ち変えるのも楽しさの一つなのですね。ときには友達の分を用意して待っていたり、「マントこっちやで〜!」と声を掛け合ったりと、その場面がスムーズに進められるように準備をしてくれる皆を見ていると、舞台の裏側さえも「発表会」なのだと皆が教えてくれます。
挿入歌を歌っているときも、まだ歌詞を覚えられていないので、移動できる木製のワゴンに歌詞カードを貼り、発表会をしました。
段ボールで作られた鐘を背に歌声を響かせた後は、ガラリと場面が変わります。ピアノを弾きながら続けていると、誰かがそのワゴンを押し、また向こうの方では必ず数人が鐘を一緒に持ち片付けてくれています。
何も言わなくても自分達で自然に行なえている様子は一見当たり前に見えましたが、皆だけで場面毎の舞台を用意してくれる光景に嬉しい気持ちで一杯になりました。
皆のやる気は十分に感じるのですが、私がそれに応えられずにうまく作れない場面もあり、楽譜とにらめっこの日々ですが、「先生はピアノ練習してて良いよ!」と代わりに色々と手伝ってくれたり、マッサージをしてくれる優しい皆に励まされながら、一緒に最後まで作ります。決して教師が教えて作る発表会ではないのです。
■ぺんぎん
「寒い〜!でも行ってきます!」
薄手のスモックに素足を見せて園庭へと駆け出すのは子ども達です。ヒートテックを2枚とタイツも2枚履いて着太りした教師とは段違いですね。それでもヒーターの前に座っていたいと思ってしまうところですが、「先生も来て!タイム測って!」と縄跳びを片手に言う子ども達の顔を見ると園庭に出ない訳にはいきません。
「100回跳べるようになった!」「お父さんと跳んでた!」と冬休みの想いで話には縄跳びの成果や頑張りを話してくれる子が多かったです。
さらに厚手のジャンバーを来てハンプティーダンプティー化した私はストップウォッチを片手に応援隊長です!
ときには、「先生勝負しよう!」と対戦を申し込まれて勝負するときもあります。冬休みで怠けた体には良い運動にもなります。またヒートテックの効果も最大限に活かされます。週末には、「家でもする!」と言って、縄跳びを持って帰る子もいますので、お父さんお母さんも一緒に良い運動をされてはどうでしょうか。
「汗かいた〜!」と自由時間が終わり頬を赤らめて帰って来ると、「毎日が発表会」が始まります。
黒板にはスーホの物語の内容が描かれた紙を貼っているので、「ここまでいったから、今日はここからやんなー!」と子ども同士で確認し合っています。
スーホは家族同様の白馬を身勝手な殿様に奪われてしまいます。
「もし、いることが当たり前な兄弟やお父さん、お母さんが連れて行かれたらどうする?」というある筈もない話をすると沈黙の後に1人の子が、「絶対に嫌や」と言いました。「そうだよね。でもスーホは絶対に嫌なのに白馬を連れて行かれたんだよ」とスーホの気持ちを皆で考えようとしたときに、「何か、涙出てきた」「私も…」「僕も…」と次々に皆の気持ちが聞こえてきました。
「スーホは今皆が感じている気持ちと一緒なんだよ」
この発表会を進めていく一方で内容を伝える度に何度も感情を堪えてきました。当たり前のことが当たり前でなくなってしまうことがこの先、起こってしまうかもしれません。この悲劇を年少組や年中組のときとは違った表情でする子ども達と、またその心までも見て下さい。
そして発表会の後には合唱があります。最後に歌う、「ありがとう、拍手を!」では友達や先生、お母さんへの感謝の気持ちを込めた歌です。堂々と歌い堂々とお辞儀をする子ども達に沢山の拍手を届けて下さい。
■うぐいす
「明けましておめでとうございます」と、三学期は新年の挨拶で始まりました。
友達と久し振りの再会を喜び、外遊びへと出掛ける子ども達を見ていると、「寒い」なんて言っていられないなと反省しきりです。
さあ、三学期と言えば、「発表会」です。
「今日発表会する?」「講堂の時間、何時なん?」と毎日のように嬉しい質問攻めです。
ある日、迎えに来ていたお母さんに、「椅子するって言ってるけど」と声を掛けられました。きっと家で、「○○の役する」と報告する子がいることでしょう。「椅子の役」とは驚かれたと思いますが、正解です。
最初の場面は、ペリーヌとお母さんが汽車に乗り、旅をしているのです。
園長先生に、「実際に汽車に乗っているように出来ないか、子ども達に聞いてみて」と、アドバイスをもらい、翌日、伝えました。
すると、みんなの表情がぱっと変わり、「椅子作って、窓作ったらいいやん」と、直ぐにみんなで作り始めたのです。出来上がると、「ペリーヌ乗って」と、汽車の子ども達から指示が飛びます。「先生本物みたいに見える?」「うん!でもしんどくない?そのまま前に進める?」「全然大丈夫」と返事が返ってきて、「ピアノ弾いてよ」と、次々に指示が飛び、最初の場面が出来上がりました。
「みんなで作る発表会」という気持ちがとっても伝わってきました。
このように考えを出し合って、出来た汽車の場面も楽しみにしていて下さいね。
エンディングの歌を歌うのはまだ少し先ですが、どんな表情を見せてくれるのかと、楽しみです。でも実際に歌うみんなを見ると、きっと完成した喜びもあるだろうけど、終わってしまう寂しさを感じてしまうでしょうね。
残り少ない幼稚園生活を考えると、淋しくて仕方ありません。
子ども達からは、「発表会も縄跳び大会もある!」と声が聞こえてきます。いつも前向きなみんなに負けないようお母さん方も、残りの園生活を、「楽しく、思い切り」過ごしていきましょうね。宜しくお願いします。
縄跳び大会ですが、勿論1等目指してみんな毎日のように出掛け、取り組んでいます。大半の子が跳べなかったのに、友達が跳んでいるのを見たり、他のクラスが縄跳びしているのを見ると刺激されるようで、「縄跳び嫌い」と言っていた子も、毎日チャレンジするようになりました。目標を持って、自然と教え合い、日々励むみんなを見ていると胸が熱くなりますね。
こちらの方も、熱い応援を宜しくお願いします。
■はと
冬休み明けに会った皆は、はにかんだような嬉しそうな笑顔で再会を喜び合っていました。そして、「おばあちゃん家に行ったよ」や、「サンタさんにプレゼントもらったよ」など、楽しかった話を聞かせてくれました。
寒さは厳しくなり、風が冷たいですが、「寒くないからジャンバーはいらない」や、「見て、手袋してるから平気!」と元気良く外で遊んでいます。
勿論、その手には縄跳びが握られていて、「見て、跳べるようになった」や、「○回跳べた!」と毎日報告があり、聞くのが楽しみです。縄跳び大会では跳んだ回数ではなく、跳んでいる時間が大切なことを伝えると、「時間、測って!」と催促され、やる気充分です。
3学期が始まり、毎日が発表会一色です。 ナポレオンの本を初めて読んだときに、「うわぁ〜、凄い!」や、「早くしたい!」と目を輝かせて言ってくれました。
部屋の片隅に置いてあった小道具を見つけると興味津々で小道具の周りに集まって、「これ使ったことある」や、「これ何?」と話し合っていて可愛かったです。
本を読み、今からする場面を伝えてから役決めをします。するとすぐに、「ナポレオンがいい!」や、「いじわるにする」と役に分かれてくれました。
皆は雪合戦の場面が大好きで、「どこの場面したい?」と聞くと、「雪合戦!」と答えてくれます。
最初の頃はやはり照れて、皆の様子を伺いながらやってみようかな?という感じでしたが、「俺、こんなんしてんで」と積極的に見せてくれ、楽しさが伝わって来て嬉しいです。喜ぶところも、「やった〜」と普通に飛び跳ねるだけでなく、回りながら跳んだり、側転をしたりと様々でした。
雪玉を投げるのが楽しそうで、部屋では狭くて投げにくそうですが、講堂だと思いっきり投げていて、その表情が生き生きとしています。
発表会は、決まったことをするのではなく子ども達と一緒に作っていき、変更を重ねながら作り上げていきます。
「船がやって来たらどうする?」と聞いたら、「驚く」と応えてくれたり、「ナポレオンが船をやっつけた後、ここではどうする?」とピアノを弾きながら聞くと、胸を手で押さえたり、肩を上下させて「ハー、ハー」と息を切らせたりと次々にやって見せてくれます。
前日に休んだ子がいたときには、場面を説明して何をするかを私より先に教えてくれていてさすが年長さんだな、と頼もしかったです。
皆は、「早く戦いしたい!」と最後の場面を楽しみにしています。戦いが大好きなのできっと力を発揮してくれることでしょう。
是非、楽しみにしていて下さい。
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